静岡展開催中!

 前回もお伝えしましたが、ただいま静岡伊勢丹「5風来館」の一階でドールハウス展を開催中です。多数の拙作を展示していますので是非ご来場ください。(展詳細は前回の当欄をご覧ください)。
 その搬入が4月30日だった。いつもの通り山ちゃんに手伝ってもらいすべてのアートインボックスを並べ終え、さてストラクチャーでも並べるかと「風に吹かれて」の箱に手をかけ、扉を開けた。すすす、すると、ななな、なんと中身がめっちゃくちゃにぶっこわれているではあ~りませんか。高くそびえるホッパーの建物は地面からちょちょぎれてぶっ飛び、暴れて電信柱をなぎ倒し、クレーンを押し曲げて、まるで竜巻か津波の跡のよう。
 「あああ、ああっ~!」
 どっちが先に声を上げたのか覚えていない。
 ぼくと山ちゃんは顔を見合わせ、お口あんぐり、あぶら汗。
 どうも収納の方向が逆向きだったので、箱の入り口に建物がぶつかったらしいのだが、どうして逆向きになったのか、いっくらかんがえてもわからない。
 出荷するまえにチェックしたときには、なんでもなかったと思うのだが…。
 ——-ま、そんなわけで、今回「風に吹かれて」は展示できませんでした。

「静岡展/12日まで」


2014年5月5日

静岡展開催!

 5月1日より静岡で開催されるドールハウスの合同作品展に参加し、多数の作品を展示いたします。

タイトル:小さな夢の世界「ドールハウス展」
会場:5風来館1階
※静岡県静岡市葵区呉服町2-1-5
会期:2014年5月1日(土)~12日(月)
時間:午前10時~午後6時
※最終入場17:30/最終日16時閉場/期間中無休
主催:静岡伊勢丹、テレビ静岡
企画協力:静岡クリエイト
入場料:大人[当日券]900円/子供[当日券]500円
お問合せ:054-251-2211(静岡伊勢丹)

 わたしのほかに中村和子さん、木村浩之さん、美海きょうこさん、戸塚恵子さん、小島隆雄さん、島本英文さんらがそれぞれコーナー別に作品を展示します。わたしのコーナーは約15坪、主要な作品約15点を展示する予定です。
 是非ご来場ください!


2014年4月26日

アフマドとの写真

 シカゴインターナショナル2014のこと/②。
 最新作「エドワード・モースの店」は、中東カタールの王族、アフマド・アルタニからの依頼で制作した作品だった。そのアフマドとシカゴの会場でバッタリ出くわし、一緒に写真を撮った。
 アフマドとは一体どんな人物なのか、実は以前から彼の写真を見たいという希望が寄せられていたが、ずっと掲載をためらっていた。しかし今回は当人からのOKをいただき、晴れて下に公開することに。
 青いシャツがアフマド・カリド・アルタニ(Ahmed Khalid Al-thani)だ。本国ではアラビアのロレンスのような白装束を身にまといめちゃくちゃかっこいいが、このような平服だとどうもピンとこない。カタールの首都ドーハ在住。大のミニチュア収集家で小生の作品ではモースの店の他にも7~8点収集している。
 この日も彼は召使を従えて会場内を練り歩き、王様買いをしていたところ、小生が声をかけると
「Oh you!!」と、ビックリまなこで振り向き、気さくに写真に応じてくれた。
 いま調べたら、カタールの現君主は、アブッドラ・ビン・ナーセル・ビ・ハリーファ・アール・サーニーという人だそうだ。ずいぶん長ったらしい名前だが、末尾にちゃんと「アール・サーニー」(アルタニ)が付いている。


2014年4月24日

さえちゃん大健闘!

 シカゴインターナショナル2014のこと。
 前回お伝えしたようにうちのクラブからは中川さえちゃんが初出場したが、そのさえちゃんがまさかまさかの大健闘、持って行った品物のほとんど全部が売れてしまった。
 まずは初日の朝一番にスワンというミニチュアディーラーがやってきて、片っぱしから買い漁り、並べてあった品物の約半分を持って行ってしまった。その直後に今度はカタールのアフマドアルタニ(王子)がやってきて、残った品物のそのまた半分を買って行ってしまったというのだ。
 わたしが会場入りをしたのは2日目だったので、すでに彼女のテーブルはスカスカで、ほんの少しの商品しか残っていなかった。それでもときどき客が訪れると度胸の英語で対応し、ばっちりコミュニケーションをとっていた。だがしかし3日目(最終日)の午後ともなるとすべての品物が消えてなくなり開店休業状態に。なんにもやることがない。しょーがないので早めのあとかたずけをはじめようとしたら、周囲のディーラーからたしなめられたという。
 まあとにかくよく売れた。
 ——–快挙!!!

空っぽ状態の
さえちゃんのテーブル


2014年4月17日

来週はシカゴ

 4月11日~13日、米シカゴで「Chicago International 2014」というタイトルのミニチュアのショウが開催されます。小生、こちらの会場で少しばかりの買い物がありますので、来週ちょろっと現地まで出かける予定です。
 http://www.bishopshow.com/chiinfo.htm
 今回わたしはディーラーではありません。代わりに(というわけでもありませんが)元生徒の中川さえちゃん(初出場)や、おなじく元生徒の古橋いさこさんらがディーラーとして出場することになってます。
 上の2名のほかにもエディー(遠藤大樹)ちゃんや、スギちゃん(杉山武司氏)らが客として出かけますので、今年はうちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)から計5名がシカゴ入りする予定です。
 4月11日成田発/15日帰国予定。
 現地でのようすは追って又…。

2011年のシカゴショー


2014年4月5日

岩瀬さんを偲ぶ会

 桜が開花したばかりの3月29日の土曜日、今年1月に亡くなった日本ドールハウス協会の岩瀬勝彦名誉会長を偲ぶ会が開かれた。
 主催:日本ドールハウス協会
 会場:練馬区の江古田斎場
 わざわざ九州から駆け付けた(有)和巧の堀社長が素晴らしい弔辞を述べ、献杯の音頭は僭越ながら小生がとらせていただいた。
 さかつうの坂本社長や、お久しぶりの田中一夫さん、はるばる四国からは元生徒の西秀代さんなど、参列者は約50名。
 故人を紹介するスピーチで初めて知ったが、岩瀬さんは一時期タミヤの社員だったことがあるそうだ。どうりでプラモデルにやたらと詳しかった。
 去年の11月、自らの死期を悟り、協会の後継者に相澤和子さんを指名したときにはボロボロ泣いていたという。さぞかし無念だったろう。
 —–改めて故人のご冥福をお祈りいたします。
 余談だが、当クラブ(渋谷クラフト倶楽部)の山下浩会員(通称山ちゃん)は冠婚葬祭の会場に花を提供する会社の社員である。この日は業務として偶然この偲ぶ会が彼の担当となり、会場にはフォーマルな背広姿の山ちゃんがいた。祭壇の盛り付けももちろん彼がやったそうだが、花々が咲き乱れたような、あまり見たことのない芸術的祭壇だった。
 やや島倉千代子的と言えるのか。

岩瀬勝彦さんの祭壇


2014年3月30日

快挙二件!

 だいぶんあたたかくなってまいりました。この季節、天気の良い日には工房のとびらを開けっ放しで仕事をしている。すると近所のネコがニャーンと入ってきたり、わあ~こんなんなってんだ~なんて言いながら知らない子供が顔を出したり、まことにのどか。そんな折、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の関係者による明るいニュースが二件飛び込んできた。
 其の一
 当クラブの事務局長山野順一朗氏(通称順ちゃん)による作品が、な、なんと「月刊とれいん」4月号の表紙を飾ったというのだ。同時に同氏執筆による「上松Ωループの制作」と題する記事が、写真38枚、図面2枚とともに堂々11ページ(表紙を含めて)にわたって掲載された。制作記事で11ページなんてことは過去に聞いたことがない。快挙である。
 山野氏関連では去年TMS(鉄道模型趣味)誌8月号に「丸亀駅を作る」が6ページで、同TMS誌08年10月号には「スレート張り機関庫を作る」が9ページで掲載されるなど、うぶな鉄摸ファンには少々刺激が強すぎる記事が連続的に露出し続けている。
 其の二
 当クラブきってのヤングウーマン中川さえちゃんが、な、なんと米ミニチュアショーの正式ディーラーとして認定され、これに出場するため来月米国へ向かうという。
 毎年4月に米シカゴで、シカゴインターナショナルというミニチュアのショーが開催されていて、世界中から選りすぐりのミニチュアディーラーたちがやってくる。その一人としてさえちゃんが、このたび日の丸をしょって出場するというのだ。これは弱冠2?歳の彼女が世界の一流ミニチュアリストの仲間入りを果たしたということであり、明らかな快挙である。当人はヤバイ!ヤバイ!とそればっかりを連発しているが、そんなにヤバくもないんじゃないか。
 —–順ちゃんさえちゃん、おめでとう!

月刊「とれいん」(発行:㈱エリエイ・プレス・アイゼンバーン)
2014年4月号/№472


2014年3月21日