しぶ~い木造機関庫をつくる

 むかしから当ホームページのブロフィール欄に、拙著「しぶ~い木造機関庫をつくる」が電子本ebookjapanで読めると書いてある。調べてみるとそれとは少し違うアドレス、
https://ebookjapan.yahoo.co.jp
で、本当に、まだちゃんと読めることを知り、おどろいた。内容は1995年に書いた紙の本「木造機関庫製作記」とまったくおんなじだが、電子本にするにあたって一回ぜんぶ書き直してあるので、こっちのほうが少しだけ読みやすくなっている。
 黒い髪のテルミー(前回登場した)が、最近読んだというので、急に本書のことを思い出し、ご紹介いたしました。
 是非お読みください。
 たったの660円ですので。

表紙デザイン: ほうとうひろし

2019年11月19日

新HPお披露目まであと一歩

 3月16日付けの当欄で、当ホームページを久しぶりに、全面的にリニューアルすると発表した。ヨシミツ・ノブヒコ氏(通称:ノブさん)が新デザインの制作を担当し、5月1日の改元にあわせて実行する予定だった。ところがそのあと、あろうことかノブさんが、突然どこかに消えてしまい、船は暗礁に乗り上げた。
 探してもさがしてもノブさんは見つからなかった。
 わたしは彼の親族ではないので、警察への捜索願は出せない。
 万事休すである。
 そんなとき黒い髪のテルミー(Telmey)があらわれた。
 テルミーは最近教室に入ったばっかりの日本人だが、いつも静かに、山のように落ち着いていて、見るからにしっかりしている。訊くと「ホームページとか、つくるの、できますよ‥」と、サラッと言ってのけた。わたしはその一言でノブさん探しをやめ、リニューアル問題すべてをテルミーに託すことにした。船はふたたび動き始めた。
 ところで当ホームページは1999年、当時わたしの教室の生徒だった、茶色い髪のマッキー(Mackey)が、「ぼく、やります!」と言って作ってくれて、以後20年間、彼がボランティアで管理運営してくれている。そのマッキーとテルミーが、先日の火曜日、都内のマッキーのオフィスで、歴史的初面会を果たした。(当日は緊張のあまり写真を撮ることさえ忘れてしまい、写真なしです。)
 そういうわけで、ここへ来てマッキーの後押しも加わり、テルミーが非常にがんばっているので、新ホームページのお披露目まであと一歩。
 乞うご期待を!

だいぶん色づいた拙宅の壁
(写真と本文は関係ありません)

2019年11月10日

楊(ヤン)さん来日中!

 先月の22日に、毎度おなじみの台湾のヤンさんが来日し、以後きのうまで、連日ぼくのスタジオで、夜までもくもくと作業をしている。
 来日初日に「一日教室」と称して約8時間、いろいろなパーツの作り方を説明したあとは、翌日から「自習」と称する彼女の自主作業によって、毎日少しずつ作品を仕上げている。(自主作業が早く進んだ場合は滞在中に二回一日教室をやることもある)。
 ただいま制作しているのは「ブーランジェリー」という作品。つい最近別グループでつくり終えたばっかりの定番的課題作だ。確かこれを去年の9月からつくりはじめ、本作のために計4回東京へ来ているが、まだ当分は終わらない。
 少し調べてみた。
 最初に彼女が来たのは2017年3月だった。次が同年5月、次が7月、そして9月、11月と来て、2018年は1月、3月、6月、9月、12月、そして今年は5月と10月(今回)に来ている。最初のころは10日間ほどいて帰ったが、最近は一回来ると1ヶ月滞在している。来日12回。延べ滞在日数150日以上である。
 今回も来日してからきのうまでの10日間ぶっとうしで作業をしていたが、昨晩めずらしく「あしたどこかの山へ登りたい‥」と言い出し、本日は朝から高尾山へ行っている。
 帰国は21日だ。

楊(ヤン)さん
2017/3/14、10/13、2018/3/10、2019/6/4日にも記事があります

2019年11月3日

しらいしさんありがとう!!!

 古くからの生徒しらいしかずよしさんが、自分のフェイスブックページに、写真とともに下のような記事を書き込んだ。
 『10/26日の自由が丘、はがいちよう先生の工作教室「東屋」後期第一回目。今回はレジンキャスト型取りの制作技法専門講座で、実は私は、「あるまん」の瓦制作の折に、既におしえて頂いたので、再度なんですが、あのときは何だかわからなかったのが、今回はとてもよくわかり、出来るだけ早く一度やってみたくなりましたー!』
 いや~嬉しいね。
 さっそく「ご評価いただきなによりも嬉しいです‥」と返すと、「決してお世辞ではありません。配布資料も含めて今回は本当にわかり易い講義でした」ときた。
 しがない講師生活もすでに20有余年、講座の内容が良かったなどとハッキリ褒められたのは多分これが初めて。思わずうるっときちまった。
 実は彼は数年前に脳溢血で倒れ、半身不随の身に陥った御仁。しかしめげずにリハビリーに励み、とうとうぼくの教室に復帰するまでに回復した奇跡の人である。倒れた直後を知っている誰もが二度と教室には戻るまいと思ったものだが、こうして再びぼくの教室に机を並べて、褒めてくれる。
 しらいしさんありがとう!!!

10/26 自由が丘教室
撮影:しらいしかずよし

2019年10月31日

イエサブの棚

 今年の一月に完成したばっかりの、最新の「トキワ荘」(1/50)を、先日イエサブの棚にディスプレーしてきました。(下の写真)。これは2016年に制作して同年豊島区に納入し、現在「トキワ荘通りお休み処」に展示してある作品(トキワ荘)とほぼおんなじものです。
 写真では作品の内部に電気がついていますが、電源を外しているため、棚ではそれは見られません。とはいえ、なかなかの見応えですので、秋葉原にお出かけの節はぜひご覧になってください。(イエサブの棚とは/秋葉原ラジオ会館の6階、イエローサブマリン・スケールショップの店内に設置されたショーケース「はがいちようのミニチュアコレクション」のことです)。
 当分のあいだここに展示する予定です。

値段はまだ付けていません

2019年10月20日

ずぶぬれです

 ただいま10月12日の午後6時、大型で非常に強い台風19号が関東に接近中で、今夜から明日未明にかけて激しい風雨が予想されている。さいわい風はまだたいしたことないが、先ほどから猛烈な雨が、我がスタジオのチープなトタン屋根を叩いている。雨は屋根の傾斜に沿って川のように流れて、ちょうどスタジオの出口の真上に集められ、そこから一気に、まるで華厳の滝のように、ドドドーッと地面へ落下している。したがって出口の足元付近が滝壺のようになっていて、落ちた水の跳ね上がりが半端じゃない。跳ね上がった水は扉の下の隙間からジワリと室内に入り込み(下の写真)、奥にある私の机の足元にまで到達している。こんな日にトイレに行くのは大変だ。なにしろ華厳の滝の下を通って、向かわねばならず、瞬時にずぶぬれになってしまう。
 本来なら本日は、午後4時から、「木造スチラクチャー教室②」の開催日だったが、台風のため急遽とりやめとし、いまのんびりと本稿を書いている。実はあしたも講座(アートインボックス講座②)があって、どうしようかと思案していたが、明日はどうやら晴天らしいので、予定通り開講することができそうだ。
 世間の皆さんの被害が少ないことを祈る。

床の雨水を電灯の熱で乾燥させようと
無駄な抵抗をしているところ

2019年10月15日

模型の家、紙の城

 模型雑誌の編集者ウタダトシアキ氏にはむかし随分とお世話になった。そのころ彼は神田の出版社に勤めていて、はるばる八王子の自宅から通っていた。しかし数年前に親の介護のために会社を辞め、いまは介護のかたわら自宅で小説を書いている。
 そのウタダ氏から8月にメールがあった。
 『以前小説を書いているとお話ししましたが、最近書いた小説がこのたび宝島社の「このミステリーがすごい=大賞」の一次選考を通過しました。「模型の家、紙の城」というタイトルの、ジオラマやミニチュアハウスがモチーフの推理小説です。登場人物のひとりは勝手に芳賀さんをモデルにさせていただきましたm(_ _)m——後略———。』
 「なに!? 俺がモデルなの‥」と内心ズッコケたが、そのことには触れず、ごく普通に激励の返事を書いた。
 それから約2ヶ月経った今月の2日
 『こんにちはウタダです。お陰様で「大賞」受賞いたしました。応援をありがとうございました。これでやっと小説家デビューが果たせます。』
 えええ———— っ!!!である。
 すぐさま検索してみると、大賞の賞金は、な、なんと1千200万円!!!!!!!!
 当人の受賞コメントや、小説のあらすじなども載っていて、それらを読むと愚生をモデルにしたと思われる模型作家なる人物が結構重要な役割で登場するらしい。だが本は来年2月発売なので、それまでは読めない。
 はやく読みたーい!
 http://konomys.jp/information

ウタダ氏は、ウタダトシ、ヒルマロウなど、いくつかのペンネームを
使っているが、本名はウタダトシアキです。
(元「SMH」編集長)

2019年10月6日