「サラにベタ褒めされました」

 ある日突然母国ブラジルへ帰ってしまった元生徒のサラ(Sarah Wero)さん。以後なんの連絡もなく7年が経った今年の1月12日、突如彼女は、自身のインスタグラムに下の一文をポストした。(以下ポルトガル語からの自動翻訳)。
 「@ichiyoh_haga先生と生徒の展覧会で出会った日の、とても貴重な写真です。(下の写真)。私はすでに彼の作品の大ファンで、数日後、彼のクラスを受け始めました。これは私にとって夢が叶ったもので、東京に住んでいた中で最高の日々でした。
 先生には申し分のない教え、実用的で直感的な方法論があり、それが私たちの言語の壁を破って、授業の内容を理解することができました。時々英語の橋渡しを手伝ってくれた学生もいました(有志秋吉と本田さん)。当時私の英語はさらに貧弱で、理解に苦労しました。でも、彼が見せてくれた実践例は、私が完璧に追い付けることができ、彼が「ganbatte」と言って、よく分かった!
 私が一番驚いたことの一つは、偉大な巨匠も簡単なテクニックを使ってやっている、安くて手頃なソリュージョンや材料を使っていることに気がついたことです。昔はミニチュア宇宙が本当に良いものになるためには、複雑でなければならないと思っていましたが、先生とのクラスはその偏見を見直すのに役立ちました。
 今日、私がレッスンや新しいコースを計画するとき、私の焦点は様々なテクニックや、教材を探すことができる、アクセス可能なソリュージョンを持つ方法論を維持することです。そうすれば、生徒が独自の才能を発揮し、独立した創造的な道に進むことができるでしょう。レスキュー、レスキュー。
 この写真は9年前のものです。そして毎日日本が恋しいと言っても過言ではありません。そして先生と一緒にいて、彼から学ぶ機会があることは、私が最も恋しいことの一つです。お別れの訪問で、先生にハグを求める勇気がなかった。次の日本への旅行は、これを癒すとよいな。」
 ——-だって。
 サラさん、ぜひハグをお願いしたいです。

左がサラさん。2015年2月に開催された「渋谷クラフト倶楽部作品展」会場にて。(今年も2月25日から3月2日まで、有楽町交通会館B1Fゴールドサロンにおいて「渋谷クラフト倶楽部展」が開催されます。

「自習の勧め」

 2月の生徒展へ作品を出してほしいと、先週ここでお願いした。それを読んで、なにかを作りはじめた人も、ひとりやふたりはいるかもしれない。そう考えて今週は「自習の勧め」です。
 ずいぶん前に一度ここでアナウンスしたことがあったが、ぼくのスタジオを、道具を含めて、自由に使って「一回千円」という制度があります。
 「ちょっと丸ノコを使わせてください‥」
 などと連絡があって、手土産持参でやってきて、遠慮がちに木を切って帰る生徒さんをときどき見かけているうちに、いっそ千円いただいて、自由に、勝手に、好きなだけスタジオを使ってもらうほうが、世のため人のためになるだろうと考え、それで2018年の春から「自習一回千円」という制度をスタートさせた。大急ぎで作品をつくる方などには打って付けの制度と言えよう。

 *自習は、朝から深夜までどんな時間帯に行っても構いません。
 *自習は、一時間でも一日でも一律に一回千円です。(手土産は不要)。
 *工具や道具も自由に使って構いませんが、材料を使う場合は材料費を徴収します。
 *週末や祭日は他の自習者との相部屋になることがあります。

 なお、自習はあくまで自習ですので、原則ぼくはお相手をしません。勝手にテーブルを出して、好きなように作業し、好きな時間にお帰りください。
 来る前には連絡をください。

少し前に「第6次ブーランジェリー教室」に参加しているナカジマ・ユウさんが、わざわざ吉祥寺から自習にみえて、写真の丸ノコや、バンドソーなどを使って小一時間ほど作業してから、さっき帰ったところです。

「出品のお願い」

 少し先のはなしになりますが、2/25日から3/2日まで、有楽町の東京交通会館で、ぼくの教室の生徒(現役生徒とOB)たちによる作品展「渋谷クラフト倶楽部展」が開催されます。(本展は「はがいちよう展」との合同開催です。詳しくは当サイト「Next Exhibition」の項目をご覧ください)。
 そこで本日は、生徒のみなさんへ、作品募集の呼びかけです。
 ぼくの教室のみなさんなら、今までにたくさんのミニチュア作品を作り、持っている人も多いと思います。それらをぜひ本展へ出品してください。立体作品ならどんなものでもオッケーです。ぼくの教室で作ったものでも、そうでないものでもオッケーです。
 昨年終了した「ブーランジェリー教室」や「ペンギン作品教室」、「午後の鹿骨教室」や、更には一昨年終了した「デカルト通り教室」まで、それらの教室に参加していたみなさん、この機会にぜひ完成作品を見せてください。また、自由が丘の教室では「東家作品」が99パーセント完成に近づいておりますが、未完成での出品もオッケーなハズです。
 出品料は1点12,000円(2点15.000円)です。
 まだスペースに余裕がありますので、お早めに、ふるってご応募ください。
ちなみに「渋谷クラフト倶楽部」は、ぼくの教室の現役生徒とOB諸氏によって、教室がまだ渋谷にあったころに結成され、以後生徒たちの自主的運営によって今日に至っています。当クラブの会長は山野順一朗さん。したがってエントリー及びお問い合わせは直接山野氏まで。
山野順一朗: yamano11ro@gmail.com  📞080 5031 8945

写真は2022年の2月に開催された同展のようすです。写真に写っている入り口の部屋が生徒展スペースで、画面左奥にチラッと見えている奥の部屋が、はが展のスペースです。有楽町東京交通会館B1F「ゴールドサロン」にて。

「吉川さんの映像」

 前回のビジュアルはうちの孫たちが「Gallery ICHIYOH」に集まってオセチをつまんでいる元旦の風景だった。
 その一週間後、今度は(株)コレスポンドの吉川(きっかわ)社長が「Gallery ICHIYOH」にやってきて、ギャラリー宣伝のためのショート動画を撮ってくれた。(写真は吉川さん)。
 当ギャラリーは2016年にオープンしてから、その後2020年の春まではポチポチ客が訪れていた。しかしそのあと突然のコロナ禍が始まってからはパッタリ客足が途絶え、その流れは、コロナが明けた今もあんまり変わっていない。困ったもんだと考えていたとき、ふと吉川さんのお顔が浮かんだ。彼は以前「チョキ・ギャラリー」というハサミ宣伝用の動画を、ぼくのスタジオで撮ったことがあり、そのときに「次回はギャラリーの宣伝動画も撮ってみたいなぁ〜」とおっしゃっていたことを思い出したからだ。
 連絡すると彼はただちにやってきて、約1分の素晴らしい動画作品をつくってくれた。
 —–下のリンクをぜひご覧いただきたい。
https://vimeo.com/901382085/c2813321d0?share=copy

   わたしは「1分か2分程度の短いものを‥」とだけ指示し、他にはなんにも言ってない。だから上の映像はぜんぶ吉川さんのアドリブだ。彼がひとりでその場で考えて、超アメージングな映像を撮ってくれた。たった1分とはいうものの、全体の構成と、それに見あうコクのある映像、それらを引き立てる静かな音楽。すべてが絶妙で文句のつけようがない。
 SNSで拡散すれば、少しは客が増えるかも、である。

映像を見ると、ギャラリー突き当たりの壁に左手方向からボヤッと日が射している。これは一日に一回だけ、今の季節だと昼の1時から午後2時ごろにかけてだけ現れる日射しだ。吉川さんは午前11時にやってきたが、11時ではまだ光線のぐあいがいまいちだったので、ひたすらその瞬間を待ちつづけ、午後1時に、やっと目標映像をゲット。そのあと3時ごろまで、その他の素材を撮影してお帰りになった。吉川さん、お疲れ様でした。

「あけましておめでとうございます」

 まいとし暮れになると、京都に暮らす長男夫婦が里帰りのため、ふたりの孫を連れて戻ってくる。せまいわが家はたちまちギューギューになり、テレビのある部屋はしばらく彼らに占領される。だから紅白歌合戦などの年末年始特別番組は最近まったく見ていない。
 そんなわけで大晦日の晩は、夕食のあと、自分の寝室にこもり、動画配信などをいろいろ物色したのちに、睡眠導入剤一錠と、腰痛緩和のためのロキソニン2錠を服用し、深夜の3時ごろ就眠。
 元旦は朝9時に起きた。
 朝めしは食わず、一階へ降りて郵便ポストを覗くと70通ほどの年賀状が届いていた。当節の現状から見れば、これでも多い方かも知れないが、最盛期元旦には200通以上届いていたような気がする。当時は12月になると、こちらからも4〜500通は投函したものだが、だんだんと出す範囲がわからなくなってきて、それで最近は、いただいた賀状には速攻でお返事するものの、年末にこちらからお出しすることはなくなっていた。
 したがって元旦の朝は、いただいた賀状への返信作業だ。
 この日いただいた70通のうち約20通は家内宛だったので、小生が書かなきゃならんのは残りの50通。もちろん印刷済みの賀状は用意してあるが、それに何かひとこと添えるのにアタマを使う。やれ住所が変わっただとか、名前が変わったとか、たまにわからない字があったりすると、いちいちパソコンを出さなきゃならん。なんだかんだでぜんぶ書き終えたのが午後1時。切手をはって投函し、家に戻ったら、また20通ばかり追加で賀状が届いていた。
 ——–バカヤーロー! ぜんぶ一緒に配れよ!!
 しょーがないので、この20通にも返事を書いた。
 ところで、わたしには2歳年下の妹がいる。
 妹はオフクロが生きていた頃から毎年元旦には千葉の松戸から夫婦連れで挨拶にやってくる。また文京区で暮らす長女夫妻も、生まれたての赤ん坊を連れて、はじめて挨拶にやってくる。加えてわれわれ老夫婦と長男一家4人の計11名が、午後3時から、我が家でメシを食うという。そんなスペースあるわきゃないので、急遽一階のギャラリーを「芳賀一家新年大宴会&お年玉贈呈式」の式典会場とすることに‥。
 以上が小生の年明けでした。
 みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
 ——-本年もどうぞよろしくお願いいたします。

左から: みはるちゃん、長男の嫁、アッキーちゃん、キッキちゃん、長女チヒロちゃん、 at Gallery ICHIYOH on January 1st, 2024. 

「イエサブからさかつうへ」

 11/23日付けの小欄でお知らせしたように、秋葉原スーパービルの6階にあった「イエローサブマリン秋葉原スケールショップ」は今月3日をもって閉店した。従ってこの店の店内に設置されていたショーケース「はがいちようのミニチュアコレクション」(通称イエサブの棚)も同時に閉店することになり、先日、元生徒ふたりに手伝ってもらって、棚の商品を駒込スタジオへと運び込んだ。狭いスタジオに大量の品物がなだれ込み、足の踏み場もない状況がしばらく続き、ともすると発狂したくなった。
 そんなとき颯爽とあらわれたのがご存知さかつうギャラリー(東京巣鴨)の「若」(わか)こと坂本直樹若社長である。直樹氏は以前から小生の棚に興味を抱き、ぜひ自店でも扱いたいと申され、それらの品物がこの日スタジオへ戻っていることを察知した彼は、すばやくガサ入れ(ちょっと意味が違うかな?)に動いたのだ。
 昼の一時ごろやってきて、めぼしい作品が入っていると思われる箱を片っぱしから開けて、押収(?)するものとしないものとに分け、きちんと積み上げ、段ボールの箱に詰めて、午後3時ごろ、また颯爽と去って行った。
 彼が帰って4〜5日経ったころ、様子を見流ためにさかつうさんへ伺うと、押収された品物(作品)はまだどこにも並んでいなかった。だが、レジ下あたりのスペースに、ちょっとしたHagaコーナーを設ける予定とおっしゃってくれたので、年明けあたりには小さなコーナーができるはず。
 出来たらまたお知らせいたします。
 ——みなさん良いお年を。

ガサ入れをする「若」。さかつうの二代目社長だ。彼が生まれたころ、彼の父親である一代目社長は店をはじめたばっかりで、よく店番をしながら生まれたての赤ん坊をあやしていたものである。その赤ん坊がこんなに立派になった。うちの長男と同い年である。

「忘年会」

 コロナ禍のためしばらく未開催だった我が渋谷クラフト倶楽部の「忘年会」が、12月17日の午後6時から、東池袋のもんじゃ鉄板焼きの店「Na味」にて開催された。忘年会としては2019年の年末以来4年ぶりのこと。
 当初は人がぜんぜん集まらないのではと心配していたが、結局は写真(下)のみなさんが参加し、暮れのいっときを楽しんだ。
 写真の一番奥にわたし(ハート印)がいて、そこから右回りに、タケイさん、テシバさん、ユウさん、シンちゃん、タカタニさん、山ちゃん、カネコさん、アイサワさん、スズキさん、ヒトヒコさん、ヤマノ会長(顔が見えてませんが)の11名。そしてわたしから左回りに、オオウチさん、タカハシさん、トモミちゃん、イッシキさん、アヤさん、シノハラさん、イギシさん、アキヤマさん、ハガさんの9名。それに私を加え計21名がこの写真に映っている。だが、手前過ぎて写真に写らなかった、イナバさん、ミキちゃん、まゆみちゃん、ヤザワちゃん、ノエさん、などもいたハズなので、全員では25名以上が参加していた。
 おつかれさまでした。

もんじゃ鉄板焼き「Na味」池袋東口店の地下一階にて。
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13003939/