前年9月9日と、今年2月16日の二回にわたって昔の知人・小島素治(こじま・もとはる)氏について、このコーナーに書き込んだ。これに関して、先日「愚すん」という方から、当「BBS」に宛てて多大なリアションをいただいた。そんな関係から、もう一回だけ、彼からの便りを紹介することにする。
今回はハガキ一枚が到着。
消印は2003年2月26日。
以下文面――。
時間が無くなってしまった。
敗訴です。
頼んでいた図書の件、間に合うように送ってくれると助かるのです。
今後の通信は親族だけとなります。これが最後になるかも知れません。
A・ヘミングウェイも頼む!
2/28日までに!
――小島素治
ハガキの現物は下段に添付した。
官製はがきのアドレス面にのみ、上の書き込みがあり、記入面には「失敗した葉書で失礼する、ゴメン!」とのことで、別人宛ての「失敗文面」だけなので、今回のコンテンツは事実上うえの文面だけである。
かなりあわただしい雰囲気が伝わってくる。
スデに数日前、宅急便で5~6冊の書籍は送ってある。所内の手続きに若干の時間が掛かるだろうが、間違いなく彼の手元には届くはずである。しかし懲役となると相部屋であろうし、過酷な労働もあるのだろうから、のんびりと読書もしてられまい。
生還を祈る!
2003年2月28日