東屋(あづまや)作品(1/12)の制作講座を去年から自由が丘教室でやっている。こっちがビクつくほど難易度が高く、当教室に7〜8年通って、あらゆるものをつくり尽くしてしまった御仁のために、いわば卒業制作のつもりではじめた。
2019年4月に第一回目の講座があり、以後月一づつやって、7回目を終えた頃、つまり去年の秋ごろに、ヘンなルーキーが現れた。
当教室へは初参加だというそのルーキーは、無謀にも「自分も東屋(あづまや)の講座に参加したい」とおっしゃるのだ。もちろんヤメろと3回言ったが彼は聞かない。お願いします、お願いしますの一点張りだ。その情熱(しつこさ?)に負けて、8回目からの初参加を許可し、彼は晴れて東屋グループの一員となった。その男の名前はKato Hitohiko。フルタイムジョブを真面目にこなすれっきとしたおっさんだ。それ以後Kato氏は今年3月の11回目まで出席。(あとはコロナ禍で教室自体が開かれていない)。そのKato氏から「東屋グループ秘密のページ」宛に先週投稿があった。
「7回遅れで参加させていただきましたが、なんとか追いつくことができました(中略)。いろいろご指摘はあろうかと存じますが、できればやさしめでお願いいたします(後略)——-。」
という余裕の一文に加えて、ジャーン、写真(下)がそえてあった。
———ほぼ完璧に追いついているではないか。
彼のクラスメートたちはさぞ驚いたことだろう。わたしの見たところこのグループの2/3以上の方々がまだぜんぜん追いついていない。それを後から来たルーキーが軽々と抜いちゃったのだからアッパレだ。
ちなみに、この偉業達成にはちょっとしたわけがある。
実はこの講座は、第一回目から最近まで、わたしの手元と講座全体を100%ビデオに記録してあり、Kato氏はその映像を見てつくったのだ。彼が未参加だった回(1回目〜7回目)についての補講は特にやっていないし、自習に来たこともない。なにかの質問を受けたこともないので、すべてビデオ映像の賜物(たまもの)である。
(ビデオは講座の参加者なら誰でも見ることができます)