「さかつうのはがコーナー」

 先日久しぶりに巣鴨の「さかつうギャラリー」さんへおじゃましたら、レジ下のガラスケースの中に、ちょっとした「はがグッズのコーナー」ができていた。まったく予期していなかったので一瞬目が点になった。
 去年の暮れにイエサブの棚「はがいちようのミニチュアコレクション」がなくなってしまい、棚にならんでいた品物(小作品)の行き場がなくなり困っていたときに、その一部をさかつうさんが引き取ってくれ、レジ下の棚に、ひとまとめにならべてくれたのだ。
「11万のショーケースと、2万9千円の陳列台が売れましたよ‥」
 レジ下を見つめていたぼくに、店主である「ワカ」(坂本氏)からそんな声がかかり
「え〜っ!?」
 と、思わずからだがのけぞった。(11万円のショーケースも、2.9万円の陳列台も。もちろん小生がつくった作品である)。
 ちなみに、さかつうさんとの縁はふるく、初めて店へ行ったのは1977年の秋だった。うちの長男が生まれた年なので年号まではっきりと覚えている。いまの場所からは少し離れたところに店舗があり、当時はワカの父親がひとりで店を切り盛りしていた。そこへ当時無職だったぼくが毎日のように出かけ、ろくにモノは買わず、ただヒマつぶしに店内をうろついていたのだから、ワカの父親からはそうとうイヤがられていたと思う。
 それから47年。そのさかつうさんで、初めてぼくの品物が売れたのだ。これは事件である。少々からだがのけぞるぐらいは仕方がない。そのほかにも、オイルステインや染め液(黒染め液)などもチョロチョロ売れているという。
 ——-本日は以上です。
 巣鴨へお出かけの折にはぜひさかつうさんにお立ち寄りいただき「はがコーナー」(下の写真)を覗いてみてください。
さかつうギャラリー: https://sakatsu.jp

さかつうの小さな「はがコーナー」。「孤独の世界」や「WC物語」などが下段に並び、上段左側はシカゴで調達した油絵。(本物です)。油絵の右側にあるソファーは小生のオールハンドメイド。柄はすべて筆書きです。ぜひ見て欲しいなあ。