「ジャック氏のこと」

    陽気のせいか、それとも「マン防」が解除されたからなのか、このごろギャラリー(Gallry ICYOH)見物の客が微妙に増えたように思う。ぼくのインスタを見て来たという人、有楽町展に感動し、ギャラリーも見たくなったという人、わざわざ新幹線で静岡からやってきたという若い女性もいた。そんななか先週はクリスチャン・ジャック(Christian Jaquet)というドイツ人男性がはるばるヨーロッパからもやって来た。彼は2018年にも一度訪れているので、今度で2回目である。よっぽど気に入ったのだろう。二回も来てくれた外国人はジャックだけ。
    しばしの再会を喜んだあとは例によってパチパチいっぱい写真を撮って帰ったが、帰りしなに彼は自分でつくったというコンクリートブロックのミニチュアを50個ばかりプレゼントしてくれた。
    ちなみに彼は「Plstic Dust」といういう名前で、レンガ倉庫などの殺伐感あふれる建築模型(1/87)をたくさんつくっている名うてのミニチュアリストで、その出来栄えがものすごい。(下の写真)。そして彼はつねづねわたしの作品を本国で宣伝していると言っていた。そのお返しとして、本日はジャックさんの作品を当欄で紹介することにした。
    下の写真を堪能したあとは、ぜひ彼のインスタグラム(plasticdust)へも飛んでいただき、そちらの写真もじっくりとご鑑賞ください。

上がジャック氏の作品(1/87)。
歳のころは40代中盤か、いかにもドイツ人らしいガッシリとした体格で、本業は西ドイツにあるエネルギー関連の会社の社員だそうだ。ときどき東京支社へも出張で訪れ、ついでに秋葉原などの模型屋めぐりをしているとのこと。わたしの作品は、ラジオ会館にあった「はがいちようのミニチュアコレクション」を見て、知ったという。