アバターを見た

 遅ればせながら「アバター」を見た。
 想像どおりCG映像が凄かった。流れる雲、うごめく森、風にゆれる草花、空を飛ぶ鳥、水しぶきを上げる海、そしてアバターを含めた動物たちの動き、等々、どこもかしこも超リアル。しかも立体メガネ付である。もはやチマチマ手でつくり「ほら、本物そっくりでしょ」なんてことを言っている時代ではないようだ。
 その直後にテレビで「崖の上のポニョ」をやっていたので、これも見てみた。するとこっちの背景は手書き感あふれるタッチで描かれていて、かたちも線もふにゃふにゃだったが実にいい味だしていた。“非リアル絵”とでもいうのか、いつもの宮崎画とは明らかに違っていた。さすが宮崎さんである。手で描いているのだから、むしろそのことを強調したほうがよいと考えたのだろう。
 模型もこれとおんなじではないのか。


2010年2月20日

「シカゴ・インターナショナル」のこと

 トム・ビショップ氏主催の「シカゴ・インターナショナル」というミニチュアショーが、4月17日からの3日間、米シカゴのホテルで開催されます。世界各国からやってくる選りすぐりのミニチュアディーラーたち数百チームが一堂に会するという、アメリカでもっとも大規模なミニチュアイベントです。
 このイベントに今回Hagaはディーラーとして参加します。
 小生のほかにも、うちの倶楽部からは古橋いさこさんがディーラーとして、すでに参加を表明しておりますし、去年まで千石教室の生徒だった正影智子さんが客として出かけるなど、日本からも大勢の方々がシカゴに向かいます。下のサイトを開き「Chicago International 2010」をクリックし、更に「Dealer List」を見てみますと、Hagaを含めて日本からは計7チームが参加することになっているようです。7チームといったらちょっとしたもの。これに一般客が加わるのですから、もしかしたら会場のロビーは“日本人でうじゃうじゃ”になるのかもしれません。
 http://www.bishopshow.com/
 ぼくは4月15日の午後便で成田を発ち、20日の夕刻に帰国する予定ですが、同行を希望される方がいらっしゃれば至急お申し出ください。


2010年2月13日

近況①「遊廓の写真」

 去年の春制作した「遊廓の座敷」(角海老楼)という作品があります。おくればせながらそのためのセクションを新設し、たくさんの写真を掲載いたしましたので、あとで是非ご覧になってください。作品ギャラリー表紙ページ、右下のポッチからはいれます。なおこのセクションに掲載されている写真は宇都宮の「ギャラリー悠日」において、プロカメラマンの神尾幸一氏によって撮影されたものです。


 最初、背景をどうしようかといろいろ考えた末、作品を宇都宮まで運び、ギャラリー悠日の倉庫で撮影することにした。その倉庫は大谷石でできているために独特のレトロ感があって、背景として申し分ないからだ。そしてその日、神尾氏が遊廓の作品を撮っている最中に、おなじ倉庫の別の場所では雑誌「フーガ」のカメラマンによってぼく自身が撮影されていた。後日この雑誌に掲載されることになるソファーに座っている状態の写真や、下をむいてなにかをつくっている写真などは、みなこの日にこの倉庫で撮影された。つまりこのとき神尾氏とわたしと、フーガのカメラマンと、フーガのエディター氏にライター氏の計5名が、おなじ屋根の下で、ひとつのラジオに神経を集中し、それぞれ別のものを撮っていたわけである。
 いまラジオと書いたが、奇しくもこの日は2009年3月24日。ワールドベースボールクラッシックの決勝日だった。対韓国戦。3対3でむかえた10回表、ツーアウト2塁3塁からイチローが決勝タイムリーを放ち、日本中が歓喜に沸いた午後2時半、ちょうどそのときわれわれはこの倉庫でそれらの写真を撮っていた。だから遊廓の写真を見ると、今でもこの日の試合のことばかりが、やけに鮮明に思いだされる。

「角海老楼」
写真:神尾幸一

近況②「やまげたたけぞうさんのこと」

 東京ソリッドモデルクラブの山桁丈三(やまげたたけぞう)さんが、去年の夏ぼくの工房を奇襲しパチパチ写真をいっぱい撮って、後日それらを自分のクラブのホームページで「驚愕のストラクチャーの世界」という記事にまとめ、掲載してくれたことがあった。そして秋には千石教室を訪問し「千石教室訪問記」という記事を書き、又つい最近では正月に赤坂のプリンスホテルで開催された催事会場へもやってきて、そのレポート記事を掲載してくれるなど、このところ頻繁にぼくの活動を、彼らのHPで取り上げてくれている。それらはそのつど当欄でも紹介し、ご覧になった方も多いと思う。
 そのやまげたさんが、このたび小生の自由が丘教室初心者クラスへの参加を表明し、つまりうちの教室の生徒におなりになった。こういうのをミイラ取りがミイラになったとでもいうのか、はやくもクラスの人気者になりつつある。そして彼は、今度はうちの教室の生徒という立場から、またまた記事を書いた。下のホームページ、コーヒーブレイクというセクションにおける「自由が丘教室・秋の小屋」と題する記事(2010,1,31日付)がそれだ。是非ご覧になってください。
http://www.ne.jp/asahi/tsmc/net/

 やまげたさん、あんまりしょっちゅう芳賀ネタばっかりをやってたら、そのうちそっちの読者にあきられちゃうんじゃないんでしょうか。だからもうちょっと間をあけてもいいと思うんですが…。

自由が丘教室で
写真:やまげたたけぞう

近況③「情景王とのツーショット」

 これを読んでいるかたならばヤマタク(山田卓司)さんて知ってますよね。情景王として泣く子も黙る存在である。このあいだ秋葉原のイエローサブマリンで、そのヤマタクさんとバッタリでくわし、やあ、やあ、とひさしぶりの再会をよろこんだ。そこまではいいんだが、そのあといきなり、カルチャーで教えてカネになるの?——-や、模型という定義をどう考えるのかなど、立ちばなしにしてはいささか重すぎるテーマのつっこみを受け、たじたじとなった。
 そこで
 「ブログに掲載したいので、一緒に写真でも撮りませんか——」
 と、やんわりはなしの腰を折り、店のすみっこに移動してパチリと撮ったのが下の一枚。
 右がヤマタクさんだが、やっぱ、ハクリョクあるよね。

写真:くにかわなおき


2010年2月7日

近況①「アートインボックス制作教室のようす」

 下の写真は、ぼくの工房でこの1月からはじまったアートインボックス制作教室、土曜グループのようすである。
 充電ドライバーでネジを締めているのは時計屋のイケブチさん。その右がイケメンのユウちゃん、そのまた右がユザワヤ講師の山口さん、むこう側にいる女性はアラサーのらるかちゃん、手前背中はコピーライターの羽賀さん、そして画面の一番左側にイラストレーターのイギシさんがいる。
 土曜グループは以上6名だが、日曜グループにもおなじく6名いるのでぜんぶで12名。たいした人数ではないが、ご覧のように各自がその場で作品をつくっているので、これでいっぱいいっぱい。もうこれ以上は入らない。彼らが取り組んでいるのは「モンパルナスの灯」という作品だが完成までにはまだだいぶ時間がかかりそうである。
 この日は午後7時まで、ここでこうやって仕事をして、そのあとはみんなで「三島屋」という料理屋へ移動し、うまいものを食べながらのアルコール補給。
 ま、そんな、極めてゆる~い雰囲気でやっております。

2010年1月23日
アートインボックス制作教室・土曜グループ

近況②「雑誌『悠日』の記事」

 最近宇都宮方面で発売された「悠日」という雑誌に「模型師のこだわり」というタイトルで計4ページにわたって拙作「馬具店」が紹介されました。下にその記事の全文を転載いたしますが、多分文句は言われないだろうと思う。
 なお下の一文は作品がまだ未完成だった去年11月に書いたものです。
 ——-以下、記事より。
 「馬具店のこと」
 いま馬具店をつくっている。前世紀初頭米ミネソタ州に実在した馬具店だ。店の子孫にあたる方からの依頼で制作を開始し、もうそろそろフィニッシュをむかえようとしている。
 実はこの仕事、最初はわからないことだらけだった。
 送られてきた店内部の写真をはじめて見たとき、上段に並んでいるものが馬の首輪だということはすぐに理解した。しかしその下段にあるものがわからなかった。依頼主に問うと、ただ「調べる」とだけ回答があり、どうもはっきりしない。仕方なくわたしはそれらを馬と馬車とをつなぐためのロッドと推定し、調査を開始した。するとある日、ロス在住の弁護士氏から、そのものの正体は密集して吊ってある馬のベルトだとする説とともに数枚の証拠写真が届いた。同時に彼は、写真の店は馬具店ではなく駅馬車のストレージルームだと主張。駅馬車は常に複数の馬で引っ張るため、写真のような馬具が大量に必要だったし、山と積まれた客のトランクが何よりそれを物語っているとおっしゃった。さあたいへん。数ヵ月後、わたしはこの弁護士の薦めに従いカリフォルニア州のゴーストタウンへと飛んだ。調査のためである。さすがアメリカは広い。百年前の町がほったらかしの状態で今もそのまま残っている。メインストリートには教会や酒場とともに馬具店らしき店もちゃんとあった。さっそく採寸し、構造を見、屋根の瓦を観察するなど、アーリーな建造物を存分に調査。そして翌日はサクラメントシティの駅馬車ミュージアムへ。
 ミュージアムとはいっても広さ約50坪、駅馬車一台と往時の写真や書籍が寒々ならんだワンルーム、客はひとりもいなかった。
 「これは駅馬車のストレージルームですか?」
 わたしは件の写真を示しながら恐る恐る中年の学芸員に話しかけた。すると彼女は「オブ・コース!」と一言である。すかさず「じゃあこれは馬のベルトですか?」と黒い物体を指さしながら問うと「イエス!」と彼女は、キッパリ断言したのだった。
 ———というわけで、黒いものの正体がわかるだけでも約半年かかっている。
 完成したら米国からクライアントの御夫妻が作品を見に来る予定になっているのだが、彼らは祖先の店を馬具店だと信じているようである。駅馬車ルーム説を持ち出すつもりはない。写真通りのものが出来あがればそれでいいのだ。

「悠日」2010年0号より

近況③「おまけの一枚」

 下はちょいワルなおまけの写真です。
 2005年の冬、ニューヨークへ行ったとき、シブクラ会員のスギちゃんが撮った一枚だ。
 場所はマンハッタンのロウアーイーストサイド、アベニューBという観光客がまったく行かないようなところに建つ古びたアパートの一室。おそらくは深夜の2時ごろだろう。ぼくはこのときベロベロに酔っていて、写真を撮られたことすら覚えていない。だから本当は社会の窓が少しだけ開いていて、みっともないので、そこだけをフォトショップで修正し、掲載した。全体に漂うこのワルっぽいムードがヤバイ、ですよね…。

写真:スギちゃん


2010年1月30日

心臓バグバクのこと

 前回の木津講義につづき、かねてよりお伝えしていた木造ストラクチャー制作教室、初心者クラスの第1回目が、1月16日、自由が丘グリーンホールで開かれた。
 午後6時、部屋へ入るとすでにほとんど全員が集まっていた。最初に「おはよう!」と大きな声で挨拶し、初回なので、まずは生徒諸氏が胸につける名札を配ることからはじめた。あとは若干の説明を述べ、簡単な工作パフォーマンスを披露した。実はこのときかなりあがっていて心臓バクバクの状態だったが、当日手伝ってくれた生徒OB氏によると、とてもそうは見えなかったという。そうして午後8時、無事に初回を終了することができた。
 そして8時15分、OB氏らとともに部屋をでて、8時20分「居酒屋しゃぶしゃぶスキ焼温野菜」という店を発見。そのまま中へ——-。
 ざっと以上が1月16日のアクティビティーだったが、その翌日、今度はぼくの工房においてアートインボックスの制作教室があり、終わったあとは近所の焼肉屋へ。
 というわけで、しゃぶしゃぶスキ焼の次は焼肉だ。当分この取り合わせがつづきそうな予感がするのだが、そのうち糖尿をわずらうはめになりそうで、ちと心配。
 それと、正月に出展した「アートクラフトの祭典」のことですが、当日の写真が下のホームページ、コーヒーブレイクというセクション(2010,1,17付記事)で紹介されています。よかったらご覧になってください。
 http://www.ne.jp/asahi/tsmc/net/

2010年1月16日/自由が丘グリーンホールにて
写真:はがのぶてる


2010年1月23日

自習クラスのこと

 うちの教室の卒業生・現役生の集まりである渋谷クラフト倶楽部では、月一回土曜日の午後に「自習クラス」と称する会合があり、昨年までは毎回ぼくの工房を使っておこなわれてきた。しかし前回お伝えしたように、今年からはおなじ土曜日の午後に、おなじくぼくの工房を使って、アートインボックスの教室がはじまることになり、ときには自習クラスとのバッティングも予想され、困っていた。
 まあそんなことから、結局のところ、ストラクチャー教室の新しい開催地である自由が丘グリーンホールを、倶楽部の会合にも使わせていただくことで落ちつき、先日その第一回目の会合が開かれた。内容は東京藝大の木津文哉教授による「How to Make Realistic Landscape」の2回目で、前回同様コアな内容にもかかわらず大盛況だった。熱心にメモを取るひとやら質問をする人など、総勢33名もの倶楽部員が集まり、木津教授はといえばもう汗だくである。額からしたたりおちる汗をタオルでぬぐいながらのパフォーマンスに一同大満足、あっという間の2時間だった。
 木津先生、お疲れさまでした!
 —–次回もどうぞよろしく。

2010年1月9日/自由が丘グリーンホールにて
写真:やまぐちさだひこ


2010年1月17日

工作教室についてのお知らせ

 当欄で過去何回も紹介したことのある文京区千石の木造ストラクチャー制作教室(通称千石教室)は、昨年暮れに参加者全員が卒業したことにより、去年で終了いたしました。代わって新年からは目黒区自由が丘にところを移し、新たに「初心者クラス」をスタートする予定です。生徒数は現在24名。その第1回目の講座が1月16日(土)午後6時からはじまります。つきましてはこちらの教室への参加を希望される方がいらっしゃれば大至急ご連絡下さい。あと1~2名ならば追加でお受けすることができます。
 また新年からは、ぼくの駒込工房を使ってのアートインボックス制作教室もスタートいたします。希望者は現在12名ですが、なにぶん狭いスペースゆえ、申し訳ありません、こちらの教室へのエントリーはすでに締め切らせていただきました。
 これら教室に関する詳細は画面左側の「工作教室」をクリックし、ご覧下さい。
それと、以前ストラクチャー教室、初心者クラスの開催場所につきまして「JR田端駅付近/予定」とお伝えしたことがありましたが、結局自由が丘になってしまいました。このことによって若干遠くなる方がいらっしゃるかも知れませんが、どうかご了承ください。
 —–以上、教室に関するお知らせでした。
 今年からは月に6回もの教室スケジュールをこなさなければならず、しばらくのあいだこちとらは、ほかのことはなんにもできないような状況が想定されます。

千石教室・卒業写真


2010年1月9日