あけましておめでとうございます。

 コロナコロナで明け暮れた一年がおわり、また新しいコロナまみれの年がはじまった。このような新年には一体どんな年賀状をお出ししたらよいのか、ずいぶん考えたあげく、今年の絵柄のコンセプトは「ステイホームのおじいさん」とし(下の写真)、以下の文面を添えた。
 「去年はイヤな年でした。ステイホームにロックダウン、アベのマスクにソーシャルデイスタンス、等々、ヘンなカタカナ文字が横行し、うんざりでした。今年はそれらの災いが消えてなくなり、居酒屋が賑わい、街が外国人で溢れるような、そんな普通の年に戻れますよう、ただただ願うばかりです。2021年元旦。」
 以上が今年の、紙の年賀状だ。
 来年はぜひこう書き出したい。
「猛威を振るっていたコロナも年末にはすっかり消えてなくなり、ひさしぶりにご家族で、明るいお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます‥」などと、ね。
 ——–本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年賀状用に自動シャッターで撮ったフェイクピチャー(やらせの写真)です。
作業をするとき普通はマスクをしていません。

プライスリストを掲載しました

 最近当サイトに「プライスリスト」(値段表)というページを新設し、「Works Gallery」に掲載中の作品の値段を一覧表にまとめ、すべてのプライス表示いたしました。あとでぜひご覧になってください。
 「おおけっこう高いな〜」や「え!? 意外とこれ安いじゃん」など、各作品の値段を見ているだけで面白いこと請けあいです。気に入った作品には当然高プライスをつけていますので、わたしがどれを好んでいるかも一目瞭然です。
 実はこの値段リストは、当時のファンのみなさんからのご要望によって、確か2006年から2013年までのあいだ、当ホームページに、(といっても旧ホームページの時代でしたが)掲載されていました。しかし事情があって、いったんそれを削除してから7年。今年の10月に、念願だった作品ギャラリーのセクションをリニューアルしたことをきっかけにして、ふたたび掲載することにいたしました。(以前掲載した値段とは異なっているかもしれません。)
 質問があれば遠慮なくどうぞ。(なおPrice ListのタグはWorksセクションにおけるWorks Galleryの下にあります。)
 ところできょうはクリスマス。
 みなさんよいクリスマスを!!!!

上は3年前に近所の飲み屋で撮った写真です。おとといフェイスブックに投稿したところ、世界中から112件の祝福コメントと267件のいいねが寄せられました(12/25日午後6:00時点で)。

ねじ式の年末パーティー

 毎年いまごろになると、必ず一回、われわれのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の忘年会の写真をここに掲載してきたが、今年はコロナ禍のため残念ながら不開催となってしまった。その代わりといってはなんだが、先日阿佐ヶ谷で開催されたねじ式グループの年末パーティーの様子を紹介することにする。下がその写真だが、顔が写っている計12名のうち、その半数がうちのクラブの常連で占められているからだ。左から、ユウさん、山野会長(白マスク)、はが、ウエノ。以上の四人は正統派渋クラ会員だし、遠く右はじにいる才谷監督(黒シャツ)の隣には、おなじみの北原さんの顔が見える。そして北原さんの隣には手芝さんがいる。彼ら二人は渋クラ忘年会の常連だ。等々、うちのグループから計6名がこの場に馳せ参じている。他にはCGクリエーターや、カメラマンや、人形作家といったうちとはカンケーない方々がまん中あたりに固まっている。そして右から四人目、手芝さんの隣の方(白マスク)は、ねじ式の原作者であるつげ義春氏のご長男、柘植庄助氏である。
 呼ばれたからとはいうものの、四人以上の会食に参加してしまったことを、どうかお許しください。そして才谷さん、すっかりご馳走になりました。

バーティーは12月11日の夕刻、東京阿佐ヶ谷にある才谷監督の事務所で開催された。一番左のユウさんは、自宅の沼津からわざわざ車でやってきて、わたしを会場まで送迎してくれ、ノンアルコール飲料だけを摂取し、風のようにまた沼津へと帰って行った。

ただいま制作中!

 下は「大石天狗堂」の壁絵(未完成)である。映画「ねじ式」(原作つげ義春)の背景美術として、今週つくりはじめたばっかりの、ひさしぶりの新作だ。(縮尺1/7)。
 この映画へは、うちのグルーブから6名もの協力者が名のり出て現在汗をかいている。しかしわたしだけは汗をかかなくてもよいという約束になっていたので、安心していた。ところがある日の打ち合わせの際に、うちのクラブのU氏とY氏から「この壁のシーンだけは先生がやってくれませんか‥」と、ネチっとした目で促され、黙っていたら、どうもそんなことになってしまった。
 大石天狗堂とは寛政12年創業の京都のかるた屋でトレードマークは天狗の面だ。(強精剤とはなんの関係もない)。このかるた屋がつくる花札は、おもにバクチに使われるため、下のほうに20貫などと訳のわからない数字が書いてある。貫(カン)とは江戸時代には現金をあらわす単位として用いられ、20貫とは賭博場で使われる「20貫札(ふだ)」のことであろう。
 まだまだ完成にはいたらぬが、壁絵としてはどうにか及第点が採れたものと安心していた。そしたら沼津のU氏から「天狗絵はてっきり木板(きいた)の上に描いてあるものと思っていました」などと予期せぬツッコミがはいり、あせった。
 あわてて原作のマンガをよく見ると確かに木板のようでもある。だがここは室内の場面だ。ふつう室内に木板の壁はつくらない。
 面倒くさいのでつくり直す(描き直す)つもりはないのだが。


 マンガの原稿では天狗の帽子より上は絵が切れている。したがって映像になる場合、帽子より上は映らないはずだ。しかし、シネマスコープでの撮影なので、更に多くの、左右への広がりが必要となり、それらが今後の仕事となる。いつ終わるのかわからない。(なお、ねじ式に関しては、8/8、10/10、10/23、11/9日付けにも先行記事があります)。

トキワ荘贈呈式

 西暦2000年ごろ。
 「先生、ホームページをつくりましょうよ、ぼくがヤリますから‥」
 と、当時渋谷にあったわたしの工作教室で、茶色い髪のマッキー(生徒・日本人)からそう持ちかけられた。それから20年、マッキー氏によってつくられたわたしのホームページは、2019年の12月4日まで、ずっと彼がボランティアで管理運営してくれた。そのことの労に報いるため、今月の2日、最新の拙作トキワ荘一個(1/50)をプレゼントするために、代官山にあるマッキーのオフィスへと向かった。(ブツがデカいので愚生ひとりでは容易に運べず、当日はおじさん生徒一名にご同行をいただいた)。
 要件はあらかじめ伝えてあったので、贈呈式(?)自体は瞬時に終了。(下の写真)。このあと、ほんとうは「カンパーイ!」のセレモニーがあればよかったが、こちとらなにしろ車なので、早々に引き上げた。
 ——マッキーさん、長いことほんとうにありがとう!!!
(マッキーが去った去年の12月以降は、今度はテルミーという女性が当サイトの管理運営を、やはりボランティアでやってくれている)。

 右がマッキー氏。確か彼は1999年から2007年まで、われわれの工作教室に参加していた。本業は会社社長(音楽関係)だが、クラフト工作にかける執念はすさまじく、そのむかし「東屋」を見事完成させた実績がある。

宮島さんからのメール

 鎌倉の宮島豊さんからフェイスブック宛にメールが届いた。
 芳賀さんこんにちは。
 渋谷パルコで初めてお会いしてから25年以上経ちましたが、お元気そうでなによりです。この度は友達申請を受けていただき誠にありがとうございます。
 よろしくご指導下さい。
 二年前の有楽町交通会館展でもお会いして立ち話をさせて頂きました。
 芳賀さんの教本を元にシブイ機関庫を作りました。(下の写真)。
 25年前に渋谷のパルコで、この機関庫を見てから俄然制作意欲が湧き、今日に至っています。以下略———-。
 宮島さんメールをありがとう!
 そうなんです。25年前(1996年)の春に、渋谷パルコの地下一階、洋書売り場に併設した「ロゴスギャラリー」というところで「80分の1の世界/木造機関庫たち」と題する拙展を開催したことがありました。宮島さんはそれを見たのですね。それだけでも驚きなのに、さらに彼は、会場で売っていた拙著(木造機関庫制作記)を買い、その本を元に、わたしのよりもよっぽどシブい機関庫を、いともあっさりとつくってしまったのですね。
 いや〜宮島さんはすごいひとです。
 そして彼は、もっと驚くものまでつくっていた。
 それは次回‥。

上の写真は宮島さんがつくった機関庫(1/80)です。
文中で彼が「教本」と言っているのは1995年にわたしが書いた「80分の一木造機関庫制作記」という紙の本のことだが、これとまったくおなじ内容の本「しぶ〜い木造機関庫をつくる」が、電子書籍としてネットで読むことができます。たったの660円ですので、よかったらぜひお読みください
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/100330/A000001084/

バシリジさんありがとう!

 フェイスブックのメッセンジャーに、スイスのバシリジ(Vasiliji)さん(男性)からメールがあった。彼とはすでにフェイスブックフレンドになっているらしいが、なにかをやりとりした記憶はない。メールには怪しげなリンクが貼ってあり「あなたにお目を通していただければたいへん光栄です」と書いてあった。
 ふつうこういうリンクは絶対に開かない。
 だから2〜3日ほうっておいた。しかしバシリジさんのプロフィール写真がなんだかいい奴っぽいムードを醸しているので、ある日彼のウォールを覗いてみた。するとだんだんと彼が悪い奴とは思えなくなり、思い切ってリンクを開いた。そしたらそこに当方のメアドを記入する欄があり、記入するとこんどはPC宛に長いメールが届いた。届いたメールにお返事すると、今度はインタビューのメールが届き、それに答えるとその次は、そしたら又その次は‥という具合に、次々と対応せざる得ない、とてもめんどうくさいプロセスを経て、下の、非常にかっこいい記事が出来あがった。
 全文英語ですがどうぞご覧ください。
 https://bit.ly/334dsdG
 もしかすると翻訳機能を使ってバシリジさんもこれを読んでいるかもしれない。まずはバシリジさんにお礼を述べます。バシリジさんありがとう。けれどかなりめんどかったです。次はもっと簡単にお願いしますね。
 バイバイ!!

 受けたインタビューのひとつに、お気に入りの模型屋を写真付きで紹介してほしいという項目があり、困った。好きな模型屋の写真は持ってなく、模型屋といえば現在絶交中の「ワム」(モデル・ワム)の写真しかない。仕方なく「ワム」を「My favorite hobby shop」とする虚偽の事実を掲載してしまった。どうかおゆるしください。