ご来場ありがとう!

 「アートフェアー東京2014」が無事終了いたしました。
 事務局に問い合わせたところ期間中の総入場者数は48,468人とのことでした。
 わたしのブースでは名刺が900枚、パンフレットが800枚消えてなくなりましたので、はじめて当欄をお読みになっている方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
 わたしの次の予定は5月に東京ビッグサイトで開催されるデザインフェスタへの参加です。そのあとは丸の内丸善での展示が予定されていますが、それらはまた近場になってから改めて当欄で紹介させていただきます。
 常にわたしの作品を見られる場所としては、東京秋葉原に「はがいちようのミニチュアコレクション」というコーナーがあります。小さな作品ばかりを多数ショーケースの棚にならべて展示しておりますので、秋葉原にお出かけの節はぜひご覧になってください。ケースはイエローサブマリン秋葉原スケールショップを入ってすぐ左側の壁にあります。
 *秋葉原スケールショップ:http://www.yellowsubmarine.co.jp/shop/shop-045.htm
 また月一回目黒区自由が丘で工作教室を開催しています。
 現在生徒の募集はいたしておりませんが、無料で見学ができます。今週末15日土曜日の午後6時から今月の講座がありますので、よかったら見に来ませんか。
 場所は自由が丘グリーンホールの201号室です。
 *自由が丘グリーンホール:http://www.green-hall.com/
 当欄は原則週一回更新し、わたしの活動における最新情報を逐一掲載しておりますので、今後ともチェックのほどよろしくお願い申し上げます。

はがいちようのミニチュアコレクション
@東京秋葉原


2014年3月14日

「アートフェア東京」開催中!

 「アートフェアー東京2014」が開催されています。
 (詳細は前回の当欄をご覧ください。)
 初日6日(木曜日)のオープニングプレビューには知った顔の方々がたくさんお見えになりました。
 デビ夫人や城戸真亜子さん、北原照久氏など…。
 9日の日曜日午後5時までやってますので是非ご来場ください。
 わたしはだいたい会場にいます。

北原さんとぼくは同い年。


2014年3月8日

近況①「アートフェアー東京」のこと

 東京有楽町で開催されるエキシビションに参加します。

 タイトル:アートフェアー東京2014
 会場:有楽町駅前「東京国際フォーラム」地下2階展示ホール
 (住所:東京都千代田区丸の内3-5-1)
 開催日程:3月7日(金)/一般公開/午前11時~午後9時
 3月8日(土)/一般公開/午前11時~午後8時
 3月9日(日)/一般公開/午前10時30分~午後5時
 主催:アートフェアー東京実行委員会
 URL:http://artfairtokyo.com/about.html
 入場料:2000円

 わたしの作品は秀友画廊さんのスペースに展示します。ブースナンバーR66。間口7.2メートル、奥行2.7メートルほどのスペースです。
 ——-ぜひご来場ください。

近況②「スギちゃんありがとう!」

 近作「EDWARD MORSE & BROS」を北海道滝川市へ送ったと、前回書いた。
 そもそもこの作品は中東カタールからの依頼品だった。だから最初はカタールの首都ドーハへ送る予定だった。ところが2月の10日ごろのこと。作品はしばらくそちらでキープし、後日ロンドンのミニチュアショー会場へ送ってほしい旨の指示があった。ロンドンの会場には依頼主のコレクションを展示するコーナーがあり、そこに陳列したいという意向である。(ショーは毎年4月と11月に開催されている。)
 それはわかったが出来上がった作品はさっさと送っちまわなけりゃあジャマでしょうがない。豪邸住いの依頼主には予測もつかんじゃろうが、こっちにゃキープする場所なんてないのだ。
 あれこれ考えた末、北海道は滝川市にビッグな工房を構えているスギちゃん(元生徒氏)に連絡したところ、預かってくれるという。
 バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!
 というわけでブツ(作品)は運送屋に滝川まで運んでもらい、身柄のみ現地へ飛び、先日無事作品を「杉山アトリエ」へ納めてまいった。
 スギちゃんありがとう!
 しばらくのあいだキープのほど、よろしくお願いいたします。
 m(_ _;)m


2014年3月1日

西山文

 数年前、月刊「悠+」(はるかプラス)という雑誌に、「カリスマ模型師・芳賀一洋の世界」という連載コラムを執筆していたことがあった。
 そのとき担当者だった西山朋樹さんが、先日ひさしぶりにぼくのアトリエへやってきた。
 彼は元雑誌の編集者である。執筆の専門家だ。
 なにか書いてよ…と、頼んだら、後日下の一文を送ってくれた。
 西山くんありがとう!

 以下、西山文—–。
 2月11日、雪の残る田端の坂道を登り、芳賀先生の工房を訪ねた。
模型好きにとって芳賀先生の工房は特別である。
母屋から張り出して作られたそこには、大きな作業机を囲んで、工具、機材、材料が並べられ、男の隠れ家という表現がこれほどぴったり来る場所をいまだ他にしらない。
編集者だったころ打ち合わせを兼ねてお邪魔するのが何よりも楽しみだった。ちょっとメールで送るには重いデータなどは参上する格好の口実。献本も最初の一冊は持参した。
残念ながら雑誌はなくなってしまったが、先ごろ新作が完成したという近況報告を拝見し、見学を申し込んだところ、快くOKをいただくことができた。
担当時代と同じくお伺いするのは「17時以降」。そのタイミングなら一日の作業も終わっているのでお邪魔にならない。今回の新作は、先生が以前作られた「馬具店」を見た海外のクライアントが「同じものを欲しい」ということで制作されたもの。
この日はもう完成し、あとは箱詰めして出荷するのを待つばかりという状況だった。
新作は、正面からみた馬具店の様子を額縁に描くように再現した前作とはことなり、家全体をつくった大作。奥行もあり、作品の中央には焔のゆらめく暖炉が追加されている。
先生は以前とお変わりなくいたって壮健。新作のポイントや新しい連載誌を見せていただき、そのあとは以前のように居酒屋へ繰り出した。
今回のクライアントとのやりとりから新作オーダーの経緯など興味深いお話をたくさん聞かせていただき、こちらの他愛もない近況にも「相変わらずダメそうだなあニシヤマちゃんは」と呵呵大笑。
2時間ほどで散会。
担当ではなくなってからも、ありがたいご厚情。
とはいえ、ご恩を返すすべいまのところなし。
そうです、先生ダメなんですよ
でもまだまだ頑張りますよ!

写真:西山朋樹

「滝川へ」

 出荷を待つばかり…と、上の一文に謳われた作品(EDWARD MORSE & BROS)は、その一週間後(18日)に飛び立った。本当は中東へ向かうはずだったが、ちょっとした進路変更があり、いったん滝川(北海道)へ。
 滝川着が24日午前10時の予定だ。
 着荷後現地で荷解きをせねばならず、ぼくは明日滝川へと向かう。
 そこにはスギちゃんという元生徒氏のゴージャスな工房があり、作品はそこでしばらく骨身を休めて、その後 改めてヨーロッパ方面へと飛び立つ予定である。

EDWARD MORSE & BROS


2014年2月22日

岩瀬さんのこと

 ぼくの作家としてのデビューが1996年で、その翌年の97年に、岩瀬勝彦さんが「日本ドールハウス協会」を起ち上げた。それから少し経ったころ、ぼくの作品をテレビで見たといって電話があり、彼はその日のうちにイタリア製のスクーターでやってきた。
 このときが初対面だったが、岩瀬さんは遠慮なくビンビンしゃべった。
 米国のミニチュア業界にはトムビショップという帝王がいること。彼が主催するミニチュアショーが全米一だということ。そのビショップ氏と日本ドールハウス協会との提携が成立し、日本で初めての本格的なミニチュアショーを開催することになったこと、などを一気にしゃべり、ついてはどうしてもHagaの協力がほしいという。
 で結局、1999年の春、東京浜松町で開催された第一回ミニチュアショーの会場には拙作10点ほどが展示されることとなったが、ビショップ氏も来日していたので、ぼくの作品が帝王の目にふれることになった。えらい褒められ「あなた一度アメリカへ来ませんか…」と誘われ、西暦2000年の春、ぼくと岩瀬さんは、初めて本場アメリカのミニチュアショーへと出かけた。そのときぼく50歳、岩瀬さん44歳。まだまだ元気いっぱい。互いにやる気マンマンだった。
 その岩瀬さんが1月27日に亡くなったそうだ。
 かねてから病気療養中だったと聞いてはいたが、こんなにはやく逝ってしまうとは。
 なんという運命か。
 病名肺がん。享年60歳。
 ただただご冥福をお祈り申し上げます。

左が岩瀬さん


2014年2月15日

おめでとう!

 ぼくが所属している日本ドールハウス協会から会報が届いた。
 冒頭に協会副会長土屋静氏の一文があった。
 《会員各位》
 1997年に日本ドールハウス協会を起ち上げた岩瀬勝彦会長は病気療養中につき、治療に専念するため、このたび会長職を辞し、名誉会長に就くことになりました。これにあたり協会本部において役員会を開いたところ、岩瀬氏の切なる希望と役員全員の一致により、現事務局長の相澤和子氏が協会の新会長に就任することとなりました。以下略。
 以下、相澤和子氏の挨拶文です。
 会員のみなさまにおかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は当協会の運営にご協力いただきまして御礼申し上げます。
 さて、前書の通り、私儀、相澤かずこは、前会長岩瀬勝彦氏の後を受け、このたび日本ドールハウス協会の会長に就任することになりました。まだまだ未熟者でございますが、力の限り尽力する覚悟でございます。前任者同様に今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 ——-というわけで、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)のメンバーのひとり、相澤和子さんが、今年からドールハウス協会の新会長となりました。
 相澤さんおめでとう!

左が相澤さん


2014年2月8日

名前が決まりました

 写真は制作中の作品です。
 ほぼ完成しているがテントがまだついていない。
 そのテントには店の名前を書かねばならぬ。
 前作は「Carl Froceth Store」(カール・フローセス・ストアー)と書いたが、調べると、ここはストアー(店)ではなく、駅馬車の出発準備室だったということがわかった。ならば駅馬車カンパニーの「社名」を掲げるべきかではないか、いや「路線名」を記すべきだ、など、さんざん迷った。
 イギリスにご在住の英語通本田和美さんに尋ねてみたら、アメリカのことはよくわからないとおっしゃりながらも、米国における当時の社名は文末に「& Bro.(Brotherの略)」や「& Son」が付くことが多かったと教えてくれた。
 その教えを踏まえて、社名に& Broや& Sonがつくもの、Co.,LTDやInc.がつくもの、加えてアリゾナ・ルートなどの路線名のつくものを含めて、それら名称サンプル10点ほどを知り合いのふたりのアメリカ人に送り、どれがピッタリなのか、尋ねてみた。すると期せずしてふたりが選んだのはおんなじ名前、Charles Burns & Broだった。やっぱりうしろに Broがついている。
 (ちなみにCharles Burns は本田和美さんのご主人の名前です。)
 だが残念ながらCharlesという名前は7文字あって、若干字数が多いと考え、最終的にEdward(6文字)とJames(5文字)に絞って、これに対応するありとあらゆる名字を検討した。
 で、結局「EDWARD MORS & BROS」に決定!
 ちなみに次点は「JAMS NORAN & SON」でした。


2014年2月6日