「ドールハウスショウ」

 来月、浅草の貿易センタービルで、今年で27回目となる「ドールハウス・ミニチュアショウ」が開催されます。

 タイトル: 第27回/東京ドールハウス・ミニチュアショウ
 日程: 2025年7月12日(土) 昼12時〜午後5時
                        7月13日(日)午前10時〜午後4時
 会場: 東京都産業貿易センタービルの6Fと7F
 6F入場料: ¥2,500〜¥500 (時間帯で値段が変わります)
    7F: 入場無料
 主催: 東京ドールハウス・ミニチュアショウ実行委員会
 お問い合わせ: Dollhouse Galleryミシール (03-3816-6977)
    https://www.dollshouse.co.jp

 6階の有料フロアーには全国から集まった計180名の作家たちによるドールハウス関連グッズがならび、7階の無料フロアーにはシルバニア・ファミリーやNoe Cafe教室による「パリの街並み作品」が3年ぶりに展示されるなど盛り沢山。
 初日の昼12時から午後2時までと、2日目の午前10時から昼の12時までのあいだ6階の有料フロアーに入るには先行入場券(¥2,500-)が必要です(Livepokeで買えます)。しかしそれ以外の時間帯は当日券(¥1,500-)で入場できます。
今回、わたしは出場いたしませんが、ぜひお出かけください。
 希望者には入場券(当日券)を差し上げますのでご連絡ください。(ただし先着順です)。

「参加者募集!」

 7月からまた新しいブーランジェリー制作教室をはじめる予定です。
 ブーランジェリーとはフランス語でパン屋のことで、英語で言えばベーカリー、写真(下)の作品をつくる教室です。つきましては、ただいま参加者を募集しています。

 ——教室の概要は以下です。

 *開催: 原則月一回土日祭日の午後13:30〜17:00
 *制作課題: 「ブーランジェリーB」縮尺1/12
 *開催場所: はがいちようの駒込スタジオ(北区中里3-23-22)で。
 *初回開催日: 7月20日の日曜日、午後13:30分スタート。
  ——–初回終了後に次回の開催日を決めます。
 *参加料: 一回11,000円(税/木材費を含む)。
 *補講: 止むなく欠席された方には補講の用意があります。

 一回3時間半の講座ですが、完成までに何回要するかは時々の参加者たちの技量にもよりますので一概には言えません。が、少なくとも10回以上はかかります。参加希望者はメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か、電話(080-5497-3497)で連絡をください。(希望者多数の場合、先着順とさせていただきます)。
 ———質問があれば遠慮なくどうぞ。

「サラとワタナベさん」

 5月の陽気に誘われるように、ポツポツとギャラリー見物の客が訪れるようになってきた。
 客はたいがいスタジオ横のボロっちいドアーから入ってくるので、わたしは彼らをギャラリーへと案内し、かんたんな説明をしたあとは、鑑賞のジャマにならぬようふたたびスタジオへ戻って時計を見る。するとほとんどの客は2〜30分ほどで見学を終え、ギャラリーから出てくる。これが普通だ。
 ところがむかしサラ・ウィローという元生徒のブラジル人女性が、な、なんと、ひとりで2時間半も見て帰ったことがあった。
 その日サラは、帰国のお別れを言うためにやってきたのだが、当時ギャラリーが出来たてのころで、彼女はまだそれを見ていなかった。
 「見ますか?」
 と尋ねると、彼女はすぐにギャラリーへと足を踏み入れ、それから1時間半、出てこなかった。もしや中で何かあったのではないかと心配になったころ、彼女はやっと顔を出し、そして
 「写真を撮っても良いか ?」
 と、聞いてきた。もちろんOKと答えると、それから更に1時間、追加で見学したのちに、やっと見学終了となった。
 そんな訳で長時間鑑賞者ランキング1位がサラさんならば、来場回数での1位となると多分ワタナベさんだろう。
 ワタナベさんは先日も来てくれ、何回目ですかと問うと、4回目ですとお答えになり、えええ〜っ!!! と、思わずのけぞってしまった。
 彼は荒川区にお住まいの大学教授で、ある日散歩をしているとき、Googleマップ上に現れたGallery ICHIYOの表示に興味を惹かれて近づいて、勇気をもってボロっちいドアーを開けたのが、わたしの作品を知った最初だそうだ。その後来るたびにいろんな人を連れてきてくれる私にとっては福の神的存在となり、そしてこのたびは、彼の学校の元生徒を連れてきてくれた。(下の写真、左がワタナベさんで、中央が彼の元生徒)。みなさんもぜひ一度お出かけください。
 https://ichiyoh-haga.com/private-gallery.html

「ホビーショー出展レポート」

 前回ここでお知らせした静岡ホビーショーのことですが、会場に「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部」というテーブル名で出展、作品展示したみなさんの様子を引率者である山野順一朗氏が伝えてくれました。
 以下、山野文—–。

 今回で我々としては12回目の出展です。
 出展者は、
・いつも精力的な新作を披露してくれるエンドウ・ダイキさん、
・初出展で玄人好みの作品4点のイギシ・カズオミさん、
・AIが設計した作品を展示したサトウ・コウサクさん、
・ろうがんず杯入選「宇治平等院」のスズキ・カツヤさん、
・やっとできた機関庫と久々出展のナローゲージジオラマの私、
・そして「デカルト通りのブーランジェリー」の芳賀先生。
 シブいのから派手なのまで出展できて、来場者にも楽しんでもらえたんじゃないかなと思います。MXテレビ「ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース」でいくつかの作品を知っていて本物を見られてうれしい!というレアな方との出会いなどもあり、我々も楽しく過ごしました。
 最近ホビーショー全体で気になるのは、出展者も来場者も高齢化が進んできたこと。若者はメーカーブースの長蛇の列にはいましたが、、、
 そんな中、人気の情景師アラーキーさんから興味深い話を伺いました。彼は我々より早く金曜の小中高生招待日から来ていたそうで、その日の子どもたちが素直に喜んでいる姿をみるとこちらも「心が洗われる」そうです。我々も次回は金曜から行ってみてもいいかも、と考えているところです。
 以上が山野文でした。

 下の写真、人が多くてよくわかりませんが、人混みの真ん中あたりに我々のテーブルがあるようです。その中央のひときわ背が高い作品(薄黄色)は、拙作「デカルト通りのブーランジェリー」です。

「ホビーショーのこと」

 今週末下記イベントに参加します。
 うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の会長・山野順一朗氏から下のような案内が届いています。静岡ホビーショーにお出かけの際はぜひ我々のブースにもお立ち寄りください。

 渋谷クラフト倶楽部のみなさま
 静岡ホビーショーの案内です。

●展示会名:”第34回 モデラーズクラブ合同作品展”(第63回静岡ホビーショーの一環として開催します)
 https://www.hobby-shizuoka.com/
●期間:2025年5月17日(土)9:00~17:00、18日(日)9:00~16:00
●場所:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3-1-10)
●我々は: 「はがいちよう&渋谷クラフト俱楽部」として出展します。場所は南館の真ん中あたり。ブースNo.125です。
※入場チケットは完売のようです。入場したい方は出展者枠で入れるようにしますので、当日会場に着いたら山野までお電話ください。
※5/17(土)のホテルが1室(1人)余っています。その日に泊まりたい方は5/12(月)までに山野に連絡をください。先着順です。ホテルは「スマイルホテル静岡」で1泊¥11,500です。

 渋谷クラフト倶楽部
 山野 順一朗
 e-mail:yamano11ro@gmail.com
 tel: 080 5031 8945

静岡ホビーショー

「ゴールデンウィークのこと」

 小生の父母の墓は谷中の妙情寺にある。しかし「芳賀家先祖代々の墓」は染井(ソメイヨシノ発祥の地)の善養寺にあり、父方の祖父や、伯父夫婦らがこっちの墓に眠っている。ところが伯父夫妻には子供がいなかったので、この墓のケアは、いまはわたしがやっている。つまりわたしはふたつの寺の檀家という立場にあり、少しは寺との付き合いもせねばならぬ。墓参りはもちろん、ときには布施を納めたり、ときにはお会式(おえしき)の会に出席したりするなど、それらのことを両方の寺に対してやらぬねばならず、けっこう面倒くさい。
 そしてこのゴールデンウィークには、4日に谷中の妙情寺で母の13回忌を、5日には染井の善養寺で伯母の33回忌を‥と2日連続で法要をおこないメチャクチャ忙しかった。そのため京都在住の長男夫婦が孫を連れて上京するし、加えてわたしの妹夫妻や、妹の長女一家や、それにわれわれ夫婦を含めた計12名の芳賀一派が、寺の本堂で、揃って住職の経を聴き、焼香し、それぞれの墓に10本ほどの新しい塔婆を立てた。それらのことはすべて一年ほど前に立てた計画の通りで、このゴールデンな時期に、ふたつの寺の坊さんの予定をゲットするのには、せめて一年ぐらい先でなきゃ難しかろうと考えてのことだった。さいわい坊さんたちの予定が確保でき、しかも当日は、雲ひとつない好天に恵まれ、おかげさまで良い法要ができたとと思っている。
 ちなみに今回の一件で使ったカネは、お清め代や、タクシー代や、塔婆代や、お布施代など、何からなにまでをぜんぶひっくるめて計約85万円だった。
 やれやれ‥。

染井の善養寺にて。

「勝手口の張り紙」

 TH(トーキングヘッズ叢書)No.102が発売になった。もちろんAmazonでも買えます。ぜひお求めを。
 今号におけるわたしのコラム・はがいちようの世界では「ある家の勝手口」と題して、勝手口に貼った張り紙について述べている。
 そもそもこの家は売れないマンガ家が住む粗末な一軒家であり、わたしはおなじ設定で過去に5回おなじ作品をつくった。最初は「庚申塚の借家」という題名でつくり、2作目と3作目は「あるマンガ家の住居」という題でつくり、4作目と5作目は「青春の北池袋」という題でつくった。
 そして張り紙だが、最初はあまり深く考えず「ひったくりにご用心」という池袋警察署の標語をそのまま使った。しかし2作目以降は「絶対にこの土地と家は売りません」バージョンに切り替えた。すると一作目の題名である「借家」という設定が成り立たなくなり、仕方なく2作目以降は題名をチェンジせざる得なくなった。そうして「借家」が「あるマンガ家の住居」へと変わった。その後タイトルは更に「青春の北池袋」へと変わっていくのだが、張り紙の文言は最後まで「土地と家は売りません」のまま続いた。
 もともとの発端は2001年5月に「1/15トキワ荘」をつくり終えたとき、屋根瓦が数百枚あまってしまい、その廃物利用のために1作目の家「庚申塚の借家」をつくった(縮尺1/15)。それを見た当時の生徒たちから、わたしたちもつくりたいというご要望があったので、教室の課題作として2作目をつくり、やがて3作目、4作目とだんだんと数がふえていった。
 ギャラリーの来場者からは「東屋」とともに常に一位の人気を得ていた作品だったが、今年の春、最後の一点が売れてしまい、残念ながら今はもう見ることができない。

「TH(トーキングヘッズ叢書)No.102」より