「お知らせ」

   20日の日曜日をもって、しばらくのあいだ自宅ギャラリー「gallery ICHIYOH」をお休みいたします。(再開は3月下旬の予定です)。どうぞよろしくお願いいたします。
   再々お伝えしておりますように、今月末(2/27日)からひさしぶりに「はがいちよう展」がはじまります。
   (詳しくは1/27日付けの当欄をごらんください)。
   その準備として、現在ギャラリーに展示してある作品を片付けて梱包せねばならず、週明けからその作業をしなければならないからです。そして展が終ってからは、戻ってきた作品をまた元通りどにならべねばならず、これまた一週間ほどを要します。こういった搬入搬出(特に搬出)の際には、あわてて作業をするために、あやまって作品を破損させることもよくあり、そういった修理に、さらに余分な日数がかかるかもしれません。
   再開の際にはまたお知らせいたします。

しかし20日午後6時までは通常に営業していますので、入場希望者はメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か電話(080-5497-3497)でご予約のうえ、お出かけください。

「リフォームしてます」

   むかしつくった倉庫作品「ジュール通りのガラクタ置き場」を、倉庫から引っ張り出してきて、リフォームしはじめたってことは、以前ここに書いた。
   まずは作品のカバーを外して捨ててしまい、新しいものにつくりかえた。(カバーの色や表面の仕上げの方法が以前から気に入らなかったので)。それから手前に大きく出っ張った石畳を外し、その下の台座も外し、台座を新しくつくりかえた。(やはり色や厚みやその他もろもろが気に入らなかったので)。また石畳の表面には新たな凸凹加工を施し、着色したうえで、新しい台座のうえに置いた。
   本当は、この大きく出っ張った石畳をやめにして、普通のアートインボックスのようなフラットな作品につくりかえたかった。なので今回、出っ張りのない平らな石畳を敢えてつくってあわせてみたら、残念ながらまったく似合わなかった。仕方なく全体形状は以前のまま、ものの置き方のみを徹底的に再構築するしかなかった。
   すなわちペンキの缶や、刷毛や、木箱などの小物類を20個以上追加で制作してつけ加え、正面入り口の上部にはスポットライトを一本設置しだ。そういった仕事をするときには、石畳のうえに置いてあったいろんなものたちをいったんぜんぶ取り外さねばならず、それがけっこう厄介だった。
   とまあ、外部に関しては、これ(下の写真)でだいたいおしまいだが、以前と比べりゃだいぶんよくなったと自画自賛している。
   しかし内部造作(倉庫の内部)に関しては、これからはじめるところなので、月末の有楽町展までにしあがるかどうか‥わからない。

月末の2月27日から有楽町展がスタートします。
くわしくは1月27日付けの当欄「作品展のお知らせ」をご覧ください。

「TH誌の記事より」

   TH誌2月11日発売号における連載企画「第35回/はがいちようの世界」では「カルベ酒の女」を取り上げていただいた。
   以下記事より
   わたしの義兄(家内の兄)が画家として10年ほどパリに住んでいたことがあった。そのころ彼が描いた「シモーヌ」と題する一連の絵(下の画面における左下の絵)がなかなかよい。
   ある日電話で「あのシモーヌって絵、ぼくの作品に使ってもいい?」と、一応お尋ねし、許可を得てつくったのが本作だ(2001年制作。縮尺12分の1)。
   ところがこの作品、どうしても兄の絵とくらべてしまい、すると見劣りがして、実を言うと自分ではあんまり気に入っていない。ときどき無性に作り直したくなる。しかし目線のインパクトが強いせいか客受けがよいので、複数の作品をならべてディスプレーするときには、いつも真ん中に置いている。
   本作は「渋谷クラフト倶楽部作品展」の会場で見ることができます。2月27日から3月5日まで、有楽町交通会館B1Fゴールドサロンにて。午前11時から午後8時まで(初日は午後1時開場、最終日は午後6時閉場)。電話03(3215)7933
   ——以上原文のまま。
 最後にちゃんと倶楽部展の宣伝も入れさせていただき、まことにタイムリーな記事となっている。(TH=「トーキングヘッズ叢書」アトリエサード刊/No.89号より。)

義兄は洋画家の円池茂(まるいけしげる)。いま改めてググったら1千万件以上のヒットがあったので、詳細はそちらをご覧ください。1976年から2年間と、1985年からの8年間をパリて過ごし、現在は板橋区在住。当年81歳。いまもぽちぽち絵を描いている。

「作品展のお知らせ」

   来月ひさしぶりに作品展を開催します。

   タイトル: 第16回/はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部作品展
   会場: 東京交通会館B1Fゴールドサロン
    https://www.kotsukaikan.co.jp
   日程: 2022年2月27日(日)〜3月5日(土)
   時間: 午前11時〜午後8時(初日は午後1時開場/最終日は午後6時閉場)
   入場無料

   内容: 拙作約30点を展示する「はがいちよう作品展」と、わたしの工作教室の生徒諸氏の作品約30点を展示する「生徒作品展」とのコラボレーション。わたしと生徒たちとの合同作品展です。
 ぜひお出かけください。
   わたしは毎日だいたい会場に詰めるつもりです。なお感染防止のため、いつもおこなっている初日のオープニングパーティーは今回実施いたしません。
 下の案内ハガキをほしい方がいらしたら、お分けすることができます。ご連絡ください。
 どうぞよろしく。

搬入搬出には大きなトラックがいる。いつもは日本レンタカー駒込営業所で借りているので、ひさしぶりに電話したらコロナ禍で閉店したという。仕方なく池袋で借りることに。営業時間も変わった。以前は朝6時からやっていたが、いまは朝7時から夜10時までとなり、24時間営業の店がなくなった。最終日の閉場後、作品を梱包して搬出し、トラックに積んで倉庫へ運び、荷下ろししてから、夜の10時までに車を返却せねばならんのだ。間に合うか?

「どこもかしこも気に入らぬ」

   写真(下)の作品がどうも気に入らんので、このごろぽちぽちリフォームしている。
   2009年ごろ、ある美術雑誌から、芳賀の特集号をリリースしたいという嬉しいはなしが舞い込み、記事用に新作2点をつくることになった。
 編集部との話し合いで、このときは2点ともウジェーヌ・アジェ(1857〜1927)という写真家が残した街並写真を元に作品化することになり、倉庫と、パン屋を写した2枚の写真を選んだ。これら写真を元に2作品同時につくりはじめたが、倉庫のほうが先に出来上がってしまい、結局パン屋は雑誌の締め切りに間にあわなかった。だがパン屋は、あとでゆっくりつくったせいか、お気に入りの作品に仕上がり、いっぽう急いで完成させた倉庫のほうはいまだに好きになれず、滅多に展示することのない幻の作品となった。その倉庫作品を、このたび本物の倉庫から引っ張り出してきて、スタジオへ運び、先週から改修作業をはじめている。
   そこにひょっこりクラブの山野会長が顔を出した。
  「どこがそんなに気に入らないんですか?」
 と、聞かれ
 「どこもかしこも、全部だよ‥」
 と、答えると、彼はふ〜んと言ったきり絶句してしまった。
 2月の末から、ひさしぶりに渋谷クラフト倶楽部の作品展があるので、それまでには改修を終えたいが、どうなることやら‥。

アッジェが撮った風景写真には、それぞれ撮った場所の地番が示されている。倉庫の写真には「ジュール通り25番地」と記されていたので、雑誌掲載時にそれをそのまま作品題名に。しかしその後「ジュール通りのガラクタ置き場」と改題した。ちなみにパン屋の写真には「デカルト通り48番地」と記されていたので、そのまま題名にし、現在にいたっている。なお掲載された雑誌は「月刊美術」誌、2010年12月号。
 

「創の実(そうのみ)」

   グーグルで検索すると「創の実」とは、「東京都と中小企業振興公社が運営するプログラムで、若手女性の独立開業をサポートするための期間限定のチャレンジショップのこと」だそうだ。
   ぼくの教室の元生徒・マツモト・ノゾミさんがこの創の実プロジェクトに応募したところ、見事採用され、彼女はこのたび創の実・自由が丘店に「UpFarField Dollhouse Salon」という店をオープンすることになった。
   *オープン: 1月13日午前10時30分
   *住所: 目黒区自由が丘2-17-6 The Front 1F
   わけがあって小生も1点だけ拙作を展示することになり、先日「ル・マタン・ブロン(白い朝)」という作品(1/12)を持って創の実へ行ってきた。(下の写真、拙作とマツモトさん)。
   わたしの他に‥
   Up Far Fieldさん
   アトリエ恵夢さん
   Aterie Vanilaさん
   m.e.q miniature worksさん
   calin la mainさん
   小林美幸さん
   Sugarhouseさん
   第七工房さん
   田中玲子さん
   choco*chocoさん
   t é t éさん
   などの有名作家さんたちが作品を展示販売いたしますので、ぜひご来店ください。今後半年程度は営業を続けるとのことです。
   なお現在、感染拡大中につき、なんらかの入場制限があるかもしれません。一度インスタグラムの@upfarfielddolhousesalonをチェックして、その日の入店状況をお調べの上お出かけください。

マツモトさんは旧姓「上遠野」(かとうの)という非常に珍しい苗字だった。英訳するとup far field。つまり「UpFarField」とはマツモトさんのことである。

「あけましておめでとうございます」

   コロナが落ち着きをみせているので、京都に暮らしている長男夫婦がふたりの子供たち(孫)を連れて、暮れの30日に、ひさしぶりに戻ってきた。
   おかげで賑やかな正月になった。
   長男一家に加えて、元旦には長女夫妻(大田区在住)や、わたしの妹夫婦(松戸市在住)も我が家に集まり、芳賀一派・4家族10人での新年会を開くことができた。まことにめでたいことである。
   思えば去年の今ごろはコロナ禍まっ盛りで正月に来客はなかった。
   そのスキを狙って4日に品川の病院へ入院し、5日に脊椎の(腰の)手術を受けた。これを書いている5日の午後3時ごろはオペの真っ最中、以後退院するまでのあいだ感染防止の観点から誰とも面会できず、まことにつまらない正月を過ごした。
   それから一年。
   痛くてたまらなかった腰が少しは良くなったかと問われれば、以前とさして変わらず、まったくめでたくない。
   そこで一句。
 「正月や、めでたくもあり、めでたくもなし」
   (あれ、これって、誰かの有名句でしたっけ?)

写真は長男夫婦の子供たち、右が孫のアッキー(8歳)、左が孫のミハちゃん(5歳)。長男(45歳)はもう20年以上、京都市の北区に住んでいる。