「アートインボックスの教室をやってください」
ある実力者から強く進言され、2018年の春、実力者をふくめた計8名の生徒たちと「ペンギン兵が立つ酒場」という作品(1/12)をつくりはじめた。(ちなみにこの教室は水曜日に開催されていたので「水曜グループ」と呼ばれていた。)
なぜ「ペンギン兵‥」だったかというと、同作は、2013年に、某ペンギン愛好家からの依頼で一回つくったことがあり、制作途中を含む写真や図面がたくさん残っていたこと。加えてかなりむずかしい作品だったこともポイントだ。まずペンギンの絵がむずかしい。ドアなどの建具がすべて金属でできているため金属加工の技術が要る。壁の崩れを大胆に表現するための表現力が要るし、バーカウンターや、エスプレッソマシーンをつくるのがむずかしい。等々。敢えてむずかしい課題を選んだのは、8人の生徒全員が今をときめくドールハウス界レジェンドたち、だったからだ。ちんたらケチなものをつくってお茶を濁していたらきっと舐められてしまうだろう
そうして月1のペースで20回ほどの教室を開催し、そろそろ完成が見えてきたといった矢先に突然コロナが襲ってきた。以後教室は開かれなくなり、それから3年の月日が 流れ、去年の12月、コロナの沈静化に伴い、ひさしぶりに教室を開いたところ、8人いたレジェンド生徒は3人に減り、スタート時に69才だった講師(自分)は75才となり、ヨボヨボ・ガタガタに。それでも、なんとか今年の2月には、残った3人の生徒と供に、ほぼ「完成」と言ってよい状態にまで漕ぎ着けることができた。
バンザーイ!!!
いまのところ、これが「最新作」です。