美人のブラジル人、サラ・ウェローさんが、どういうわけか今年の3月から、ぼくの工作教室(孤独の世界/制作教室)に参加し、計12回の講座のほとんどすべてに顔を出し、まじめに学んでいた。とは言っても彼女は日本語がわからないので、言葉での説明は理解できていないはずだ。その上爪を長~く伸ばしているので、作業が非常にやりにくそうだった。よって出来上がりに関してはまったく期待していなかった。
そしたらである。
先日彼女がやってきて、自分がつくったという作品(孤独の世界)を、はじめて見せてくれた。信じられないことに全部パーフェクト、見たとたん、椅子から転げ落ちそうになった。エントツだってちゃんと真っ直ぐに立っているではないか。(下の写真)。
「電信柱の回を休んだので、電柱を見せてください」
と、つたない英語で求められ、手元にあった電柱を見せると、彼女はそれをパチパチ写真に撮りながら「自分でつくってみます…」と軽く言い、ニコッと笑った。人は見かけによらぬものである。電信柱が出来たらまた見せてくれるそうだ。
ちなみに集合的講座としての「孤独の世界」はすでに終了し、今月からは「火の見やぐら制作教室」がはじまっているが、サラさんはそっちへは進級せず、代わりに一日教室で、現在はアートインボックスをつくっています。
2015年11月28日