楊(ヤン)さん来日中!

 先月の22日に、毎度おなじみの台湾のヤンさんが来日し、以後きのうまで、連日ぼくのスタジオで、夜までもくもくと作業をしている。
 来日初日に「一日教室」と称して約8時間、いろいろなパーツの作り方を説明したあとは、翌日から「自習」と称する彼女の自主作業によって、毎日少しずつ作品を仕上げている。(自主作業が早く進んだ場合は滞在中に二回一日教室をやることもある)。
 ただいま制作しているのは「ブーランジェリー」という作品。つい最近別グループでつくり終えたばっかりの定番的課題作だ。確かこれを去年の9月からつくりはじめ、本作のために計4回東京へ来ているが、まだ当分は終わらない。
 少し調べてみた。
 最初に彼女が来たのは2017年3月だった。次が同年5月、次が7月、そして9月、11月と来て、2018年は1月、3月、6月、9月、12月、そして今年は5月と10月(今回)に来ている。最初のころは10日間ほどいて帰ったが、最近は一回来ると1ヶ月滞在している。来日12回。延べ滞在日数150日以上である。
 今回も来日してからきのうまでの10日間ぶっとうしで作業をしていたが、昨晩めずらしく「あしたどこかの山へ登りたい‥」と言い出し、本日は朝から高尾山へ行っている。
 帰国は21日だ。

楊(ヤン)さん
2017/3/14、10/13、2018/3/10、2019/6/4日にも記事があります

2019年11月3日

しらいしさんありがとう!!!

 古くからの生徒しらいしかずよしさんが、自分のフェイスブックページに、写真とともに下のような記事を書き込んだ。
 『10/26日の自由が丘、はがいちよう先生の工作教室「東屋」後期第一回目。今回はレジンキャスト型取りの制作技法専門講座で、実は私は、「あるまん」の瓦制作の折に、既におしえて頂いたので、再度なんですが、あのときは何だかわからなかったのが、今回はとてもよくわかり、出来るだけ早く一度やってみたくなりましたー!』
 いや~嬉しいね。
 さっそく「ご評価いただきなによりも嬉しいです‥」と返すと、「決してお世辞ではありません。配布資料も含めて今回は本当にわかり易い講義でした」ときた。
 しがない講師生活もすでに20有余年、講座の内容が良かったなどとハッキリ褒められたのは多分これが初めて。思わずうるっときちまった。
 実は彼は数年前に脳溢血で倒れ、半身不随の身に陥った御仁。しかしめげずにリハビリーに励み、とうとうぼくの教室に復帰するまでに回復した奇跡の人である。倒れた直後を知っている誰もが二度と教室には戻るまいと思ったものだが、こうして再びぼくの教室に机を並べて、褒めてくれる。
 しらいしさんありがとう!!!

10/26 自由が丘教室
撮影:しらいしかずよし

2019年10月31日

イエサブの棚

 今年の一月に完成したばっかりの、最新の「トキワ荘」(1/50)を、先日イエサブの棚にディスプレーしてきました。(下の写真)。これは2016年に制作して同年豊島区に納入し、現在「トキワ荘通りお休み処」に展示してある作品(トキワ荘)とほぼおんなじものです。
 写真では作品の内部に電気がついていますが、電源を外しているため、棚ではそれは見られません。とはいえ、なかなかの見応えですので、秋葉原にお出かけの節はぜひご覧になってください。(イエサブの棚とは/秋葉原ラジオ会館の6階、イエローサブマリン・スケールショップの店内に設置されたショーケース「はがいちようのミニチュアコレクション」のことです)。
 当分のあいだここに展示する予定です。

値段はまだ付けていません

2019年10月20日

ずぶぬれです

 ただいま10月12日の午後6時、大型で非常に強い台風19号が関東に接近中で、今夜から明日未明にかけて激しい風雨が予想されている。さいわい風はまだたいしたことないが、先ほどから猛烈な雨が、我がスタジオのチープなトタン屋根を叩いている。雨は屋根の傾斜に沿って川のように流れて、ちょうどスタジオの出口の真上に集められ、そこから一気に、まるで華厳の滝のように、ドドドーッと地面へ落下している。したがって出口の足元付近が滝壺のようになっていて、落ちた水の跳ね上がりが半端じゃない。跳ね上がった水は扉の下の隙間からジワリと室内に入り込み(下の写真)、奥にある私の机の足元にまで到達している。こんな日にトイレに行くのは大変だ。なにしろ華厳の滝の下を通って、向かわねばならず、瞬時にずぶぬれになってしまう。
 本来なら本日は、午後4時から、「木造スチラクチャー教室②」の開催日だったが、台風のため急遽とりやめとし、いまのんびりと本稿を書いている。実はあしたも講座(アートインボックス講座②)があって、どうしようかと思案していたが、明日はどうやら晴天らしいので、予定通り開講することができそうだ。
 世間の皆さんの被害が少ないことを祈る。

床の雨水を電灯の熱で乾燥させようと
無駄な抵抗をしているところ

2019年10月15日

模型の家、紙の城

 模型雑誌の編集者ウタダトシアキ氏にはむかし随分とお世話になった。そのころ彼は神田の出版社に勤めていて、はるばる八王子の自宅から通っていた。しかし数年前に親の介護のために会社を辞め、いまは介護のかたわら自宅で小説を書いている。
 そのウタダ氏から8月にメールがあった。
 『以前小説を書いているとお話ししましたが、最近書いた小説がこのたび宝島社の「このミステリーがすごい=大賞」の一次選考を通過しました。「模型の家、紙の城」というタイトルの、ジオラマやミニチュアハウスがモチーフの推理小説です。登場人物のひとりは勝手に芳賀さんをモデルにさせていただきましたm(_ _)m——後略———。』
 「なに!? 俺がモデルなの‥」と内心ズッコケたが、そのことには触れず、ごく普通に激励の返事を書いた。
 それから約2ヶ月経った今月の2日
 『こんにちはウタダです。お陰様で「大賞」受賞いたしました。応援をありがとうございました。これでやっと小説家デビューが果たせます。』
 えええ———— っ!!!である。
 すぐさま検索してみると、大賞の賞金は、な、なんと1千200万円!!!!!!!!
 当人の受賞コメントや、小説のあらすじなども載っていて、それらを読むと愚生をモデルにしたと思われる模型作家なる人物が結構重要な役割で登場するらしい。だが本は来年2月発売なので、それまでは読めない。
 はやく読みたーい!
 http://konomys.jp/information

ウタダ氏は、ウタダトシ、ヒルマロウなど、いくつかのペンネームを
使っているが、本名はウタダトシアキです。
(元「SMH」編集長)

2019年10月6日

デカルト通り48番地

9月初旬に当欄で募集をかけた「デカルト通り48番地」(1/12)の第一回目の制作講座が、きのう午前11時からはじまった。
 募集したのが生徒展(有楽町展)の直後だったので「作品展を見た」という新規の方々から多数ご応募をいただいた。しかし本講座にはかなり難しい内容が含まれ、且つ持ち運び困難なほど大きな作品であるため、どう考えても新規の方々には向かないと判断し、泣く泣くお断りしてしまった。せっかくご応募いただいたのに誠に申し訳ありませんでした。そのうちもっと手軽な作品をはじめますので、どうかしばらくお待ち下さい。
 かくして結局古株(?)ばかりの、たった3名でのスタートとなった。(下の写真)。
 この日は初回なので電動ノコギリでガーガーたくさんの木を切った。たちまちスタジオ中がおが屑だらけとなり、3人とも全身におが屑を浴びてしまったが、古株はまったくたじろぐことなく、無事に初回が終了。
 午前11時から始まって午後3時に終了するという、主婦向きの、軽い1日教室のようなこのスタイル。このケースでは3人か4人ぐらいの生徒数がちょうどよいと思った。

つくろうとしている作品はパリ下町に実在したパン屋。
参考にしたパン屋の撮影地がデカルト通り48番地だったことから、
そのままそれを作品題名とした。

2019年10月1日

消費税10%に

 むかし商売をやっていたころから消費税率の変更(増税)は大キライだった。余分な税金を取られることよりは、いちいち品物の値札を付け替えるのが超面倒だからだ。内税方式とか外税方式とか、いろいろあるようだが、考えるのが面倒なので、いつも真面目に値段を変えてきた。
 例えばわたしのイエサブの棚を考えていただきたい。あそこには大小の作品や、書籍などがたくさん並んでいて、もちろんぜんぶ値段表示してある。それらをいちいち取り替えねばならず、まだやってはいないが、死ぬほどうんざりしている。また、当サイトに掲載してある工作教室の受講料や、書籍等の値段を、すでに一律に変更した。みなさまには余分なご負担をおかけすることになり、まことに申し訳ありませんが、どうかご理解を賜りますように。

内容と写真は関係ありません

2019年9月23日