教室のお知らせ

 わたしのスタジオで開催中の工作教室ですが、10月20日(土)から新メニューがスタートします。

 新メニュー: 「水場エレジー」写真(下)の作品を計6回で仕上げます。
 会場: はがいちようの駒込スタジオ(東京都北区中里3-23-22)
 日程: 2018/10/20、11/3、12/22、1/19、2/16、3/16 (計6回)
 開催時間: 午後4時~6時
 参加料: 一回5,443円(材料費込み)

 参加希望者は直接わたしまでメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か、電話(08054973497)でお申し出ください。
 質問があれば遠慮なくどうぞ。

「水場エレジー」(縮尺80分の1)


2018年10月8日

折れたドリルの先を取り除く方法

 今週の「水曜教室」ではエスプレッソマシーンとビアサーバーをつくった。(下の写真、手前がエスプレッソマシーン、後ろがビアサーバー)。これらを作るには真鍮製の部品に直径0.5ミリ程度の穴をたくさん開けねばならず、手もみ式のドリルを使ってその仕事をしていると、「ドリルが折れたらどうするの?」と、ある生徒から質問があった。
 そうなんです。
 ドリルで穴を開けているときに、間違ってドリルの先が折れてしまうと、折れた先っぽが穴の中に残ってしまい、絶対に取れないので一大事。そんな失敗を経験した読者も多いと思い、本日は、折れたドリルの先を取り除く方法を説明します。
 以下、方法です。
 まず100ccの水に食塩3gを加えた塩水(しおみず)をつくり、ステンレス製の容器に入れます。その中にドリルが刺さった状態の真鍮パーツを漬けて数日間放置しておくと、いつのまにか刺さったドリルが溶けてなくなってしまいます。
 ①ドリルの太さや穴の深さによって、溶けるまでに要する時間はまちまちです。
 ②塩水を入れる容器は必ずステンレス製でなければなりません。
 ③この方法は超鋼ドリルには適用できません。
 以上、佐野匡司郎氏による説明でした。
 ———佐野さんありがとう!!

皿の左側にあるのが手もみ式ドリルです


2018年9月29日

錠前屋のルネ 絶賛展示中

 4/29日付けの当欄で、「錠前屋のルネ」のリペアーが完了したと書いた。だが完成写真はどこにも掲載していなかった。なので本日、遅ればせながら表紙の写真2枚をリペアー済みの「ルネ」にチェンジし、あわせて当欄の下段にもリペアー済みの写真を掲載した。これら3枚の写真をご覧になれば、だいたいの完成イメージがつかめるだろうと思う。下の写真の左側の、赤い明かりの室内に、鍵屋が使う作業台を、今回のリペアーによって、新たに作り込んだので、以前と比べ、覗きがいが格段とアップしている。
 その覗きがいを、自分の目で確かめたいとお考えの諸兄のため、ただいま自宅ギャラリーのちょっとしたスペースに、無理やり本作を突っ込んで、絶賛展示中です。
 よかったら見に来てくださいな。

 自宅ギャラリー/Gallery ICHIYOH
 住所: 東京都北区中里3-23-22
 営業時間: 午前10時~午後6時
 入場料: 大人100円、子供10円
 あらかじめメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か電話(08054973497)でご予約の上ご来場ください。

正式題名: 錠前屋のルネはレジスタンスの仲間


2018年9月24日

ドールハウス名作劇場

 このたび京都の亥辰社から表題の本が出版された。
 24名のドールハウス作家たちによる古今東西の名作文学や映画のワンシーンを立体化した作品ばかりを集めた写真集である。ドールハウス作家という自覚がない小生にも、どういうわけかお声がかかったので、2015年に公開された映画「セシウムと少女」のために制作した「静(しず)の部屋」(1/12)という作品を掲載していただいた。うちのクラブからは古橋いさこさんの新作「吾輩は猫である」も掲載されている。その他多くの素晴らしい作品たちがわんさか掲載されているので、よかったらご購入ください。全国の書店では10月初旬から、アマゾンでは9月27日から買うことができます。
 なお、現在、大阪の阪急うめだ本店で開催中の下記ドールハウスフェアーの会場には、拙作「靜の部屋」を含めたすべての掲載作品が展示されていますので、関西方面にお住いの方はお出かけになってみたらいかがでしょうか。
会場では名作劇場の本も先行販売されています。

 タイトル: ドールハウスフェアー2018
 会場: 阪急百貨店うめだ本店 9階催場
 会期: 2018年9月12日(火)~24日(月)
 時間: 午前10時~午後8時(18日と24日は午後6時閉場)
 入場無料


2018年9月16日

石ノ森章太郎物語

 8月25日の夜、日テレの「24時間テレビ41 愛は地球を救う」の中で「石ノ森章太郎物語/ヒーローを作った男」が放映された。あるスジの方から、ぜひ見てほしいと言われ、普段まったくドラマを見ない小生も、仕方なしに見ることになった。
 ぜんぜん期待せずに見始まったが、予想に反し、かなりおもしろかった。章太郎のトキワ荘時代がストーリーの中心だったのでトキワ荘も頻繁に登場し、これがまた非常によく出来ていた。あとでググってみたら、取材協力:萬画館となっている。てーことは、小生のトキワ荘も、ある程度参考にしながらセットを組んだのだろう。窓の外から部屋の中を覗き見るショットでは、軒下の紐に挟んだ洗濯バサミの位置まで、拙作とまるでおんなじだったので、少し嬉しくなった。だが昨今の調査によって、新たにわかったトキワ荘像とは、微妙に違っていた箇所もいくつかあった。
 ①窓枠の色が違う。ドラマでは茶色だったが実際は白だった。
 ②各部屋への入り口の幅が違う。ドラマでは入り口が半間(910㎜)だったが、実際は半間プラス4分の1間(455㎜)という、日本家屋としては変則的寸法だった。
 ③廊下を挟んで向かい合う各部屋は、半間ずつズレて並んでいたことが最近の調査でわかったが、ドラマでは同位置に向かい合っていた。
 ④畳の敷き方が違っていた。
 ⑤押入れの襖の柄(章太郎以外の部屋)が違っていた。
 ⑥玄関のドアが違っていた。ドラマでは普通の両開きの扉(ドアノブ付き)だったが、実際はスイングドアーが使われていてドアノブはなかった。
 以上①から⑤までは、萬画館に置いてあるわたしの作品が間違っているので、それを踏襲したであろうドラマでも間違ってしまったと考えられ、半分以上わたしの責任だ。しかし⑥は、スイングドアーなるものが、現在ではほとんど使われていないため、分かりやすさを求めて、わざと普通の扉の、普通の玄関を作ったのだろう。
 ついゴチャゴチャ言ってしまったが、もちろんそういったことがドラマの価値を左右するものではまったくなく、視聴率16.2%という、この手の番組としては驚異的数字をたたき出したそうである。
 再放送があったら是非ご覧ごください。

イケメンすぎる章太郎


2018年9月9日

自習の勧め

 数年前までは、毎週末になると必ず、当時は現役の生徒だった白石和良さんがぼくのスタジオに顔を出し、だいたい丸一日もくもくと作業をして帰っていた。いわゆる「自習」である。しかし2016年の暮れに彼が脳溢血で倒れたあと、しばらく自習に訪れる生徒はいなかった。だが今年の春になって、当欄で自習制度についてアナウンスしたところ、ぽちぽちとまた週末に自習者が訪れるようになった。
 下の写真は本日9/2日(日)のマイスタジオ。二人とも現役の生徒さんで、右はアキさん。彼女はほぼ毎週末自習のために訪れ、教室での宿題と取り組んでいる。左はユウさん。ユウさんはアキさんほど頻繁ではないが、遠く沼津からアルファーロメオを飛ばしてやってきて、アキさん同様まじめに自習に励んでいる。ほかにはイギシさんや、スガさんや、ヤンさんや、ミユキさんらがときどき自習に訪れている。
 どうか皆さんも気楽にぼくのスタジオを使って自習してくださいね。これから秋になり、教室の宿題もだんだんと増えてきますので‥。

 *スタジオ使用料は一回千円(時間にかかわらず)です。
 *手土産不要。
 *誰でもOK(現役の生徒さんに限らず、元生徒でも、生徒でなくってもOK)です。
 *平日休日祭日、朝でも昼でも夜でもOKです。
 *工具使い放題です。
 *騒音出し放題、散らかし放題もOKです。

 以上、自習希望者はあらかじめメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か電話(08054973497)でご連絡ください。この件に関しては3月26日付けの当欄にも記事があります。

アキさんとユウさん


2018年9月2日

ひさしぶりにプロフィールの写真を変えました

 先日ある酒の席で、だいぶん酔っ払った元生徒嬢から「なんでプロフィールの写真を変えたのよ」とからまれた。変えたのは2年も前のことだが、その前に使っていた写真のほうが絶対よかったと、彼女は言い張る。
 「そんなこと言ったって、あれは10年以上も前に撮った写真だからもう使えないよ、会ったときに別人って思われてしまうだろ」
 「会ったら別人って、世の中そんな人ばっかりですよ」
 「わかったよ、こんど変える‥」
 な~んて会話があり、彼女が言うところの前の写真とよく似た写真を改めて撮り直して、いろんなところに掲載されていたわたしのブロフィール写真を一斉にチェンジした。
 最近はずっと笑顔だが、笑った写真は撮らせないというマイルス・デビスの影響を受けて、この仕事を始めた当初は笑った写真は絶対に使わなかった。だがあるとき、やはり元生徒氏から「先生、プロフィールの写真を笑顔にすれば、生徒数がグンと増えますよ‥」と言われてコロッと路線を変え、それ以降ずっと笑顔である。
 もうこの写真(下)のまま、おだぶつまで行きたいものだ。

最新のプロフィール写真


2018年8月26日