「作品展のお知らせ」

   来月ひさしぶりに作品展を開催します。

   タイトル: 第16回/はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部作品展
   会場: 東京交通会館B1Fゴールドサロン
    https://www.kotsukaikan.co.jp
   日程: 2022年2月27日(日)〜3月5日(土)
   時間: 午前11時〜午後8時(初日は午後1時開場/最終日は午後6時閉場)
   入場無料

   内容: 拙作約30点を展示する「はがいちよう作品展」と、わたしの工作教室の生徒諸氏の作品約30点を展示する「生徒作品展」とのコラボレーション。わたしと生徒たちとの合同作品展です。
 ぜひお出かけください。
   わたしは毎日だいたい会場に詰めるつもりです。なお感染防止のため、いつもおこなっている初日のオープニングパーティーは今回実施いたしません。
 下の案内ハガキをほしい方がいらしたら、お分けすることができます。ご連絡ください。
 どうぞよろしく。

搬入搬出には大きなトラックがいる。いつもは日本レンタカー駒込営業所で借りているので、ひさしぶりに電話したらコロナ禍で閉店したという。仕方なく池袋で借りることに。営業時間も変わった。以前は朝6時からやっていたが、いまは朝7時から夜10時までとなり、24時間営業の店がなくなった。最終日の閉場後、作品を梱包して搬出し、トラックに積んで倉庫へ運び、荷下ろししてから、夜の10時までに車を返却せねばならんのだ。間に合うか?

「どこもかしこも気に入らぬ」

   写真(下)の作品がどうも気に入らんので、このごろぽちぽちリフォームしている。
   2009年ごろ、ある美術雑誌から、芳賀の特集号をリリースしたいという嬉しいはなしが舞い込み、記事用に新作2点をつくることになった。
 編集部との話し合いで、このときは2点ともウジェーヌ・アジェ(1857〜1927)という写真家が残した街並写真を元に作品化することになり、倉庫と、パン屋を写した2枚の写真を選んだ。これら写真を元に2作品同時につくりはじめたが、倉庫のほうが先に出来上がってしまい、結局パン屋は雑誌の締め切りに間にあわなかった。だがパン屋は、あとでゆっくりつくったせいか、お気に入りの作品に仕上がり、いっぽう急いで完成させた倉庫のほうはいまだに好きになれず、滅多に展示することのない幻の作品となった。その倉庫作品を、このたび本物の倉庫から引っ張り出してきて、スタジオへ運び、先週から改修作業をはじめている。
   そこにひょっこりクラブの山野会長が顔を出した。
  「どこがそんなに気に入らないんですか?」
 と、聞かれ
 「どこもかしこも、全部だよ‥」
 と、答えると、彼はふ〜んと言ったきり絶句してしまった。
 2月の末から、ひさしぶりに渋谷クラフト倶楽部の作品展があるので、それまでには改修を終えたいが、どうなることやら‥。

アッジェが撮った風景写真には、それぞれ撮った場所の地番が示されている。倉庫の写真には「ジュール通り25番地」と記されていたので、雑誌掲載時にそれをそのまま作品題名に。しかしその後「ジュール通りのガラクタ置き場」と改題した。ちなみにパン屋の写真には「デカルト通り48番地」と記されていたので、そのまま題名にし、現在にいたっている。なお掲載された雑誌は「月刊美術」誌、2010年12月号。
 

「創の実(そうのみ)」

   グーグルで検索すると「創の実」とは、「東京都と中小企業振興公社が運営するプログラムで、若手女性の独立開業をサポートするための期間限定のチャレンジショップのこと」だそうだ。
   ぼくの教室の元生徒・マツモト・ノゾミさんがこの創の実プロジェクトに応募したところ、見事採用され、彼女はこのたび創の実・自由が丘店に「UpFarField Dollhouse Salon」という店をオープンすることになった。
   *オープン: 1月13日午前10時30分
   *住所: 目黒区自由が丘2-17-6 The Front 1F
   わけがあって小生も1点だけ拙作を展示することになり、先日「ル・マタン・ブロン(白い朝)」という作品(1/12)を持って創の実へ行ってきた。(下の写真、拙作とマツモトさん)。
   わたしの他に‥
   Up Far Fieldさん
   アトリエ恵夢さん
   Aterie Vanilaさん
   m.e.q miniature worksさん
   calin la mainさん
   小林美幸さん
   Sugarhouseさん
   第七工房さん
   田中玲子さん
   choco*chocoさん
   t é t éさん
   などの有名作家さんたちが作品を展示販売いたしますので、ぜひご来店ください。今後半年程度は営業を続けるとのことです。
   なお現在、感染拡大中につき、なんらかの入場制限があるかもしれません。一度インスタグラムの@upfarfielddolhousesalonをチェックして、その日の入店状況をお調べの上お出かけください。

マツモトさんは旧姓「上遠野」(かとうの)という非常に珍しい苗字だった。英訳するとup far field。つまり「UpFarField」とはマツモトさんのことである。

「あけましておめでとうございます」

   コロナが落ち着きをみせているので、京都に暮らしている長男夫婦がふたりの子供たち(孫)を連れて、暮れの30日に、ひさしぶりに戻ってきた。
   おかげで賑やかな正月になった。
   長男一家に加えて、元旦には長女夫妻(大田区在住)や、わたしの妹夫婦(松戸市在住)も我が家に集まり、芳賀一派・4家族10人での新年会を開くことができた。まことにめでたいことである。
   思えば去年の今ごろはコロナ禍まっ盛りで正月に来客はなかった。
   そのスキを狙って4日に品川の病院へ入院し、5日に脊椎の(腰の)手術を受けた。これを書いている5日の午後3時ごろはオペの真っ最中、以後退院するまでのあいだ感染防止の観点から誰とも面会できず、まことにつまらない正月を過ごした。
   それから一年。
   痛くてたまらなかった腰が少しは良くなったかと問われれば、以前とさして変わらず、まったくめでたくない。
   そこで一句。
 「正月や、めでたくもあり、めでたくもなし」
   (あれ、これって、誰かの有名句でしたっけ?)

写真は長男夫婦の子供たち、右が孫のアッキー(8歳)、左が孫のミハちゃん(5歳)。長男(45歳)はもう20年以上、京都市の北区に住んでいる。
 

「舟(しゅう)さんのこと」

   いささか驚いた。
   秋篠宮親王殿下の奥さまは紀子(きこ)さまだが、その紀子さまの実の弟=川嶋舟(かわしましゅう)さんが、先日ぼくのギャラリーを訪れたのだ。
   暮れも押し迫った27日の、日没間際のことだった。
   舟さんのご自宅は目白だそうで、そこからタクシーを飛ばしてやってきて、まずはボクのおんボロスタジオへと足を踏み入れた。
 「いやあ、こんなむさ苦しいところへ、わざわざご足労いただきまして、ありがとうございます」
   お顔を見るなりそう述べ、その後ただちにギャラリーへと移動して、約一時間、舟さんは実に真剣に拙作をご覧になった。聞くと若いころNゲージの鉄道模型をやったことがあるそうで、なるほどと納得。作りかけの作品や、材料や道具の類にも逐一ご興味を示され、時間はあっという間に過ぎていった。
   いつの間にか日はすっかり暮れて、お帰りになる直前に、一緒に写真を撮った。(下の写真の中央が舟さん)。この写真、SNSへの投稿は自粛したが、こちらなら、だれも見ていないだろうからと、自粛せず、本年度最後の投稿とする。
   みなさん、よいお年を‥‥。

舟さんの左にいらっしゃる方は、渋谷のパルコにあったわたしの最初の教室を見学したことがあるという古くからのファン、スズキ・トヨジさん。スズキさんはいっとき自由が丘教室に在籍していたことがあるので、元生徒でもある。たいへん顔の広いお方で、このたび舟さんを紹介してくれたのもスズキさんだ。
 
 

「調印式終了」

   自由が丘の教室では2019年から「東屋(あづまや)制作講座」を開催している。先週の土曜日(12/18日)、その第17回目の講座があった。
   実はこの講座、京都の出版社から密着取材を受けていて、彼らは講座開催日にあわせて上京し、毎回の制作過程を克明に記録している。その出版社=(株)亥辰社(ドールハウス係の出版社)は、それらの記録をもとにゆくゆくは「はがいちよう/東屋をつくる」的な技法本を出版したい意向のようだ。しかも本作の場合、制作の過程が長いので上下巻に分けて2冊出版する気らしい。
   ちなみにこの日の講座で店の内部についての説明はすべて終了し、次回からは外部へと制作のポイントが移っていく。したがって本を2冊出すのなら、この日あたりが1冊目終了のタイミングである。
   ま、そんなことがあって、いつもは日帰りで取材に訪れる亥辰社だが、この日は泊りがけで2名やってきて、講座終了後に行われたわれわれの打ち上げにも参加し、その翌朝、ぼくのスタジオへやってきた。そろそろ1冊目の編集をはじめる時期だが、その前にわたしとのあいだに出版契約を結ぶ必要があるからだ。
   部屋へ入るなり亥辰社の浅井氏は「出版印税についての覚え書き」と題する書類を取り出し、わたしの目の前に広げた。内容については少々の応酬があったが、結局は大筋で合意し、ほんの5分ほどで署名捺印が終了した。
  「ドールハウスファンにとっては、ぼくがつくってるものは、ちょっと難しすぎるので、本を出したって、売れないよ‥」
   調印のあと、浅井氏にむかって言うと、彼の隣でおとなしくしていた島野さん(女性)が決然と口を開いた。
  「簡単な技法本は他の出版社に任せて、うちは難しいもので勝負します!」
   だ、そうだ。
   ——乞うご期待を!

調印直後の写真。左から亥辰舎の島野聡子さんと浅井潤一さん。
前回当欄で告知した「打ち上げ」は、亥辰舎のおふたりを含め計9名が集まり静かに盛り上がった。当初予定していた店が満員で入れず、その他のあらゆる店がすべて満席で、いっとき居酒屋難民なりかかったが、さいわい「8名なら受け入れられます」という店から連絡があったので、そこに9名で押し入り、辛くも難を逃れた。12月の自由が丘をなめたらあかん。

「打ち上げのこと」

   SNSの掲示板「自由が丘グループ」におととい下のように書き込んだ。
   【東屋教室のこと】
   今週末の12/18日に東屋講座(4-2)があります。午後6時から自由が丘グリーンホール303号室で開催いたしますので、お忘れなきように。
   今回は今年最後の講座ですので、終了後、近くの居酒屋で軽く打ち上げを行います。よかったら是非ご参加ください。現役生のみならずかつてこの教室に在籍していたOB諸氏も大歓迎いたします。
   予約の都合上人数把握が必要です。参加者はお申し出ください。
   ——–と、書き込んだが、参加者があまりにも少ないので、急遽こっちでも呼びかけます。自由が丘教室とはカンケーない方々でも構いません。参加希望者がいらしたら至急Hagaまでご連絡ください。
   どうぞよろしく。
   (下の写真は2012年の打ち上げ)

コロナ禍ゆえ、われわれのクラブ「渋谷クラフト倶楽部」では、このところ忘年会をやっていない。その代わりと言っちゃあなんだが、放課後、軽く飲み会を開こうってことになった。今年はとても写真のように集まりそうもないが‥。