いま自分がつくっている作品をドールハウスとは思っていない。かといってジオラマとも思わないし、ミニチュアとも、模型とも、造形作品とも、ちょっと違うと思う。展示会のときなどに「こういう作品をなんと言うのですか?」と何回たずねられたかわからない。
むかし仙台のアートディーラー氏が、わたしのための作品展を開催してくれた折、「模型作品を展示、販売します」では商売にならないと言われ、このときはじめて「立体画」という言葉を使った。20年も前のはなしである。このとき以降、わたしの作品は立体画ということになり、わたしの肩書きは立体画家となった。(このホームページでもそれを踏襲しています)。
でもどうなんだろうか、自分では確かに、立体的な絵を描いているつもりで、作品をつくっているのだが、あえて「立体画」と言い切ってしまうと、少しニュアンスが違うような気がする。
なぜ改めて本日こんなことを書き出したのかというと、実はいま作品の写真集をつくっているところであり、作者であるわたしの肩書きをどうするのかが、20年ぶりに論点となっているからだ。
コピーライターであるわれわれのクラブのH氏に、以前そのことをおたずねしたところ、単に「画家」でよいとおっしゃった。さすがH氏である。明快で非常にカッコいいが、普通の人にはピンとこないだろう。
そういうわけで、いまわたしの肩書きについて悩んでいます。なにかよいアイデアがありましたら是非おしらせください。適当な考えが見つからなかった場合、今回は肩書きナシ、単に「作者・はが いちよう」とだけ表記するつもりです。
2018年8月19日