空のある風景

 下の写真は20年前にアートインボックスをつくりはじめたころからずっと気になっていた店。BEBEと書かれた丸い造作看板がユニークで妙に制作意欲をそそられる。だが看板のうしろは空である。
 アートインボックスの場合、空はつくりようがなく、しょせん無理だとあきらめていた。
 ところが先日ルネ・マグリットの画集をめくっているときハタとひらめいた。空の部分にはマグリツト的な雲を描き(もちろん絵の具で)、雲間に数羽の鳥でも飛ばせば、かなりおもしろい作品に仕上がるのではないかと。
 マグリット的な空がうまくいけばモネ的な空やゴッホ的空など、様々な空を背景に持った、非ミニチュア的作品がつくれそうである。そう思ったら急にヤル気がわいてきて、すでにつくりはじめたが、果たしてうまくいくのか…。


2015年10月24日

井岸さんの新作

 元生徒井岸一臣さんがまたまた驚愕の新作を携えて、ちょうど教室をやっているときに来てくれて、みんなにそれを見せてくれた。それがまたスゴイのなんのって。(下の写真)。是非当欄で紹介したいと申し出たところ、後日下のような短いメールを送ってくれた。(カッコ内がこの作品の題名だそうです。)
 「時計仕掛けのWristwach」
 本作品は最近影響を受けているスチームパンクに誘発されて制作いたしました。時計本体は懐中時計で、ベルトの部分は金属の細かいパーツで構成されています。
 ——-だそうだ。
 日暮里のワムさん(模型屋)や、御徒町の時計屋などで格安のジャンクパーツを調達して、ビルドアップしたらしいが、才能がなけりゃあこうは行きゃーせん。
 あっぱれ!!!

井岸作品を
ド真剣に鑑賞中の一色美世子さん(左)


2015年10月18日

東京ディープ!

 先日テレビの取材班がやってきた。インタビュアーにディレクター、プロデューサーにカメラマン、音声や照明やメイクなど、総勢10名ほどがゾロゾロっとやってきて、午後6時から9時まで、この日はおもに人物を撮影して帰った。その数日後、今度は6人で、改めてブツ撮り(作品撮影)のため彼らはふたたびやってきた。「人物撮り」のあと「ブツ撮り」ってーのはいつものパターン。加えて今回は9月にも、「教室撮り」のために一度来ているので、都合3回の取材を受けたことになる。
 と言うと、なんだか長々と出演しそうに聞こえるが、おそらくは編集で大幅にカットされ、写るのはせいぜい5分か10分だと思う。 番組名は「東京ディープ!」。
お時間があれば是非ご覧ください。

 タイトル:「東京ディープ!駒込」
 チャンネル:NHK BSプレミアム(BS-3)
 放送時間:11月9日(月)19:00~19:30

ブツ撮りの様子


2015年10月10日

火の見やぐら制作教室のこと

 開催中の工作教室、春からは「孤独の世界」という課題に取り組んでまいりましたが、これが今月で終了、そのあと11月からはメニューが変わり、今度は「火の見やぐら」の制作に取り組みます。少し難しい課題ではありますが、参加を希望される方がいらっしゃれば、直接HAGAまでご連絡ください。(下は以前に開催された教室での写真ですが、これとほぼ同様のものが出来上がる予定です。)
 日程等の詳細は以下です。

 制作課題:火の見やぐら(縮尺80分の1)
 開催場所:はがいちようの駒込スタジオ
 開催日程:2015/11/14、12/12、2016/1/16、2/13、3/12、4/9
 開催時間:午後6時~8時
 参加料:一回3,240円
 材料代:一回1,296円
 入会金:初回のみ10,800円
 ★質問があれば遠慮なくどうぞ。

火の見やぐら


2015年10月3日

染液入荷!

 品切れのためご迷惑をおかけしておりました「染液」(真鍮などの金属を黒く染めるための薬品)が再入荷いたしましたのでお知らせいたします。本品は以前大阪のマッハ模型で販売されていた商品とまったく同じものですので、反応の速度や色合いにおいて使い心地はバツグンです。ご入用の方は芳賀までご連絡ください。マッハ製と同じ値段(1瓶100cc・1620円・送料別)でお分けいたします。また今後はイエサブのはがコーナーにも常時在庫することにいたしましたので、こちらでお求めになることもできます。
 (イエサブのはがコーナーとは、秋葉原ラジオ会館6F「イエローサブマリン秋葉原本店★ミント」に置いてあるショーケース「はがいちようのミニチュアコレクション」のことです。)
 ——-どうぞよろしく。

@イエサブ


2015年9月26日

高知展の映像

 先月開催された高知展。その最終日の様子をサトちゃん(SATOFOTO)に動画で撮影してもらった。
 下がその映像だ。2分24秒。撮影編集/SATOFOTO。
 https://www.youtube.com/watch?v=oIZo_y7qCpk
 しょっぱなボクが画面の右手から登場し、中央でこちらを振り向いて約5秒たたずみ、そのあと無言で左へ去って行く。この演出を考えたのもサトちゃん(SATOFOTO)だ。ボクはただ言われた通りに動いただけだが、なにしろこっちは大根役者。何回やってもうまくいかなかった。いま改めてその姿を見ると、肩に力が入りすぎていて、そーとー恥ずかしい。
 しかし役者は大根でも編集が良いせいか、全体としてはサラッとした、なかなかよい映像に仕上がっていると思う。

高知展最終日/8月30日


2015年9月19日

題名の効用

 むかし駆け出しのころ、「芳賀さん、題名は大事ですよ…」と某画廊のオーナーから言われたことがあった。作品が良くても題名が良くなきゃ売れないというのだ。なるほどと思った。
 以後真剣に題名を考えるようになり、ちっちゃな保線事務所に対しては「孤独の世界」という題名をつけた。するとその作品がぽつぽつ売れるようになり、この20年のあいだには、少なくとも20点は売れているはず。最初は一点5万円だったが、いまは一点194,400円である。(秋葉原のラジオ会館6F「イエローサブマリン秋葉原本店★ミント」で取り扱っています)。
 その19万の作品がこのところ立て続けに3個売れ、とうとう在庫切れに。しょーがないので、いままとめて4個いっぺんに——-うち一個は教室の制作課題として——-つくっているが、おんなじものを4個もつくるってーのは本当にしんどい。引き続き売れるようならば、そのうち一個39万円にしなけりゃならん…かもしれぬ。
 それもこれも題名の効用だろう。タイトル板(「孤独の世界」と書いた板)だけを送ってほしいというメールが届いたこともあった。

「孤独の世界(1/80)」量産中!


2015年9月12日