TH誌2月11日発売号における連載企画「第35回/はがいちようの世界」では「カルベ酒の女」を取り上げていただいた。
以下記事より
わたしの義兄(家内の兄)が画家として10年ほどパリに住んでいたことがあった。そのころ彼が描いた「シモーヌ」と題する一連の絵(下の画面における左下の絵)がなかなかよい。
ある日電話で「あのシモーヌって絵、ぼくの作品に使ってもいい?」と、一応お尋ねし、許可を得てつくったのが本作だ(2001年制作。縮尺12分の1)。
ところがこの作品、どうしても兄の絵とくらべてしまい、すると見劣りがして、実を言うと自分ではあんまり気に入っていない。ときどき無性に作り直したくなる。しかし目線のインパクトが強いせいか客受けがよいので、複数の作品をならべてディスプレーするときには、いつも真ん中に置いている。
本作は「渋谷クラフト倶楽部作品展」の会場で見ることができます。2月27日から3月5日まで、有楽町交通会館B1Fゴールドサロンにて。午前11時から午後8時まで(初日は午後1時開場、最終日は午後6時閉場)。電話03(3215)7933
——以上原文のまま。
最後にちゃんと倶楽部展の宣伝も入れさせていただき、まことにタイムリーな記事となっている。(TH=「トーキングヘッズ叢書」アトリエサード刊/No.89号より。)