高知展終了

 おかげさまで高知展は無事終了いたしました。
 最終日8月30日の朝、高知地方はあいにくの大雨。どうせ会場はガラガラだろうと思いながら、行ってみたら大盛況、溢れんばかりの客で満員御礼の状態だった。
 担当者にお尋ねしたところ期間中—–45日間で——約1万人の入場者があったそうだ。
 今回、高知というところへは初めて出かけたが、街全体がなんともレトロで、その〝自然な昭和感〟に圧倒された。東京だったら三脚持参で撮影したくなるような古い建物がそこいらじゅうにごろごろころがっていて、なかでも渋いのが市電(土佐電)だ。ごらんのような旧型車両がいまだに元気に走り回っているさまは、まるで昭和30年代の東京にタイムスリップしたようだ。
 展終了後は作品の梱包やら会場の後片付けに大汗を流し、それら若干の市内見物をしたあと、たったいま東京へ戻ってきた。
ご来場いただいた高知の皆さん、関係者のみなさんに御礼を申し上げます。
 ——どうぞよろしく。

土佐電@高知


2015年9月3日

高知旅行のこと

 高知県立美術館で開催中の「ドールハウス&立体絵画展」の閉幕が近付いてまいりました。これに合わせてわたしは最終日(30日)午前9:45分羽田発のJAL便で高知へ向かい、撤収作業を終えたのち、9月1日午後5:55分羽田着のJAL便で帰京する予定です。
 今回、会場での動画撮影を予定していますので、カメラマンの佐藤紀幸氏が同行します。加えて現生徒の白石和良さん、元生徒の山下浩さんとわたしの計4人が現地へ向かいますが、これに加わりたいという方がいらしたら至急HAGAまでご連絡ください。
 ≪行動予定≫
 30日:朝羽田発、午後1時会場着、午後5時より撮影、午後7時より懇親会、高知泊。
 31日:朝10時より撤収作業、午後6時より懇親会、高知泊。
 9月1日:名所見物、桂浜にて竜馬像を見る、午後4時35分高知発のJAL便で帰京。
 (なお高知展の詳細につきましては7月11日付けの当欄をご覧ください。)
 ——どうぞよろしく。

ドールハウス&立体絵画展


2015年8月22日

エイミー&マドレーン

 制作中だったアートインボックス「エイミー&マドレーン」がやっと完成した。
 モードの街パリにファッションブティックが一軒もないのは片手落ちと考え、去年の春からぽちぽちとつくり続けてきた作品だが、はっきり言って非常にむずかしかった。むずかしかった割には良いのか悪いのか、よくわからないような作品に仕上がり、いまいち釈然としない。
 今回の作品はグレーの壁にピンクの店舗という組み合わせだが、肝心のピンクがなかなか思うような色に落ち着いてくれず、かなり困った。店がピンクならフレームは白がよかろうと、ご覧のようにかなり白っぽいフレームを取り付けたが、これとて二度三度と塗り直しを繰り返した末の産物だ。
 エキシビションなどで作品を展示する場合、黒っぽいフレームと、白っぽいフレームを常に交互に並べているが、前者のほうが明らかに作品が引き立つので、どうしても黒系のフレームが増えてしまう傾向にある。よって今回は白っぽい色(ライトグレー)に挑んだが、これがベストだったのか?
 等々、いろいろと不満もあるが、とりあえず「完成」とする。

エイミー&マドレーン
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2015年8月16日

高知展の宣伝

「トーキングヘッズ叢書」(アトリエサード刊)という雑誌に「はがいちようの世界」という連載ページを持っている。その8月8日発売号で旧作「ワンス・アポン・ア・タイム」を紹介したあと、開催中の高知展を宣伝。
下にその全文を掲載する。
 ——-ちょっと不思議な写真である。石造りの倉庫の中にジオラマ作品をディスプレーし、うしろにシナベニヤを立てて撮影した。(左はパネルなしの写真)。うっすらと見えるベニヤの木目がまるで雲のようだ。
作品題名は「ワンス・アポン・ア・タイム」。縮尺80分の1。
なだらかな上り坂のてっぺんに火の見やぐらがあり、その横に田舎の消防分団が。昭和30年ごろまでは日本中どこにでも見られた村外れの情景である。
 本作は高知県立美術館で現在開催中の「ドールハウスと立体絵画展」で見ることができます。(8月30日まで/期間中無休/午前9時~午後5時/入場料大人1100円)。本作の他にも30点以上のはが作品を展示いたしますので、お近くにお住いの方はぜひお出かけください。
 ——-以上トーキングヘッズ誌より。

立体画家・はがいちようの世界《第9回》


2015年8月8日

あっぱれ!

 下のレタリングは現役生徒のひとり一色美世子さんが書いたものです。
 ロゴ部分の幅約6センチ、天地約7センチですから、ほんの名刺程度のスペースに筆でピッチリ書いてあります。もちろん手書きです。最下段のアルファベットに至っては高さたったの3ミリですから驚きです。いまやっているアートインボックス制作教室の、今週の宿題がコレでしたが、彼女のロゴを見たとたん一同絶句。
 一色さんと言えばドールハウスギャラリー・ノエカフェのオーナーとして有名ですが、なんでも美大出身だそうで、そのせいか絵や字を書かせると時々超絶技能を発揮します。
 それにしても彼女は二女の母、家庭の主婦です。加えて毎日カフェを営業し、店で出す料理も自分で作っているという、そんなビジーな日常の合間を縫ってこれだけのレタリングを仕上げてしまうのだから…
 「あっぱれ!」

 《追伸》
 ただいま高知県立美術館において「ドールハウスと立体絵画展」を開催中です。30点以上のはが作品を展示しておりますので是非お出かけください。
 詳細は7月11日の小欄に。

一色さんのレタリング


2015年8月1日

ままやーどフィールドノート

 うちのクラブの有名人田山まゆみさんは作家名〝ままや〟として「工房ままや」を主宰したり、ときどき宮沢賢治がらみの造形作品をつくったりしている。
 そのままやさんが今度本を書いた。
 その本を現生徒の白石和良さんが西荻窪の「ニヒル牛」で買って来て
 「これ、面白い本ですよ」
 と言いながら見せてくれた。
 題名は「ままやーどフィールドノート」。
 そう言われちゃ読まないわけにはゆかず、借りて読んで驚いた。
 架空の国の小さな島、自然豊かな「ままやーど島」を舞台に、年齢性別不詳の主人公ビスコと、ビスコを取り巻く人々を、みずみずしい文章と珠玉のエピソードで紡いだファンタジーである。ピース又吉も真っ青という内容だ。
 全240ページ。定価2000円。限定たった5冊。
 ぜひ読むべし。

ままやーどフィールドノート


2015年7月26日

嵐の搬入劇

 大型で非常に強い台風が高知展搬入日の17日をめがけて四国に上陸するという予報の中、芳賀と山下の2人はその前日陸路高知へと向かった。
 新幹線で岡山まで行き、そこから先は土讃線に乗り換えて高知まで行くつもりだった。だが出発の直前、土讃線も止まったという情報が入り、ならば岡山で一泊し、翌朝一番の列車で高知入りしようと考えた。
 ところが我々が岡山に着いたとき台風は四国の上空にあり、速度が非常にのろいので翌朝の四国行も運休になるだろうと駅員に言われ大ピンチに陥る。もちろん飛行機も、高速バスも止まっている。新幹線で酒を飲んでいた我々はレンタカーも使えない。しかしどうしても翌朝までに会場入りせねば、予定通り展を開幕することができなくなる。
 腹を決め、駅前でタクシーを拾った。
 「四国へ渡りたい」
 そう言うと運転手はわかりましたと答え、会社と無線でなにやらしゃべりはじめた。そしてこちらを振り向き、「お客さん、すでに瀬戸大橋が封鎖され、四国へは渡ることができないそうです…」と困った顔、万事休すである。ならホテルを探してくれと頼み、数件のホテルを当たったがどこも満室。その間も運転手はしきりに無線で何かをしゃべっている。そしてまたこちらを向いた。
 「ここから80キロ西の〝しまなみ海道〟なら、まだ渡れるそうです。」
 聞いたとたん「行ってくれ!」と頼み、それから約2時間、台風に向かってタクシーを飛ばし、海を渡ったのが午後10時。その晩は今治(愛媛県)で一泊し、今治からはレンタカーを使い、高知の会場着が朝10時、すでに荷物は別便で届いていたので、さっそく荷を解くと、中からは壊れた作品が出てきた。
 「アレレのレ…」
 実はぼくの荷を積んだ運送屋のトラックが台風の中で故障し、会場へは牽引されて到着したという。牽引するには一旦ジャッキで前輪を持ちあげねばならず、そのとき荷崩れを起こし、中身か壊れたんだと思う。イーゼル一台と木箱の一部にも損傷かあった。 それら破損品を応急修理しながらもどうにか陳列を終え、台風一過の18日、無事に展は開幕。
 文字通り「嵐の搬入劇」だった。

ドールハウスと立体絵画展@高知県立美術館
詳細は前回の当欄に。


2015年7月20日