近況①「シカゴショーのこと・その④」

 ショー最終日、午後4時の閉場後、フルスピードでテーブルを片付けて、メシを食ってたら、誰かが「このあと先生の部屋で売上金を数えよう!」と言い出した。
 30分後。らるかちゃんと、ジュンコちゃんと、キクイリ兄さんが拙者の部屋に集まった。
 そのときに【やらせ】で下の写真を撮られた。
 ——–わーっはっはっはー!!!

写真:イトウ・ジュンコ

近況②「金子辰也のJUNK BOX」

 ホビーショップ・イエローサブマリンの店長氏によると、金子さんはプラモ界の大御所であると同時にダイオラマ・マイスターだそうだ。
 そのマイスター氏が2004年に拙作石の家のストーンウォール(壁)をつくってくれたことがあった。それから9年経った先月の27日、氏がうちのクラブの勉強会において、そのときのストーン・ウォールの制作技法を披露してくれた。
 この特別講義に集まったクラブ員32名。終了後マイスター氏を囲む飲み会への参集者25名。そのあとマイスター氏を拉致した二次会までもが発生するなど、近年まれにみるグレートイベントとなった。
 その金子辰也氏が05年発行のアーマーモデリング誌に下のような記事を書いている。
 ちょっと長いがその全文を掲載する。
 (以下は月刊アーマーモデリング誌2005年3月号「金子辰也のJUNK BOX 連載第65回」に掲載された記事です。小生のことを「高名」だのという過剰な表現が見受けられますが、あえてそのまま掲載いたします。)

■はじめに
 ひょんな事から昨年秋頃より今年の正月明けまで、さる高名な模型作家である芳賀一洋さん(ネット環境があれば、素晴らしい作品画像や日記などが掲載されている芳賀さんの下記サイトをぜひ御覧戴きたい)のお手伝いをさせて戴いていた。まあ、ミリタリー模型とは少し違うような、でも情景模型としては非常に近いような、同じような・・・。まあ、どっちでも良い事だけど、少なくとも同じ模型を造り愛する人間として、人生の先輩として芳賀さんを通して今回いろいろ多くの事を感じ共感し考えさせられた。と、言う訳で今回はそんな出合いと、お手伝い製作記を。

 ■或日突然
 で、僕が何を手伝っていたかと言うとほぼ三ヶ月あまり〈石=STONES〉と格闘していたのである。事の始まりは、共通の知人を通じての依頼であった。
 その前に、そもそも僕は以前より芳賀さんの作品にはとても魅力を感じ、引かれていた。エキゾチックな香りに包まれた額縁入半立体の戦後間もないパリの街角シリーズや、1/80スケールで統一され、モノトーンに色彩をコントロールされた、まるで現代の枯れ山水のような情景。さびれた鉄道施設や廃屋の様な建物と情景としての構築物。そこには、我々がいつのまにか何処かに忘れてしまった闇の部分に潜む恐れや、敬い、感謝のようなモノを私は感じてしまう。そんな、芳賀さんは以前ファッション界に居た事も在り一見西欧的なダンディーでお洒落な人物だが、実はとても東洋的であり日本人的な、独特の世界観を持った希有な存在の模型作家であると思う。
 僕が一方的に出会った最初は、あまり記憶が定かではないがアート系の模型誌だったかもしれない。ただ、その後決定的に衝撃だったのは現在石巻市にある故石ノ森章太郎氏の博物館に展示されているマンガ家の聖地トキワ荘1/15の模型だ。新聞に掲載されたたった一枚の完成写真だけだったけれど、その空気感・存在感に衝撃を受けたことを今でも覚えている。また、その前後だったか東京銀座伊東屋のギャラリーにて個展を開かれた時にも駆け付け、数々の作品を目にしている。しかもミーハーなことにその場で著書を購入し、たまたま会場にいらした芳賀さんにサインをしてもらったりと、けっこう気持ち的には追っかけの真似事をしていた自称隠れファンである。その後、秋葉原のイエローサブマリンや銀座伊東屋に作品の一部が展示されているので本誌読者も各店を訪れた際に一度は目にしている事と思う。現在も多くのお弟子さんを育て慕われつつ作品造りをされている。最近は海外のミニチュア専門誌に何度か紹介されたり、外国からファンがわざわざ訪ねて来たりと国内での評価以上に海外での評価が高まりつつある。
 で、話を戻して先ほどの続きをすると、その知人からの電話は『芳賀一洋さんと言う模型作家の方が、フジテレビより〈北の国から〉に出てくる〈石の家〉の模型製作を受けているのだけど・・・。図面が遅れていて、そろそろ納期も心配らしく。そこで、その〈石の家〉の石部分を誰か造ってくれる人を探していて・・・。で、やってくれない・・・。』と、突然の話し。もちろん私はそう言った訳で驚きながらもひとつ返事で訳も分らずオーケーを出してしまった。

 ■気持ちがカタチを作る
 そして、それからが大変ではあったが今考えれば実に良い経験と出合いをさせてもらったものだと思う。そこで、早速その知人を通じて僕をあらためて芳賀さんに紹介してもらい憧れの御対面。その後は役得で芳賀さんの都内某所のアトリエに何度か通いながら芳賀さんの人となりに接する事となる。
 まず製作方法等については僕に一任されたものの最初に始めた作業は、出来上がった縮尺1/15の何枚もの大きな図面を元に建物全体像の把握と基本構造及び石積み部分の製作方法の検討。そして平行して、頂いた現地写真から一個づつ大きさも形も違う石積みパターンを図面へ描き起こす作業であった。特に、当時スタッフ総出で河原の石を集め、ひとつづつコツコツと積み上げたこの石壁は、ドラマ原作者の倉本聰さんはじめ美術監督及びスタッフの方々の思いが強く、作業を進めながらも芳賀さんからその辺りのいきさつを聞くにつれだんだんとプレッシャーが増大していった。お陰で、当初何とかなるだろうとお気楽に考えていた石積み壁の製作については結局その後数々の試行錯誤をくり返しながら、テストや材料、方法を何度も検討し約一ヶ月半後やっと理想の素材と方法論に辿り着く。出来上がったテストピースにも芳賀さんからOKが出る。それから本番用の石の壁と石の煙突その他石・石・石を造り続け、結局三千個以上の石を正月明けの4日までに無事造り終える事が出来た。芳賀さんには当初の予定を大幅に遅れたにもかかわらず、過分なお誉めの言葉を戴き、今までの緊張感と重圧が一気に報われた思いであった。その後、少しだけ合間を見つけてお手伝いに伺った正月明けの頃。アトリエでちいさな明かりの入った完成間近なこの〈石の家〉を前にしながら芳賀さんと遅くまで飲みかわした至福の夜の事は多分一生の思い出となる事だろう。
 実は、今回芳賀さんのアトリエにおじゃまさせて戴く事になり、ひとつ驚いたり感心したりした事があった。それは芳賀さんが以前トキワ荘を作る際、習作として作られたタイニーハウス(小さな家)と言う作品があるのだが、その入り口にヤカンがひとつ放り置かれているのだが、見るからに真鍮などの金属製と思われてっきり旋盤で加工されたものと思っていた。そこで、アトリエに初めて伺った時に辺りを見回したのだが旋盤らしきものは皆無。恐る恐るその事を訪ねてみたら、旋盤の事は考えたが使い方を修得する時間が惜しく、ヤスリでガリガリ削って作ってしまったとの事・・・。正直絶句。返す言葉も見つからなかったが、その時モノがカタチになる本質を教えられたような気がしてしまった。

 ■さいごに
 重圧や苦労も多くあったが、あらためてモノ造りと言う意味で貴重な経験であった。現在、その完成した〈石の家〉は芳賀一洋氏最新作として現在お台場のフジTVにて一般公開を待っている。機会があればこれも模型のひとつの頂点として御覧頂ければ幸いである。

 (以上の記事は2005年3月23日付けの当欄でも一度掲載したことがありました。)
 ——-★金子さん、ありがとう!

黄色いポロシャツが金子さん。


2013年5月11日

近況①「ひえぇ~!!」

 拙作一点(ワンス・アポン・ア・タイム)が展示されている「山本作兵衛展」の会場へ、1日の午後6時、な、なんと、天皇陛下がお見えになった!
 このニュースは当日の午後4時ごろ「芳賀さんの作品もご覧になります」という衝撃の言葉とともに関係者から伝えられ、ひっくり返りそうになった。しかしその晩のニュース番組では一向にそのことが報道されず、本当なのかなあ~と、眉にツバをつけていた。
 そしたらである。とうとう下の写真を大発見!
 このあと拙作をご覧になった。(らしい)。
 ひえぇ~!!

作兵衛展は6日まで。
詳細は3月9日付け当欄に。

近況②「シカゴショーのこと・その③」

 ショー初日、金曜日の昼ごろのこと。拙作「カール・フローセス・ストアー」(馬具店)のオーナーであるナンシー・フローセスさんのご家族全員が、ミネソタ州ミネアポリスの自宅からわざわざ会場まで、わたしに会いに来てくれた。シカゴまでは車で6時間かかったそうである。
 そして「今晩食事をご一緒しませんか?」と誘ってくれた。
 ナンシーさんと会うのは2008年の春以来のこと。へたっぴーなハグで歓迎し、もちろんOK!と答えた。ところが彼女はその日の夕方4時ごろにふたたびやってきて、食事の約束は翌土曜日に変更したいという。
 そのわけが後でわかった。
 ショー会場からは車で約10分、連れて行ってくれた店は恐ろしく混んでいて、予約してあったはずなのに、われわれは入り口で15分近くも待たされた。土曜日でさえそれだから、金曜日には予約が取れなかったに違いない。ハリウッドのセレブからビル・クリントンまで、有名人が続々と訪れる店らしく、値段はかなり高かったはずだ。すべてフローセスさんが出してくれた。
 後日お礼の意味を込めて拙作馬具店のミニ本約300冊を贈った。

左列手前から、めぐろちゃん、ラルカちゃん、ナンシー・フローセスさん、ハンズ・フローセスさん、ペダル・フローセスさん、きくいりさん。右列奥から、白石さん、ケント・フローセスさん、いちようちゃん、さえちゃん、順子さん。


2013年5月3日

近況①「シカゴ情報・其の二」

 無事にシカゴから帰ってまいりました。
 (4月23日午後4時20分成田着)。
 前回は到着日の晩めしの様子をお目にかけましたが、その翌日がセッティング・デイでした。一日おくれで到着した白石さんも加わって、みんなでわいわい言いながら午前11時からテーブルに品物をならべはじめました。やがて夕方の6時になり、なんだかアルコールがほしくなってまいりました。そこでわたしはセッティングの終了を宣言し、一応の写真を撮ってから、すみやかにアルコール補給地へと移動いたしました。
 このときに撮った写真(下)は別段たいしたものではありませんが、現場の情報を伝える意味で直ちにフェイスブックに投稿したところ、たちまちおびただしい数の「いいね!」が寄せられ、現在その数478にも達し、非常に驚いている次第です。
 だがしかしショーが始まったとたん、せっかく並べたテーブルはガタガタに崩され、引き抜かれ、食いちぎられて、あっというまにメチャクチャに。

近況②「自由が丘教室のメンバー」

 シカゴ行きの直前、13日に自由が丘教室の4月期第一回目の講座がありました。
 一回目と言ってもスタートからは既に18ヶ月が経過した、かなり高度な内容の講座です。にもかかわらず新たに3名の新入生と、2名の出戻りが加わり、計18名の大所帯となりました。この時期の18名は過去最多かも知れません。

 【4月期参加者名】
 ★鈴木力・ウクレレパフォーマー
 ★菊地透太・大学生
 ★藤井ひろみ・模型教室講師(出戻り)
 ★ふるはしいさこ・ドールハウスディーラー(出戻り)
 ★種橋由夏・女子高生
 ◎嶋本勝文・余裕ライフ
 ◎玉ノ井彰祥・ドラマー
 ◎佐藤章子・一級建築士
 ◎加納文子・余裕ライフ
 ○白石和良・会社社長
 ○遊馬弘・望遠鏡部品製造
 ○篠原裕一郎・イギリスのギタリスト
 ○佐藤健・余裕ライフ
 ○越智紫・㈱コブラピクチャーズ黒幕
 ○東剛士・謎のクリエーター
 ○河野博文・シンシナティーキッド
 ○木村富夫・余裕ライフ
 ○高谷俊昭・出戻り余裕ライフ
 ——-★新人 ◎オリジナルメンバー ○途中参加者


2013年4月27日

シカゴ情報①

 一回お休みするつもりでしたが、なぜか現地のWi-Fiがつながり、通信が出来るようになりました。
 写真は無事シカゴに到着し、ファーストメシにありついたときのようすです。(4月17日午後6時/ホテルマリオットオヘアにて)。撮ったのはメキシコ人風のウェイターですが、彼はシャッターを押すたびに一緒にカメラも押してしまうので、何回やってもこんなボケ写真しか撮れませんでした。
 右から中川さえさん、米田らるかさん、目黒ゆりこさん、はがいちようちゃん、伊藤じゅんこさん、菊入けんじさん。以上のみなさんに加えて、このあと一日遅れで白石さんが到着する予定です。なお滝川のスギちゃんはKimey Okuyamaさんたちのグループと一緒ですので、この写真には写っていません。
 この日のシカゴは台風模様。
 幹線道路がストップし、水があふれた地域ではボートに乗って移動する住人たちの姿がテレビに映し出されていました。
 そんな中われわれの荷物はすべて順調に運び終え、
 ——みんな元気です。


2013年4月24日

ジャーン!

 いよいよシカゴです。
http://www.bishopshow.com/chiinfo.htm
 われわれは4月17日(水曜日)の午後、成田発の直行便で米シカゴへ飛び、オヘア空港から車で15分ほどのところにあるホテルで開催される「インターナショナルミ・ニチュアショー」の会場へと向かいます。(帰国は23日)。

 ●ショーの詳細については2012, 9,29日の当欄をご覧ください。
 ●同行するメンバーについては2013,2,23日の当欄をご覧ください。

 つい最近になって、滝川(北海道)のスギちゃんも出かけるらしいという情報が飛び込み、いま確認を急いでいるところです。とにかくジャパニーズがいっぱいです。そんなわれわれが現地で一体どんな行動をとるのか。どんな出会いや事件が待ち受けているのか。一刻も早く知りたいところでしょうが、小生スマホ等の小道具は一切所持しておらず、したがって次回の当欄は一回お休みとさせていただきます。
 ところで、ご心配いただいている腰ですが、一回80万の治療を受けぬうちに、なぜか突然回復し、急に歩けるようになりました。普段のおこないが良いからなのか、それとも神のご加護のせいか、このままシカゴでも歩けそうな雰囲気です。
 そのへんの話は一回お休みをしたあと、たっぷりと…。
 では再来週にまたお会いいたしましょう。
 さよなら…さよなら…さよなら…。

シカゴ行きのバゲージ
ほかに3個!


2013年4月14日

忙しくなってきた

 金曜日(5日)にアキバのイエサブ(イエローサブマリン)へ行って、棚の商品をそっくり抜いてきた。(下の写真)。19日から米シカゴで開催されるミニチュアショーへもっていくためだ。実はこの日には羽田空港のディスカバリーミュージアムへも出かけ、80分の1トキワ荘も回収してきた。これももちろんシカゴへ持って行く。そしてもしシカゴで売れなかった場合は、5月に静岡で開催されるホビーショーに展示するつもりだ。その5月には東京ビックサイトのデザフェス(デザインフェスタ)への出場も決まっている。
 かなり忙しくなってきた。

 イエサブの棚はしばらく空っぽです。m(_ _)m
 羽田の「ディスカバリーミュージアム」の棚も空っぽです。m(_ _)m
 今月、シカゴのミニチュアショーへ参加します。(詳細は「展示会情報」に。)
 5月、静岡のホビーショーへ参加します。(詳細は「展示会情報」に。)
 5月、デザフェスへ参加します。(詳細は「展示会情報」に。)

 ところがである。以前お知らせした小生の腰痛があいかわらずシャンとせず、とてもヤバイのだ。きのうの朝、よぉーし、レーザー治療でもやるか!と、ネットで探した病院への問い合わせを女房に頼んだ。女房はさっそく電話した。そして話しが終わり、受話器を置いたとたん、彼女はワーッハッハッハーと、突然でかい声で笑い出した。
 「どした!」
 って訊くと「あんた一回80万って言ってるよ、どうする?」だって。
 トホホ…。

イエサブの棚はしばらく空っぽです


2013年4月8日

工作教室のこと

 目黒区自由が丘で開催中の木造ストラクチャー制作教室ですが、4月13日(土)から新しいメニューになります。去年から制作中だった火の見やぐらがやっと完成し、今期(4月期)からは木造の「消防分団本部建屋」をつくります。(縮尺1/80下の写真)。

 開催場所:自由が丘グリーンホール(自由が丘駅~歩5分)
———– http://www.green-hall.com/
 開催日時:月2回、土曜日の午後6時~8時
 参加料金:3150円(1回2時間で)
 材料費:1260円(1回分)
入会金:10500円(初回のみ)

 詳しい日程や時間などの情報は左のインデックス「工作教室」でご覧になれます。
 少々むずかしい工作になりますが、参加を希望される方は直接Hagaまでご連絡ください。当教室のOBの方々も歓迎です。
 ——–どうぞよろしく。


2013年3月30日