歩いています

 本日とうとう古希(70才)を迎えました。
 50才になったとき、60才になったとき、それぞれの節目でそれぞれの感慨がありましたが70才はやっぱり格別ですね。
 少年老い易く学成り難し、光陰矢の如しと申しますが、よもや自分が70才になるとは、わかっていたこととはいえ、なんだかよくわからない気分です。
 とはいえ常に腰痛に悩まされ、耳鳴り、聴力の低下など、確実にあちこちガタがきています。人間足から先にダメになるとよく言われますが、歩くのが大キライで、スポーツをまったくやらないぼくは、大いに、足からダメになっています。なので少しは歩かねばと、近所の神社まで、片道1.2キロの道のりを、今年は毎日歩くと決め、そのことを正月に当欄で宣言いたしました。
 この宣言、覚えてますか?
 みなさんの大方の予想をくつがえし、神社へのウォーキングは今でもかかさず毎日つづけています。最初のころは往復3600歩で歩いていましたが、このごろは少し遠回りし、4500歩かけて歩きます。
 散歩するお年寄りを見て、内心小馬鹿にしていた自分が、いまではおんなじことをやっているのですから、人は年とともに少しは変わるようです。
 喜寿まであと7年。
 三途の川の川音はまだ聞こえてきません。

近所の平塚神社
2018/4/13


2018年4月14日

朝日チャリティー美術展のお知らせ

 巣鴨のさかつうギャラリー(模型屋)さんから、「朝日チャリティー美術展」に協力してほしいとの依頼があり、ジオラマ部門に一点、拙作「孤独の世界」(1/80)を寄贈させていただきました。
 わたしの他に、当該部門には、あいさわかずこさん、淺井紳士郎さん、池田邦彦さん、奥川泰弘さん、川田崇司さん、坂本憲二さん、佐藤千寿子さん、西村慶明さん、深津千恵子さん、宮下洋一さん、諸星昭弘さん、山尾比呂士さん、山田卓司さんらが、それぞれ一点ずつ作品を寄贈しています。
 それらの作品を一般入札によって販売し、売上金の一部を、東日本大震災救援事業などに寄付する、とのこと。
 下がその入札サイトです。
 入札期間は4/2日(月)~4/9日(月)午後1時までです。
http://www.asahi-welfare.or.jp/diorama/

 また、4/6日(金)~4/9日(月)の午後1時まで、松屋銀座ジオラマ展会場(8階イベントスクエア 朝日チャリティー美術展併設会場)に、各々の作品を展示いたしますので、そちらで現物を見て、その場で入札することもできます。
 詳しくは下記サイトをご覧ください。
http://www.asahi-welfare.or.jp/charity_2017/tokyo/

孤独の世界(1/80)


2018年4月6日

火の見やぐら

 最初に火の見やぐらをつくったのは1996年だった。ある晩、10時か11時ごろに、半端な時間が空いてしまったことがあって、それをきっかけにつくりはじめた。資料はなにもなく、当時はパソコンもない。ただ記憶だけをたよりに突き進んだところ、朝までにはだいたいの骨格ができていた。ぐっと足を開いた、まるで東京タワーのような塔だったが、ヘンだとは、そのときには感じていなかった。この火の見は「夕暮れの村はずれ」(作品ギャラリーに掲載中)という作品に仕上げて、その少しあとに仙台で開催された個展会場に並べた。
 そして1998年、「ワンス・アポン・ア・タイム」(作品ギャラリーに掲載中)という作品のために、再度、おなじような火の見やぐらをつくった。足の開き具合はだいぶん修正したが、まだまだ過剰で、識者が見れば十分にヘンなかたちだろう。だがこの一作は、当時のわたしのアイコンのような作品となった。多くの雑誌や新聞で掲載され、個展のパンフレットにもなり、だんだんと見慣れてくると、はが風の足広火の見も、決して悪いものでもないと考えるようになった。
 以後、この火の見は、我がクラフト教室での課題作としても取り上げるようになり、最初から数えると、なんと11個もの火の見の塔をつくった。うち、ちゃんとした作品に仕上げたのが過去に4作あった。「夕暮れの村はずれ」(売れました)「ワンス・アポン・ア・タイム」(売れてません)「第弐防災管轄區」(売れました)「第弐防災管轄區②」(売れてません)の4作だ。
 そして、ジャーン!!! 人生5作目になる火の見やぐら作品が、ついに、きのう、また、完成したーっっ!!! 題して「村の消防署」(下の写真)。
「なーんだ、イエサブに置いてあるのと、おんなじじゃん」
 なんて言わないでね。
 ちょっと違うんだから‥。

近日イエサブへ持っていきます!


2018年4月1日

自習千円のこと

 電動工具で木を切ることは、騒音が伴い、おがくずが舞うなど、マンション住まいの方々にとってはかなりハードルが高い作業です。したがって思うような作品が作れないという事情の人がいるようです。
 「ちょっとスタジオを使わせてください‥」
 と言って、手土産持参でやってきて、遠慮がちに木を切って帰る元生徒さんらを、以前からときどき見かけていました。
 そんなことから、この春から「自習一回千円」という制度をはじめました。
 これは、たったの千円さえ支払えば、遠慮なく、大手を振って朝から晩まで、ぼくのスタジオが使い放題になるという超クールな制度ですので、生徒の皆さんはもちろんのこと、生徒でない方々もジャンジャン利用してください。なんの作業に使っても構いません。子供の学校の宿題を作る、でもOKです。

 *朝から深夜までどんな時間帯に使っても構いません。
  (ただし教室開催中の時間は使えません。)
 *一時間でも一日でも一律に一回千円とします。(手土産不要)。
 *工具も自由に使って構いませんが、材料を使う場合は若干の材料代を徴収します。
 *週末や祭日は他の使用者と相部屋になることがあります。

 なお、自習はあくまで自習ですので、原則的にぼくはお相手をしません。勝手にテーブルを出して、好きなように作業し、好きな時間にお帰りください。
 来る前には連絡をください。

自習者はこの奉納箱に千円を入れてください


2018年3月26日

水曜クラスが始まりました

 ノエカフェのオーナー、一色美世子さんから1年以上にわたって度重なる催促を受け、とうとう断りきれなくなり、またひとつ、アートインボックスの、新しいクラスを始めてしまいました。
 題して「水曜クラス」。
 カフェの定休日にあわせ、水曜日の昼間、原則月一回開催します。制作課題は「ペンギン兵が立つ店」縮尺12分の1、受講者は一色さんと一色さんのお友達、ないしはカフェの常連である女性ばっかり8名という、100パーセント一色さんに忖度した内容です。

 イッシキ ミヨコさん
 カノウ フミコさん
 サトウ キヨミさん
 ミヤザキ ユカリさん(別名ロージーさん)
 ナガタ ナオコさん(Nオリジナルさん)
 ミウラ コズエさん
 マサカゲ トモコさん
 ナカコ ユキコさん

 以上が受講メンバーですが「え、あなたって、習う必要‥あるの‥?」という実力者が多数含まれており、世間に静かな波紋を投げかけています。
 その第一回目の講座が3/14日の水曜日に、主婦にとっては最も自由が利く時間帯ということで、午前11時から午後3時まで、計4時間にわたって行われ、終了後、一色親分の同意と承認を得て、次回開催日は4月の18日(水)と決まりました。
 めでたく最終回終了の日まで、こちらの寿命があるのか、微妙であります。

水曜クラスのメンバーたち


2018年3月17日

このごろ教室が盛況です

 現在集団的工作教室を3つやっている。1/50トキワ荘制作教室と、1/80火の見やぐら制作教室と、1/12ブーランジェリー制作教室の3つだ。加えて個人レッスン型の教室を4つやっている。したがってそのためのサンプル作品7個を同時制作中であり、そうとう忙しい。ぼくのような高齢者になると、忙しい方がかえって精神が安定するし、ボケ防止にもなるだろうと考え、敢えてそうしている。だがこの状況では当分注文仕事は受けられないし、新作もつくれない。昨夏からゆっくりと制作中だったアートインボックスの新作は、暮れに倉庫にしまい込んだまま、今年になってからは一度もいじっていない。
 加えて今週は、例の台湾の生徒、楊(ヤン)さんが来日中。
 なのでここ数日、ヤンさんが朝からずっとマイスタジオに詰めていて、いまも彼女はぼくの横で何かをつくっている。(ヤンさんについては2017/10/3日付けの当欄に記事があります)。そして、あしたの日曜日は、朝から別の生徒が個人レッスンを受けるために訪れる予定、という具合に、このところ教室が大盛況。
 そこえもってきて—–ジャーン!!——-来週の水曜日(3/14)から、またひとつ新しいアートインボックスの制作教室が始まるのだよ~ん。
 そのことについては次回。

台湾のヤンさん


2018年3月10日

近況①「リ・オープンのこと」

 出張展示が続いた2月は、ほとんどクローズの状態だった自宅展示場「Gallery ICHIYOH」でしたが、3月3日より、再びオープンしています。

 名称: Gallery ICHIYOH
 住所: 東京都北区中里3-23-22
 営業時間: 午前10時~午後6時
 入場料: 大人100円 (子供10円)
 ※メール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か電話(080-5497-3497)でご予約の上お出かけください。

 5月に再度、いったんクローズいたしますが、その後またリオープンし、ずっとつづけるつもりですので、一度ぜひお立ち寄りください。

Gallery ICHIYOH

近況②「ノブさんの一文」

 先月のTOCビルでの催事(Rooms Experience展)ではヨシミツノブヒコさん、通称ノブさんに大変お世話になった。
 催事の開催には手伝いがいる。規模によって必要な人数はまちまちだが今回は搬入に3人、搬出に3人、中日に2人づつ2日、計10人工(ニンク)必要だった。そのうちの4人工をノブさんがひとりで賄ってくれた。平日の昼間に手伝える人材・非高齢者で、となると、そうは多くない。その点ノブさんはまだ40代だというのに、今回の日程である火・水・木・金の昼間にからだを空けられるという余裕の身分、らしいのだ。
 そんな彼の趣味は文章を書くこと。
 なので、当欄でも、以前何回か彼の原稿を掲載したしたことがあったが、今回も、この度の催事にまつわる一文を提供してくれた。
 —–以下ノブさん文。

 2月21日から五反田のTOCビルでおこなわれた「rooms EXPERIENCE」におじいさん(←はがいちよう氏のことです)も参加したわけだが、今回初めて僕も「お手伝い」という形で参加させていただいた。
 搬入、搬出、セッティングなど、エキシビションにかんすることすべてのお手伝いをさせてもらったのだが、今まで自分たちのエキシビションの搬入搬出の経験はあるが、人の手伝いは初めてだったので刺激も多かった。
 何より面白いなぁ、と思ったのが会場となったTOCビルである。
 TOCビルが完成したのは1970年ということなので、もう50年近い歴史がある。だから当然いろんなところは旧態依然としているのだが、だからこそ面白い。
 おじいさんの話によると、かつてはアパレル関係の大きなイベントは必ずといっていいほどTOCビルでおこなわれたらしい。しかしビルとして古くなり、また渋谷や原宿に相応しいスペースが出来たこともあって、今は目立つ存在ではなくなってしまった。
 今から2年か3年ほど前だったか、マツコ・デラックスの「夜の巷を徘徊する」でTOCビルを徘徊していたが、あの番組でもあった通り、良くも悪くも雑多で何でもアリ感がすごい。
 和洋中ひと通り以上ある飲食店街をはじめ、よくわからないフシギな商品を並べる店、ショールーム、100円ショップ、そうかと思うと日本最大の売り場面積のユニクロまで入ってたりする。
 上階には多数のオフィスも入っており、13階のイベント会場に至るまで、完全にビルがひとつの街になっているのだ。
 あいにく開催期間中は天候に恵まれなかったが、昼食を食べたりお茶を飲んだりするにも、はたまた突然電池切れで買いに走るにしてもビルから出る必要がない。
 そしてオススメしたいのが屋上である。
 昨今景観やセキュリティの問題で屋上を封鎖している建物が多い中、TOCビルはそんなことはなく、昔のサラリーマン映画で出てくるような光景が広がっている。
 さすがに昔のサラリーマン映画のようにバレーボールに興じたりするのは禁止だが、それでも十分すぎるくらい「昭和の屋上」が味わえるのだ。
 五反田駅からそこそこ歩くので、意外と行ったことがない人が多いと思うが、このTOCビル、なかなかの隠れた昭和スポットだと思う。

——以上、原文のまま。
 ノブさん、名文をありがとう!
 ちなみにTOCとは東京卸売りセンターの略である。アパレルメーカーを中心に、オモチャから雑貨まで、むかしはあらゆるジャンルの問屋が入っていた。いま、むかしと書いたが、多分いまもそうだと思う。かくいう私は、以前アパレル関係の商売をやっていたので、そのころTOCへは頻繁に出かけた。
 それからウン十年たって、今回ひさしぶりに足を踏み入れたわけだが、なつかしいと感じるにはどこもかしこもリペアーされすぎていて、どうもピンとこなかった。ノブさんご推薦の屋上には当時は昇った記憶がなく、従ってなんの思い出もない。しかしである。駐車場だけは往時のまま変わらずに残っていた。ある日子連れでそのパーキングゲートをくぐったとき、料金ボックスに自分でカネを入れたいとせがんだ長男が、いまはもう41歳になる。
 こっちもおじいさんに‥なるよなあ。

TOCの屋上


2018年3月5日