近況①「萬画館のこと」

 前回は「作兵衛展」搬入(12日)のこと、までだった。
 その翌日、こんどは山ちゃん(山下浩氏)らと宮城県石巻の萬画館へとむかい、トキワ荘の大掃除を決行、もう腰痛なんてかまっちゃらんネーのだ!
以前は二階に展示してあったトキワ荘だが、このたび一階へ移ることになり、これに伴う大掃除。長年にわたってふりそそいだ埃(ほこり)を取り除き、切れちゃった電球のタマを取っ替え、取れちゃった瓦をくっつけて、切れちゃった簾(すだれ)を修理し、エトセトラ、エトセトラ…。なにしろ萬画館は石巻のシンボルのひとつ。復興の象徴ってことで巨額の 予算が注入され、全館あげての大々リフォームの真っ最中だった。
 そしてこの23日、めでたくリニューアルオープンを果たした。
 (去年11月に再オープンしているので今度が再々オープンである。)
 http://www.man-bow.com/manga/
 一年前はボロボロだった石巻も萬画館もすっかりきれいになって、見るものすべてがピッカピカ。これぞ復興の槌音か!?

「トキワ荘」(1/15)
掃除機をあやつる山ちゃん

近況②「石の家の見学会」

 萬画館から帰った翌日が「作兵衛展」の初日だった。
 午後2時からの式典にちょこっと顔を出し、その足で今度はお台場へ。
 ゆりかもめ「テレコムセンター」で下車し、歩5分でフジテレビの湾岸スタジオに到着、一階に旧作「石の家」が置いてある。通常は関係者以外立ち入り禁止だが、この日はテレビ局のおとりはからいによって特別に見学を許された。うちのクラブの面々25名とともにゾロゾロっと入場し、「石の家」とのご対面。はじめて見る人も多く、だだっ広いホールに一斉にシャッター音が鳴り響いた。
 (下の写真。)
 トキワ荘と違ってこっちは分厚いアクリルのカバーに覆われ、塵(ちり)や埃(ほこり)は完全シャッタアウト。4年ぶりに見たが、まったくどこも壊れていなかった。
 ちなみに本作は、フジの名物テレビドラマ「北の国から」の主人公が暮らした家のレプリカである。当日はこの番組のスタッフだった梅田正則氏から、じきじきの解説をたまわり、一同大満足。氏はそのあとの酒席へもご同行くださり、番組制作にまつわる深~いはなしをもご披露してくれた。

「石の家」(1/15)
http://www.ichiyoh-haga.com/jp/stone/opening.swf


2013年3月23日

近況①「ウ~ウ~ウ~」

 先週の金曜日(8日)、腰痛が極度に悪化し、まったく動けなくなった。物が食べられず、眠ることもできない。仕方なく土曜(9日)の晩に救急車を呼んだ。
 ウ~ウ~ウ~と搬送された先は大塚の一心病院。
 ただちに血を採られレントゲンを撮られ痛み止めの注射を打たれて即入院である。医者からは絶対安静を指示され、その晩も次の日も一度もトイレには立たせてもらえなかった。
 小は尿瓶(しびん)で良いが大が大問題。寝床へ看護婦がでっかい皿のようなものを持ってきて、ここでしろという。
 「まだしたくない!!」
 と断り続け、月曜日(11日)の午後無事(?)脱出に成功。

近況②「作兵衛展」

 そして12日(火曜日)が「山本作兵衛展」の搬入だった。絶対安静の身の上でありながら車を運転し、拙作一点(ワンス・アポン・ア・タイム)を東京タワーへ。
 ディスプレーに関しては内心あんまり期待してなかったが、意外とかっこよかったのでひと安心。(下の写真)。
 さて肝心の作兵衛の絵だが、これはマジいいっすよ。
 下のリンクをご覧くだされ。
http://www.tokyotower.co.jp/55/index_05.html
 われわれの世代だと、つい紙芝居絵を思い出してしまう、懐かしくてたまらない筆致だ。加えて字が絶妙のバランスで絵を引き立てる、魅惑の作兵衛ワールドである。
 入場料1200円は高くない!


2013年3月16日

「山本作兵衛展」のこと

 下の絵を見たことがありますか?
 山本作兵衛という人(1892~1984)が描いた絵です。
 彼は7歳から定年まで北九州の炭鉱で働き、退職後に絵筆を執って9 2歳で没するまで、ヤマ(炭鉱)で働く人々の悲喜こもごもを描きつづけました。それら総数589点におよぶ記録絵は2011年に国内第一号の「ユネスコ世界記憶遺産」に認定されました。
 このたび読売新聞の主催によりその山本兵衛の記録絵展が開催されます。
 会場には「作兵衛が生きた時代」を示すコーナーがあり、そこに拙作「ワンスアポン・ア・タイム」一点(ほか数点もか?)が展示されることになってます。
 ——こりゃあ行くっきゃない!

 展覧会名:世界記憶遺産の絵師「山本兵衛展」(仮称)
 会期:2013年3月16日~5月6日(会期中無休)
 場所:東京タワー・フットタウン一階・特設会場
 開場時間:午前10時~午後6時(入場は閉場30分前まで)
 主催:読売新聞社、東京タワー
 入場料:不明


2013年3月9日

近況①「ペンギンギャラリーのこと」

 銀座にペンギングッズを専門に扱う「ペンギンギャラリー」という店があった。その店のオーナー氏からの依頼で2002年に「ペンギンギャラリー」というアートインボックス作品をつくったことがある。
http://www.ichiyoh-haga.com/jp/artinbox/win26.html
 この作品は、旧作「キャフェ・ル・マンソワン」の入り口に掲げてある兵隊の絵を、顔の部分だけをペンギンにしてほしいという依頼によってスタートし、全体的な形状もこの旧作に準じた、いまでも非常に人気の高い作品である。
 それから11年経って、おんなじ人からの依頼で、わたしはふたたびペンギン作品をつくることになった。ペンギン顔の兵隊の絵はそのままに、こんどは「サンドニの夜」をベースにして、下(イラスト)のような作品を目指すつもりだ。
 もうすでに取り掛かっていて、とりあえず今は兵隊の絵を描いているところ。
 ——-アベノミクスの影響か、このごろちと忙しい。
 完成は今年9月の予定。

近況②「オールド・マシーン」

 下のサイトなかなかいいっすよ。
 最初のころよりも、うしろから2ページ目あたりがGoodです。
 ——-It’s my favorite!!
http://www.flickr.com/photos/paulmalon/sets/72157616040779919/


2013年3月7日

近況①「馬具店の絵のこと」

 下の絵は馬具店の裏側だ。
 前回掲載した表側の絵は前作「カール・フローセス・ストアー」とよく似ている上に見どころ満載なので描くのにさほどの苦労はなかった。しかし裏となるとこれといった見せ場があるわけではなく、それを絵にせにゃならんてこったから、こっちはなかなかむずかしかった。加えて屋根の角度のことや瓦のこと、エントツのこと、下見板のことなど、他国の文化に関しちゃさっぱり自信が持てず、これ一枚描くのにも慎重に調べにゃならんことがあった。他方、こんな野中の一軒屋みたいなところに店があるわけがなく、そのへんは大胆にでたらめだ。
 気のはやい読者からは「どのていど進みましたか?」なんて問い合わせがあったが、まだなんにもやっていない。
 もうすぐ4月になると米シカゴのミニチュアショーへ出かけることになっていて、会場には使えそうなパーツがどっさり売っているはず。まずはそれらをひととおり見て、気に入ったものはどしどし調達し、それから実際につくりはじめる予定である。

馬具店裏側の絵

近況②「シカゴショーのこと」

 いま「シカゴのミニチュアショー」と書いたが、詳細は2012年9月29日付けの当欄をご覧になってください。いまのところぼくのクラブ(クラフト教室)からは以下の方々が同行することになっています。

 Dollhouse Isako さん(★ディーラー/駒込教室元生徒)
 アトリエバニラのJunkoさん(一日教室の生徒)
 菊入のケンさん(自由が丘教室元生徒)
 Rotten Ralcaさん(千石教室元生徒)
 目黒ねーちゃん(自由が丘教室元生徒)
 Minusculeのさえちゃん(自由が丘教室元生徒)
 日本橋の白石社長(自由が丘教室現役生)
 & ICHIYOH Haga ★ディーラー

 わたしを含めて計8名でゾロっと出かける予定ですが、ほかに同行を希望する方はいらっしゃいませんでしょうか。
 希望者は至急Hagaまでご連絡ください。
 4月17日成田発23日成田着です。

シカゴのミニチュアショー
http://www.bishopshow.com/


2013年2月23日

しげざねさんの北ホテル

 最近どうしているかと思って、しげざねさんにメールを打ってみた。そしたらすぐに返事がきた。
 ご無沙汰しております。
 あいかわらず、時間を見つけてはぽつぽつと作っています。手が遅いので、少しずつ少しずつといった調子です。先生のようにてきぱき出来たらいいのですが、とてもそうはいきません。
 写真は昨年11月に仕上げたもので、タイトルは「Hotel du Nord/北ホテル」としました。縮尺は60分の1です。どんなものでしょうか?
 合格だとうれしいのですが。
 このあとは「Sous les toits de Paris/巴里の屋根の下」(1/60) というタイトルであれこれ絵を描いたあと、作り始めました。あきることなく、楽しんでやっております。
 ——以上がしげざねさんからの返事。
 これには1 0枚の写真が添付されていて、それを見ると、この作品は建物の内部までしっかりとつくりこまれているようである。
 あきれました。
 もちろん「合格!」です。


2013年2月17日

馬具店のこと

 去年の10月、中東カタールのアフマド・アルタニからメールがあった。「馬具店(カール・フローセス・ストアー)が気に入った。おなじものをつくってほしい…。」
 (馬具店:http://www.ichiyoh-haga.com/jp/carl/win00.html)
 12月に中東くんだりまで出かけた理由のひとつがそれだった。
 ところが現地での話し合いにおいて、われわれの見解にちょっとしたズレが生じ、結局このはなしはなにも進展せず、中東における唯一の心残りとなった。わたしの考えていたかたち(形状)とアフマドの考えていたものが少し違っていたのだ。
 帰国してからもずっとそのことが頭に残り、そればかりを考えつづけた。やがてクリスマスが過ぎたころ、間違いなく彼が気に入りそうなあるかたちが見えた。
 だがどうやってそれをアフマドに伝えたらよいのか。
 あれこれ考えた末に絵を描くことにした。
 見れば一発でわかるような絵を。
 そうして正月に下の絵を描いてカタールのアフマドへと送った。すると即座に「パーフェクト!」という返事。投げた球がズバッとド真ん中に決まったようだ。めでたく1月の末にはこの仕事の前払い金が振り込まれた。
 というわけで、ふたたび「馬具店」をつくることになりました。(前作の題名は「カール・フローセス・ストアー」でしたが、こんどは別の題を考えるつもりです。)
 完成は一年後の予定。
 —–乞うご期待!


2013年2月9日