「ペンギン作品のこと」

 もうずっと前から教室の課題作として制作中だった新しいペンギン作品(ペンギン兵が立つ酒場-②)が、去年の春一応完成した。ところがこれは本体のみの完成で、アートインボックス作品特有のフレームは、まだ付けていなかった。いわば剥き出しの状態で完成し、それをそのまま長いことスタジオの片隅に放置していた。 
 ところが今月末から有楽町で作品展が始まるという。
 わたしもドッサリ作品を出さなきゃならんのだが、少しは新作もなけりゃあまずい。ということで、急遽この作品にフレームを取り付けることにし、当時の生徒に声がけしたところ、2名が賛同し、参加を表明したので、2月4日に一回だけの「フレーム制作講座」を実施。これでやっとフレームを付けることができ、こうして作品は、完全に完成した。
 振り返れば本作の第一回目の講座が2018年4月だったので、完成までに6年を要したことになる。途中で突然コロナ禍に襲われたりもした、長い長い旅路だった。
 フレームをつくったあと、運搬収納用木箱もすでに作り終えているので、25日からの有楽町展会場にバッチリ「新作」として運びこみ、初展示するつもりだ。
 ところで、多数のペンギンたちが登場する本作は明らかにドールハウス=人形の家ではありません。パリの酒場の模型でも、ペンギンのミニチュアでもありません。言わばただのメルヘンです。大人のメルヘンです。
 ——乞うご期待を

題名だが、前作が「ペンギン兵が立つ酒場」だったので、本作は「ペンギン兵が立つ酒場-②」あたりが、普通に考えれば、順当と思われる。だがそれでは平凡過ぎるので「新・ペンギン酒場」はどうか、や「夜のペンギン酒場」は、とか、あるいは「真夜中のペンギン居酒屋」なんて案も捨てがたく、今いろいろと悩んでいる。