忘年会

 われわれの「渋谷クラフト倶楽部」の忘年会が12月15日の夕刻、いつもの「駒込磯太郎」で開催され、下のような写真を撮った。
 毎年おんなじような写真だが、参加者の顔ぶれは毎年微妙に違っている。
 今年の顔ぶれは以下です。
 前列左から、シンちゃん、手柴さん、北原さん、大内画伯、渡部さん、いちようさん、ぷら子さん、松井アナ、阿部社長、二列目左から、さえちゃん、ゆりりん、かおりん、ままやさん、タマちゃん、ミコちゃん、順ちゃん、金子さん、イケブチさん、山口さん、ダイキ君、三列目左から、矢沢ちゃん、けっそくちゃん、ナベちゃん、ゴジラマン、東さん、シノハラさん、佐野さん、親方、らるかちゃん、穴熊さん、四列目左から、徳三郎さん、タカちゃん、マッキー、シゲちゃん、望月さん、山ちゃん、羽賀さん、河野さん。

2013年忘年会


2013年12月21日

イギリスのこと/前回の続き

 アフマドはひょろっと背が高くバシッと髭が濃い。
 さっそく、折れた木の修理をしたいと申し出ると
 「パッキングのときに何かにぶつかっちゃったらしいんだ…」
 まるで他人事のようにサラッと答えた。
 たぶん召使のうちの誰かがやらかしたんだろう。彼が自分でパッキングなどするわけがない。
 結局その作品は、僕がいったん東京へ持ち帰って修理し、直ったらすぐに送り返すという手筈になるはずだった。ところがその直後、アフマドの口からぽろっと次の一言が出た。
 「今度いつカタールへ来るの?」
 すかさず
 「今の仕事(※注)が終わったら…」
 と答えると
 「いつ終わるんだい?」
 「たぶん来年の2月には」
 「OK!じゃあそのときにもってきてよ…」
 な~んてことになり、直った作品をぶら下げて、2月にまたカタールまで出かけることになった。
 (※注:仕事とはアフマドからの依頼で制作中の「馬具店」。)

 このたびのショウにおけるディーラー数は約160、みんなわりと小さなテーブルをならべていた。規模的にはシカゴ・ショウの半分程度と見たが、さすがヨーロッパである。品ぞろえはこっちのほうがよかったように思う。せっかくなので小生も500ポンドほどの買い物をし、売り上げに協力した。
 ちなみに日本人はまったくと言ってよいほど見かけなかった。代わりにときどき見た顔のフェイスブック・フレンドと遭遇し、その都度握手を求められた。いちようブランドの人気もまんざら捨てたもんではないと実感し、気を良くした。
 次はパリか、マドリッドあたりのショウを覗いてみたい。

FBフレンドの仏ジュリアンと

イギリスから帰ってまいりました

 前回お伝えしたように、11月30(土)に英ロンドンのケンジントンで一日限りのミニチュアショウが開かれた。
 その前日は現地にお住いの元生徒本田和美さん(※注1)宅に泊めていただき、当日の朝彼女と一緒にケンジントンへと向かった。なにしろ本田さんは英国人であり英語の達人だ。大船に乗った気分でショウ会場へと足を踏み入れた。
 入ってすぐの一番いい場所にアフマド・アルタニ(※注2)コレクションというコーナーがあって、おどろいたことにそこに一点の拙作が展示されているではないか。そんなコーナーがあるとは聞いていたが、まさか自分の作品が置いてあるとはつゆとも知らず、見たとたん、のけぞりそうになった。真ん中に木が一本立った「晩秋の情景」と題する直径30センチほどの作品(1/80)が、回転台に乗ってクルクルと回っている。だがよくよく見ると木の上のほうが折れて、垂れ下がっていて、かなり情けない状態だ。
 「アフマドは?」
 店番の男に尋ねると中で買い物をしているという。
 会場はすでに超満員。アフマドはいつものようにカバン持ちを従えて、ごった返した人ごみの中にいた。
 声をかけると、彼は「おお」というようなポーズで振り向いた。
 去年中東のカタールでお会いしたときにはアラブの民族衣装を身にまとい、威厳に満ちていた。だがここではワイシャツ一枚の軽装で、なんだか迫力がない。
 ——以下次号。
 (※注1:本田和美さんに関しては1月20付けの当欄をご覧ください)。
 (※注2:アフマド・アルタニさんは現在制作中の馬具店の依頼主です)。

Dollshouse Festival in Kensington


2013年12月7日

ケンジントン

 ロンドンにケンジントンという場所がある。そこで年二回、春と秋にドールハウスのミニチュアショウが開かれている。
 http://www.dollshousefestival.com/kensington/
いまつくっている作品と、その次の作品に使うための部品を探したり、その他もろもろの研究のために、このたびわざわざケンジントンまで出かけることにした。ショウ自体は11月30日一日かぎりだが、ロンドンくんだりまで出かけて、たった一泊では情けない。現地で四泊する予定を組み、11月27日に成田を発って、12月2日帰国の予定です。
 したがってこの記事が掲載されるころ、ぼくはロンドンです。
 現地の状況は追ってまたお知らせいたします。


2013年11月30日

近況①「静岡展終了しました」

 17日の日曜日をもって「静岡展」(ミニチュアの家展)は終了いたしました。
 静岡といえばタミヤ(プラモデル)の城下町、模型の町である。コアな模型ファンがわんさか住んでいる。そんなところで2か月も催事をやったのだからたいへんだ。900円の入場料を払って2度3度と足を運んだという方がいらっしゃったり、海洋堂の宮脇センムや、㈱タミヤの田宮会長がお見えになったりなど、うれしいことがいっぱいあった。
 ご来場いただいたみなさん、本展を企画立案してくださった「㈱静岡クリエイト」の山田美人プロデューサー、そして本展の開催にご協力いただいたすべてのかたがたに、心より御礼を申し上げます。

梱包された作品たち

近況②「馬鹿なマスター」

 家のむかいに小さな焼肉屋があった。
自宅での教室のあとみんなでよく出かけたので、20回以上行ったことがあるという読者も多いと思う。元美人のママが接客し、マスター(ママの旦那)が料理をつくっていた。常に家族連れでにぎわい週末には満席になるほど繁盛していたが、去年の春、店のメニューをめぐる問題でママとマスターが激突、やがてそれが女(?)をめぐる問題にまで発展し、怒ったママが店を出て行った。以後マスターがバイトを雇って営業を続けたが、パッタリと客足が途絶え、秋にはとうとう店がつぶれしまった。
 手ごろな店がなくなってしまい、非常に困っていたところ、今年の夏、ある韓国人夫妻がつぶれた店を改装し、新しい焼肉屋をオープン。オーナーの娘さんらしき若い女性が接客を務め、味もなかなかである。ぜひ長続きしてほしいと祈っていたところ、その店もあっけなくつぶれてしまい、かれこれ3週間になる。
 前の店は25年ものあいだ繁盛しつづけたというのに、今度の店は3か月ともたなかった。がっかりである。やっぱりこの場所で商売をするのなら元美人のママがいなけりゃダメだってことらしい。それがわからなかった元マスターは馬鹿だった。

つぶれた焼肉屋

近況③「夢と狂気の王国」

 映画「エンディングノート」でブレイクした砂田麻美監督は、むかしぼくの教室に通っていたことがあるので知ってる方もいらっしゃるだろう。つぶれた焼肉屋へも数回行ったことがあった。その砂田監督がまたまた映画を撮った。題して「ジブリにしのび込んだマミちゃんの冒険/夢と狂気の王国」。
 これはスゴイ!

11月15日の朝日新聞


2013年11月23日

最後のDANONE

 壁に木が描かれた、つくりかけのアートインボックス作品が3つならんでいます。写真が小さいのでよくわからないかもしれませんが、真ん中の絵が頭ひとつ秀でています。左と右はほぼ同レベルですが、真ん中と比べると若干見劣りがします。
 ことしの春からふたりの生徒がこれを習いに来ていて、ぼくを含めた3人で月一回、少しずつつくりつづけ、やっとここまでこぎつけたところです。目指している作品は「DANONE 1944年/夏」。
 フェイスブックでは700件以上の「いいね!」をゲットし、過去3回売れた人気作です。
 http://www.ichiyoh-haga.com/jp/artinbox/win06.html
 教えながらとはいうものの、これをつくるのは人生4度目。たぶんこれが最後になるでしょうから、特別にいいものを目指して頑張っているのですが、こうしてならべてみると明らかに絵で負けています。まいりました。
 左がぼくの絵(作品)で、真ん中が一色(美世子)さん、右は加納(文子)さんの絵です。


2013年11月16日

近況①「馬具店のこと」

 再々お伝えしている制作中の「馬具店」(1/12)ですが、秋に入ってから集中的に取り組んだおかげでだいぶ進みました。
 (下の写真)
 地面を含めた外観はほぼ終了し、これからやらねばならぬのは建物の内部造作と屋根です。それでもまだ結構かかりますので、完成は来年一月か、場合によっては二月の末ごろになってしまうかもしれません。
 ちなみに私のフェイスブックページには制作の過程を逐一写真で紹介しておりますので興味のある方はそちらをご覧になってください。友達申請をいただければすぐに承認もいたしますので。
 https://www.facebook.com/ichiyoh.haga

近況②「是非お出かけください」

 開催中の静岡展(ミニチュアの家展)ですが、いよいよ残りあと一週間となりました。このような大型展は今後しばらく予定されておりませんので、この機会にぜひお出かけください。会場は新幹線静岡駅から徒歩一分、雨にぬれずに行ける「静岡ホビースクエア」です。

 タイトル:「ドールハウスと立体絵画の饗宴『ミニチュアの家』展」
 (参加者:小島隆雄 木村浩之 美海きょうこ はがいちよう)
 開場:静岡ホビースクエアー
 (東海道新幹線静岡駅南口・ホテルセンチュリー西側サウスポット3階)
 日程:2013年9月14日(土)~11月17日(日)
 開館時間:平日午前11:00~午後6:00 土日祝日午前10:00~午後6:00
   ※毎週月曜日閉館(ただし月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休み)
 主催:テレビ静岡 協賛:ホビー推進協議会 企画:静岡クリエイト
 入場料:前売大人800円(子供400円) 当日大人900円(500円)
 問合せ:静岡クリエイト/054-262-8851(平日午前9:00~午後6:00)

静岡展会場


2013年11月11日