ドールハウス名作劇場

 このたび京都の亥辰社から表題の本が出版された。
 24名のドールハウス作家たちによる古今東西の名作文学や映画のワンシーンを立体化した作品ばかりを集めた写真集である。ドールハウス作家という自覚がない小生にも、どういうわけかお声がかかったので、2015年に公開された映画「セシウムと少女」のために制作した「静(しず)の部屋」(1/12)という作品を掲載していただいた。うちのクラブからは古橋いさこさんの新作「吾輩は猫である」も掲載されている。その他多くの素晴らしい作品たちがわんさか掲載されているので、よかったらご購入ください。全国の書店では10月初旬から、アマゾンでは9月27日から買うことができます。
 なお、現在、大阪の阪急うめだ本店で開催中の下記ドールハウスフェアーの会場には、拙作「靜の部屋」を含めたすべての掲載作品が展示されていますので、関西方面にお住いの方はお出かけになってみたらいかがでしょうか。
会場では名作劇場の本も先行販売されています。

 タイトル: ドールハウスフェアー2018
 会場: 阪急百貨店うめだ本店 9階催場
 会期: 2018年9月12日(火)~24日(月)
 時間: 午前10時~午後8時(18日と24日は午後6時閉場)
 入場無料


2018年9月16日

石ノ森章太郎物語

 8月25日の夜、日テレの「24時間テレビ41 愛は地球を救う」の中で「石ノ森章太郎物語/ヒーローを作った男」が放映された。あるスジの方から、ぜひ見てほしいと言われ、普段まったくドラマを見ない小生も、仕方なしに見ることになった。
 ぜんぜん期待せずに見始まったが、予想に反し、かなりおもしろかった。章太郎のトキワ荘時代がストーリーの中心だったのでトキワ荘も頻繁に登場し、これがまた非常によく出来ていた。あとでググってみたら、取材協力:萬画館となっている。てーことは、小生のトキワ荘も、ある程度参考にしながらセットを組んだのだろう。窓の外から部屋の中を覗き見るショットでは、軒下の紐に挟んだ洗濯バサミの位置まで、拙作とまるでおんなじだったので、少し嬉しくなった。だが昨今の調査によって、新たにわかったトキワ荘像とは、微妙に違っていた箇所もいくつかあった。
 ①窓枠の色が違う。ドラマでは茶色だったが実際は白だった。
 ②各部屋への入り口の幅が違う。ドラマでは入り口が半間(910㎜)だったが、実際は半間プラス4分の1間(455㎜)という、日本家屋としては変則的寸法だった。
 ③廊下を挟んで向かい合う各部屋は、半間ずつズレて並んでいたことが最近の調査でわかったが、ドラマでは同位置に向かい合っていた。
 ④畳の敷き方が違っていた。
 ⑤押入れの襖の柄(章太郎以外の部屋)が違っていた。
 ⑥玄関のドアが違っていた。ドラマでは普通の両開きの扉(ドアノブ付き)だったが、実際はスイングドアーが使われていてドアノブはなかった。
 以上①から⑤までは、萬画館に置いてあるわたしの作品が間違っているので、それを踏襲したであろうドラマでも間違ってしまったと考えられ、半分以上わたしの責任だ。しかし⑥は、スイングドアーなるものが、現在ではほとんど使われていないため、分かりやすさを求めて、わざと普通の扉の、普通の玄関を作ったのだろう。
 ついゴチャゴチャ言ってしまったが、もちろんそういったことがドラマの価値を左右するものではまったくなく、視聴率16.2%という、この手の番組としては驚異的数字をたたき出したそうである。
 再放送があったら是非ご覧ごください。

イケメンすぎる章太郎


2018年9月9日

自習の勧め

 数年前までは、毎週末になると必ず、当時は現役の生徒だった白石和良さんがぼくのスタジオに顔を出し、だいたい丸一日もくもくと作業をして帰っていた。いわゆる「自習」である。しかし2016年の暮れに彼が脳溢血で倒れたあと、しばらく自習に訪れる生徒はいなかった。だが今年の春になって、当欄で自習制度についてアナウンスしたところ、ぽちぽちとまた週末に自習者が訪れるようになった。
 下の写真は本日9/2日(日)のマイスタジオ。二人とも現役の生徒さんで、右はアキさん。彼女はほぼ毎週末自習のために訪れ、教室での宿題と取り組んでいる。左はユウさん。ユウさんはアキさんほど頻繁ではないが、遠く沼津からアルファーロメオを飛ばしてやってきて、アキさん同様まじめに自習に励んでいる。ほかにはイギシさんや、スガさんや、ヤンさんや、ミユキさんらがときどき自習に訪れている。
 どうか皆さんも気楽にぼくのスタジオを使って自習してくださいね。これから秋になり、教室の宿題もだんだんと増えてきますので‥。

 *スタジオ使用料は一回千円(時間にかかわらず)です。
 *手土産不要。
 *誰でもOK(現役の生徒さんに限らず、元生徒でも、生徒でなくってもOK)です。
 *平日休日祭日、朝でも昼でも夜でもOKです。
 *工具使い放題です。
 *騒音出し放題、散らかし放題もOKです。

 以上、自習希望者はあらかじめメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か電話(08054973497)でご連絡ください。この件に関しては3月26日付けの当欄にも記事があります。

アキさんとユウさん


2018年9月2日

ひさしぶりにプロフィールの写真を変えました

 先日ある酒の席で、だいぶん酔っ払った元生徒嬢から「なんでプロフィールの写真を変えたのよ」とからまれた。変えたのは2年も前のことだが、その前に使っていた写真のほうが絶対よかったと、彼女は言い張る。
 「そんなこと言ったって、あれは10年以上も前に撮った写真だからもう使えないよ、会ったときに別人って思われてしまうだろ」
 「会ったら別人って、世の中そんな人ばっかりですよ」
 「わかったよ、こんど変える‥」
 な~んて会話があり、彼女が言うところの前の写真とよく似た写真を改めて撮り直して、いろんなところに掲載されていたわたしのブロフィール写真を一斉にチェンジした。
 最近はずっと笑顔だが、笑った写真は撮らせないというマイルス・デビスの影響を受けて、この仕事を始めた当初は笑った写真は絶対に使わなかった。だがあるとき、やはり元生徒氏から「先生、プロフィールの写真を笑顔にすれば、生徒数がグンと増えますよ‥」と言われてコロッと路線を変え、それ以降ずっと笑顔である。
 もうこの写真(下)のまま、おだぶつまで行きたいものだ。

最新のプロフィール写真


2018年8月26日

肩書きで悩んでいます

 いま自分がつくっている作品をドールハウスとは思っていない。かといってジオラマとも思わないし、ミニチュアとも、模型とも、造形作品とも、ちょっと違うと思う。展示会のときなどに「こういう作品をなんと言うのですか?」と何回たずねられたかわからない。
 むかし仙台のアートディーラー氏が、わたしのための作品展を開催してくれた折、「模型作品を展示、販売します」では商売にならないと言われ、このときはじめて「立体画」という言葉を使った。20年も前のはなしである。このとき以降、わたしの作品は立体画ということになり、わたしの肩書きは立体画家となった。(このホームページでもそれを踏襲しています)。
 でもどうなんだろうか、自分では確かに、立体的な絵を描いているつもりで、作品をつくっているのだが、あえて「立体画」と言い切ってしまうと、少しニュアンスが違うような気がする。
 なぜ改めて本日こんなことを書き出したのかというと、実はいま作品の写真集をつくっているところであり、作者であるわたしの肩書きをどうするのかが、20年ぶりに論点となっているからだ。
 コピーライターであるわれわれのクラブのH氏に、以前そのことをおたずねしたところ、単に「画家」でよいとおっしゃった。さすがH氏である。明快で非常にカッコいいが、普通の人にはピンとこないだろう。
 そういうわけで、いまわたしの肩書きについて悩んでいます。なにかよいアイデアがありましたら是非おしらせください。適当な考えが見つからなかった場合、今回は肩書きナシ、単に「作者・はが いちよう」とだけ表記するつもりです。

20年前の仙台展の案内状
1997/2/8~3/9


2018年8月19日

新作を少しいじりました

 この時期世間は夏休み。
 そこで我が教室も7/8日に開催予定だった「ブーランジェリー制作講座」を一回休んだことを皮切りに、7/14日の「トキワ荘制作教室」も休み、7/28日の「火の見やぐら教室」も休み、そして7月と8月に開催予定だった「水曜教室」はやらないことにした。こんなにバタバタと教室を休んだのは初めてである。
 おかげで時間的な余裕ができたので、ずっとお蔵入りにしていたつくりかけの新作を倉庫から引っ張り出してきて、のんびり手を加えることができた。少し前にリペアーした「錠前屋のルネ」の室内に作り込んだワークスペースの評判がよかったので、二匹目のドジョウを狙い、ふたたびレトロな作業台(ワークベンチ)に挑んでみた。(下の写真)。
 この部分はこれで気に入ったが、作品全体としてうまくまとまるかどうか、まだよくわからない。11月に神戸市須磨区にある大丸百貨店での作品展開催が予定されているので、それまでにはなんとか完成させたいが、どうなることやら‥。
 これで私の夏休みは終わり、今日からはまた教室がある。

1/12新作 題名不詳


2018年8月12日

山脇展のこと

 きのうの夕方、4人の生徒さんを相手に教室をやっていると、とつぜん部屋の扉が開き、元生徒山脇隆氏が姿を現した。彼はそのまま部屋に入ってきて、エアコンの前に立ち止まり、腰を下ろした。
 「おお、ひさしぶりだなあ」
 と、声をかけると、ヘヘヘ、と余裕の笑みを浮かべ、こんど個展をやるんです、といいながら、カバンからいろんな種類の案内ハガキを取り出した。まずはスパンアートサロンでの山脇隆展、それから交通会館での幻獣神話展、さらには元麻布での「江戸を描く」というイベントのチラシまで、ざっとひと山をゆっくり我々の目の前に広げ、説明してくれた。ほぼ時をおなじくして開催されるそれら3つのエキシビションに、すべて山脇氏の作品が出演するのだそうだ。
 すごいパワーである。

 ①タイトル: 山脇隆個展 ~結界を越えて~
 会場: スパンアートギャラリー(中央区銀座2-2-18 電話03-5524-3060)
 会期: 2018年8月9日~18日(会期中無休)
 開場時間: 午前11時~午後7時(最終日は17:00閉場)
 入場: 無料

 ②タイトル: 幻獣神話展5
 会場: 東京交通会館 地下一階 ゴールドサロン
 会期: 2018年8月9日~18日(会期中無休)
 開場時間: 午前11時~午後7時半(最終日は17:00閉場)
 入場: 無料

 ③タイトル: 江戸を描く3
 会場: 元麻布ギャラリー(港区元麻布3-12-3)
 会期: 2018年8月21日~27日(会期中無休)
 開館時間: 平日 14:00~19:00 (最終日17時まで)
      土日 11:00~19:00
 入場: 無料

 「ブログで宣伝するから、なにかビジュアルも送ってよ‥」
 と言ったら、ただちに彼から下の映像が届いた。なんという題名なのかわからぬが、きっと氏の新作なのだろう、すごい造形力である。
 ぜひお出かけになって、自分の目でお確かめください。

山脇隆作品


2018年8月5日