「厚さ1.6ミリのシナベニヤ」

  1ミリ、1.6ミリ、2ミリ厚などの非常に薄いシナベニヤをよく使う。だが薄いベニヤはホームセンターでは扱っておらず、去年までは、近所の「ツボタ」という材木屋に注文して取り寄せていた。ところがそのツボタが昨年の暮れに突如廃業するといいだし、困った。仕方がないので閉店の直前に薄ベニヤ3枚を買いだめしツボタとはお別れした。
  そのあとしばらくはその3枚のおかげ用が足りていた。
  しかしそれも残り少なくなり、今年の4月ごろ、行きつけのホームセンターで改めて問い合わせてみるも、案の定「3ミリ以下のベニヤは扱っていません」とニベもない。東急ハンズも同様だ。ネットでも探したが、こういった木材の類はモニターを見ただけでは判断がつかず、結局購入には至らなかった。
  ところがである。先週から我が家のちょっとしたリフォームに入っているの顔見知りの大工に、本件をお尋ねしたところ、すぐに彼は、彼の取引先である材木屋へ問い合わせてくれた。そしたらである。おとといの夕方、その材木屋の社長が軽トラに乗って、厚さ1.6ミリのシナベニヤ5枚をわざわざ拙宅まで届けてくれたのだ。(下の写真)。
  バンザーイ!!!
  さすが大工である。
  と、いうわけで1.6ミリ厚のシナベニヤがやっと入手できるようになりました。サブロク(3尺✖️6尺)の大きさで一枚8000円(消費税込み)です。欲しい方はご連絡の上、わたしのスタジオまで車で取りに来てください。二等分にカットすれば楽々乗用車にのせることができますので。

今回入手できたシナベニヤは1.6ミリ厚だけでしたが、おいおい1ミリ厚や、2ミリ厚、あるいは薄い「曲げベニヤ」なども探してみるつもりです。

「ミニチュアショウのお知らせ」

  少し先ですが来月の8日と9日の両日、東京浅草で恒例のドールハウスミニチュアショウが開催されます。

 タイトル: 第25回/東京ドールハウスミニチュアショウ
   日程: 7月8日(土曜日)/昼12時から午後5時まで。
      7月9日(日曜日)/午前10時から午後4時まで。
   会場: 東京都立産業貿易センター台東館6F/7F
   ——–8日正午から2時までと9日10時〜正午までの時間帯は「先行入場券」をお持ちの方のみ入場できます。
   先行入場券: 2,500円(6/3日よりLivepocketで販売中)
   一般入場券: 1,500円(会場で販売いたします)
   主催: 東京ドールハウスミニチュアショウ実行委員会

  今回わたしは出場いたしませんが、うちの教室の現役生徒/元生徒関係では、エンドウダイキくん、スギちゃん、セキネユウコさん、アトリエバニラさん、N・オリジナルさん、イッシキミヨコさん、ノエカフェさん、のぞみちゃん、アキヤマトシアキさん、タイニー・タイニー・ブラウンさんなどが出場(ほかにもあと何名か出場しそうですが‥)の予定です。なお人気のサカモトナギサ(タジマナギサ?)さんは今回不出場とのこと。
 この催しはいままで7階のみで開催しておりましたが、今回は6階にも展示スペースを設け、シルバニアファミリーの特設ブースや、ジオラマ模型や、鉄道模型、そして福井のタカマノブオさんの「妄想建築」など、ドールハウス以外のミニチュア作品もいろいろと展示する予定です。
 コロナもほとんどいなくなり、やっと浅草にも本来の賑わいが戻ってまいりました。会場である都立貿易センタービルは東武浅草駅から歩5分。
——是非お出かけください。

写真の無料入場券を差し上げますので、ほしい方がいらしたらお申し出ください。ただし先着順です。(なおこの券は先行入場券ではありませんので、先行入場タイムには使用できません)。

「こころめぐり逢い」

  一月にBS-TBSのテレビ番組からの取材を受けたということを以前ここに書いた。そしてその番組「こころめぐり逢い」がオンエアーされたのが3月26日だった。その直後から「テレビで見た」とおっしゃる客が続々と訪れるようになり、中にはわざわざ大阪からやってきたという中年のご夫妻までいらっしゃり、まだまだテレビの影響力は捨てたもんじゃないと改めて感じた。
  ずいぶんひさしぶりのテレビだったが、むかしはけっこう出ていた。「おはよう日本」や「ぶらり途中下車の旅」「東京ディープ」等々、そのほかにもろいろあって、それらの映像を是非お見せしたいところだが、テレビの映像はすべて著作権で守られているため、われわれが勝手に使うことができない。普通はそうである。ところが今回の映像に限っていえば、番組の制作会社サイドから「あとはご自由にSNS等でお使いいただいて構いません」という太っ腹なご許可をいただいている。
  そこで本日はオンエアーを見逃した方々のために、当日の番組をそっくりそのままご覧いただくことにする。(下のリンクをクリックすると番組を視聴することができます。本編映像は24分間でしたが、コマーシャル等をカットして約20分程度に編集してあります)。
  https://youtu.be/zwSEoVPR418

こういう映像を自分で見るのはヒヤ汗ものである。顔はしわくちゃだし、目はしょぼしょぼ、腹は出ている。その上しゃべりもヘンなので、恥ずかしくってしょーがない。でもまあ、はじめてご覧になる方々にとってはけっこう楽しめたのではないか。司会のジャー・パンファンさん、中村圭之介さんや、番組を制作していただいた(株)フォックスワンの近藤さん、イベントデックの森本さん、カメラや照明や音響さんなど、多くのスタッフのみなさんに御礼を申し上げます。

「ジュール通りのガラクタ置き場」

  2010年に制作した「ジュール通りのガラクタ置き場」という作品(1/12)をご存知だろうか。
  某美術系雑誌の出版社から「はがさんの作品の特集号を出したい」という嬉しいはなしが舞い込んだとき、取材用に、アートインボックスの新作一点を制作することとなり、急遽つくったのが本作だった。本作は表面が平らな、ほかのアートインボックス作品とは異なり、伊東屋作品のように、舗道部分が手前に大きくせり出したかたちをしている。そのためイーゼルに乗せることができず、したがって滅多に展示することのない「幻の作品」となっていた。
  そんな作品だったが、去年コロナでヒマだったこともあり、ひさしぶりに倉庫から引っ張り出してきて、大改造を施したことがあった。(2022年2月10日付の小欄にそのことの記載があります)。その直後に、いったん「のぞみちゃんの店」でチラッと展示したことがあったが、ふたたびまた暗い倉庫の奥へとしまい込んでしまった。
  しかしもう大丈夫。
  今週の月曜日に、神楽坂のヒトヒコさんに手伝ってもらい、やっとこの作品を長年の倉庫暮らしから救い出すことができた。すなわち「Gallery ICHIYOH」の、入ってすぐ右側の一番目立つ場所へと本作を運び、当ギャラリーでは一番高い台の上に置いたのだ。突如日のあたる場所へと躍り出た「ジュール通りのガラクタ置き場」。しばらくはこの位置をキープする予定ですので、この機会にぜひご鑑賞ください。
  入場料たったの100円ですので。

ミニミュージアム「Gallery ICHIYOH」/東京都北区中里3-23-22/午前10時〜午後6時/年中無休/入場料:大人100円(子供10円)/予めご連絡の上ご来場ください。

「のぞみちゃんの店」

  ぼくの教室がまだ渋谷にあったころ、のぞみちゃんは千葉のそのまた先の、確か四街道あたりから、はるばる通って来ていた。ときどき帰りの電車が一緒になると、ぼくが下車する田端まで、いつもたわいのないおしゃべりをしていた純真無垢な(に見えた?)、ポチャっとかわいい女子だった。
  それから20有余年。いまじゃ彼女は二児の母。(もしかすると上の子はもうハタチを過ぎているのかも。)
  そんなのぞみちゃんが、このごろ才女のごとき風格を身につけ、モーレツに活動している。
  去年は、若手女性の独立開業を支援する東京都の「創の実」プロジェクトに応募し、その狭き門を見事こじ開けて採用され、都の支援によって彼女のミニチュアショップを、自由が丘で手に入れた。しかし「創の実」には期限があった。一年ほどでその店を閉めると、時をうつさず、今度は自力での店舗立ち上げに着手し、先々月、新店舗のオープンを果たした。場所はおなじ自由が丘(世田谷区奥沢5-28-15-4F)。店の名前も以前とおなじ「Upfarfield Dollhouse Salon」。広さもおなじく10坪前後か。
  彼女は「Upfarfield」のオリジナル商品の開発(主にエッチングパーツ類であるが)にも熱心に取り組んでいるので、店に入るとまず額装されたエッチングパーツが目に入る。反対側の壁にはいまをときめく有名作家たちによる花や、人形や、バスケットなどが所狭しとならんでいる。
  ちょっとびっくりしたのは「松原みろん」という人がつくった物凄く小さなビスクドール。身長5センチぐらいだろうか。ディティールがすごかった。そのとなりには我がクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の坂本なぎさ(田島なぎさ?)ちゃんがつくった薔薇が7〜8本置いてあったが、これまた非常に美しかった、エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ、他にもまだまだ見るべきものは山ほどあり、書き出したらキリがない。
  みなさんも是非お出かけください。

写真中央がのぞみさん。
のぞみさんの旧姓は上遠野(かとうの)という変わった苗字だった。これを英訳するとUp Far Field。なので、それをそのまま店の名前として使っているそうだ。

「参加しました! 静岡ホビーショー!」

  前回お伝えした静岡ホビーショーにおける「モデラーズクラブ合同作品展」に、われわれは「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部」というテーブルネームで出場した。当日のようすを、我がクラブのメンバー、キシモト・ユウジ氏が伝えてくれた。
  ——–以下キシモト文。
  あいにくの雨でしたが、初日土曜日の朝6:30に会場入りしたら、すでに多くのほかのクラブの方々が会場設営を進めていました。コロナ明け2回目の静岡ホビーショー。前回よりもかなり来場者は増えている印象でした。
  地元テレビ局や、ニコニコ動画のライブ取材もうけました。
  (下のリンクから視聴できます)
  https://live.nicovideo.jp/watch/lv341145038#1:29:15

  クラブのメンバーと交代でほかのブースを見に行ったり、店番の時は、模型の話でもりあがったり。今回、特に気になったのが、サトウ・コウサクさんのシンセサイザーの模型。LEDの点滅順序にもこだわってプログラムしてあるそうで、会期中たくさんのお客さんが見に来ました。中でもお一人だけ実機と同じ光り方に気が付いた、違いの分かるコアな方がいて、二人でシンセ談議にずいぶんと盛り上がっている様子でした。
  夜は、いつもの定宿に。
  荷物を置いたら、これまたいつもの、串焼きとおでんのお店へGO!だしの効いた静岡おでんに、削り節のふりかけをかけて美味しく頂きました。
  二日目の日曜日は、初日以上に会場はにぎわって。モデラーズクラブのホールもすごい人! たくさんの方に、作品を見ていただき、声もかけていただきました。静岡ホビーショーは、見に来る方との距離感も近く、ライブ感があって、楽しいですね!!
  なんだか、あっという間に閉会。
  いっぱい刺激をもらって、楽しい二日間でした!!

写真は今回現地入りしたメンバーたち。左から、キシモト・ユウジ、エンドウ・ダイキ、サトウ・コウサク、ヤマノ・ジュンイチロウ、アダチ・ヨシキの各氏です。みなさん、お疲れさまでした。

「合同作品展に参加します」

  本日10日からはじまっている静岡のホビーショウin 20023。
  このショウの目玉企画のひとつに、全国の模型クラブがそれぞれの作品を持ち寄って一堂に会する合同展がある。今週末に開催される「モデラーズクラブ合同作品展」である。
  2010年うちのクラブにも初めてこの合同展からお声がかかった。
 「はがさんたちのクラブもそろそろ参加しませんか‥」
  関係者から連絡があり
 「じゃあ来年、2011年に、ためしに一度だけ出てみます」
  と、一年先の出場を安請けあいしてしまった。
  ところがこのイベントはあくまでもクラブとしての出場なので、わたしが勝手に決めてしまったとはいえ、出るでないはクラブ員たちが決めること。なので、後日、クラブのみんなに静岡行きの是非を問うてみた。すると意外なことに誰ひとりとして行きたいとは言わなかった。だったら無理に連れて行くわけにもゆかず、かといって「出ます」と言った以上、出ないわけにもいかない。しょうがないのでクラブ員たちから5〜6点の作品を借りて、そこに小生の作品も加えて、わたしと山ちゃんとでそれらを静岡まで運び、辛くも出場をはたした。このときは東日本大震災からわずか二ヶ月後というタイミングだったにもかかわらず、入場者数は2日で7万5000人、われわれのテーブルは黒山の人だかりだった。(下の写真)。
  そんな大混雑があったからなのか、その翌年から、うちのクラブでは、急速に静岡への理解度が深まり、以後(コロナ禍による未開催年度を除いて)毎回出場を果たすようになった。もちろん今年も、下記要項にて出場いたしますせので、ホビーショーにお出かけの節は、ぜひ我々のテーブルにもお立ち寄りください。

  タイトル: 第32回モデラーズクラブ合同作品展
  テーブル名: はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部
  日程: 2023年5月13日(土)〜14日(日)
  時間: 午前9時〜午後5時まで(14日は午後4時まで)
  入場: 無料
   https://www.hobby-shizuoka.com

写真は2011年5月に開催された「静岡ホビーショウ」における「モデラーズクラブ合同作品展」会場のようす。画面左側が「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部」のテーブル。