12年ぶりの伊東屋

 銀座伊東屋で展示中だった拙作伊東屋の、内部の電球一個が玉切れを起こしたため、先日取り替えに行ってきた。
 伊東屋作品には計5個の豆電球が使われているが、365日展示し、常に電気をつけっぱなしにしているわけだから、そりゃたまには玉切れも起きる。制作した当時はLEDがまだ一般的ではなかったので、すべて普通のニクロム線の電球を使っている。それらを全部LEDに取り替えたいとは思うが、それには伊東屋さんの同意が要る。
 電球の交換が終わったあと
 「わたしもいつパタッといくかわかりませんので…」
 と、前置きしてから、早期のLED化を提案し、この日の作業を終了した。
 ちなみにカバーを外して作品本体に触れたのは、このときが12年ぶりだった。
 どこかが欠けていたり、汚れていたり、壊れていたりしたら、ついでにリペアーするつもりで一通りの道具を持参し、ジロジロ全体をくまなく凝視したが、まったくどこも壊れていなかった。分厚いガラスのカバーに守られていたからだろう。劣化0パーセントの状態で保存されていたことに感動するとともに、自分がつくったものの中ではこれがベストだろうと思った。制作当時わたしは55歳。元気いっぱい。やる気まんまんだったのでこんなものが出来上がったのだろう。今じゃとてもつくれないと思う。
 みなさんもぜひ見に行ってください!
 作品は銀座伊東屋本店の本館11階に常設展示中です。


2017年3月6日

同行者募集中!

 少し先の話ですが4月21日から23日まで、米シカゴでミニチュアのショウが開催されます。過去に何回かわたしもディーラーとして出場したことのあるショウですが、今年は行かないつもりでいたところ、米国のナンシー・フローセスさんから、どうしても来てほしいと言われ、つい最近、行くことに決めました。
 ナンシーさんは、以前わたしが制作した作品、「馬具店/カール・フローセス・ストアー」のオーナーの方ですが、彼女はその作品を4月のシカゴショウの会場に陳列するつもりだそうでして、その晴れ姿を制作者である私に、どうしても見届けてほしいらしいのです。
 まあそんな訳で、買い物がてら、2年ぶりに出かけることにしました。
 数あるミニチュアショウの中でもシカゴのショウは世界最大といわれ、うちのクラブからは古橋いさこさん、正影智子さん(元生徒)らが、ディーラーとして出場が予定されているのですが、今回わたしはディーラーではありません。
ですからシカゴには3泊もすれば十分と考えています。
 ホテル代が3泊で4万、飛行機代が往復で12万、プラス食費がかかりますが、どなたか同行を希望される方はいらっしゃいませんでしょうか?
 ミニチュア好きには絶対のお薦めイベントです。

 4月21日(金):成田発
 4月21日(金):シカゴ着→ホテルにチェックイン→ショウ見物
 4月22日(土):ショー見物→シカゴ泊
 4月23日(日):ショー見物→シカゴ泊
 4月24日(月): ホテルをチェックアウト→シカゴ空港発
 4月25日(火):成田着

 同行希望者は直接HAGAまで連絡をください。
 質問があれば遠慮なくどうぞ。

右がナンシーさんです
@シカゴ


2017年2月26日

放送ライブラリーのこと

 1/29日付け当欄で、フジテレビの球体展望室で開催中の「北の国から展」についてお知らせしました。同展には拙作「石の家」(1/15)が展示され、3月5日まで開催されるという内容でしたが、一部に誤りがありました。確かに「北の国から展」は3月5日までやっていますが、拙作の展示は2月19日までです。
 お間違いのないようにしてください。
 そのあと「石の家」は横浜の「放送ライブラリー」で開催される企画展会場に移され、そちらにディスプレーされますので、よかったらお出かけください。
 詳細は以下です。

 展名:フジテレビセットデザインのヒミツ展~伝説のドラマから人気バラエティまで
 会場:「放送ライブラリー」9階展示ホール
http://www.bpcj.or.jp/
 会期:2月24日~4月9日(毎週月曜休館・月曜が祝日の場合は火曜日休館)

石の家@球体展望室


2017年2月19日

久しぶりの九州

 熊本のやぶうちさんから依頼されて制作中だったアートインボックス作品(白い石炭商人)がやっと完成し、先日熊本までお届けにあがった。(本件に関しては2016/2/7、9/17、12/25にも記事があります)。
 現地熊本まで、一体どうやってブツを運ぶのか?
 車やら飛行機やら運送便やら、あらゆる手段を検討した結果、結局新幹線で運んだ。
 とは言うものの、作品収納用木箱の高さは1メートル、重さ25キロ、表面がバサバサの荒木でできている。一応JRの手荷物規定の範囲内に収まってはいるが、そんな武骨な代物を、今どきだれも電車では運ばない。ホームの人々の視線を一身に受けながら、どっこいしょッとのぞみのデッキに積み込んだ。
 やれやれ、である。
 あとはいたって順調に推移し、めでたく納品を終え、一年ぶりにやぶうちさんご夫妻と再会し、はらはらと小雪舞い散る秘境の温泉宿で一緒に食事をするなど、久しぶりの九州を満喫した。
 作品をとても気に入って下さり、お世話になり、その上すっかりご馳走になってしまったやぶうちさんご夫妻に、心より感謝を申し上げます。

やぶうちさんご夫妻と


2017年2月12日

白石さんのこと

 自由が丘教室の白石和良さんが、暮れの29日、午後6時ごろ、私のスタジオで突然倒れました。あとでわかったことですが脳内出血でした。ただちに救急車で東十条の病院へ担ぎ込まれ、白石さんは今もこの病院に入院しています。幸い出血はすでに止まり、生命の危機は去り、しゃべることも考えることもできますが、残念ながら彼の体の左半分がほとんど動きません。
 当初はまことに痛々しい状態で、面会は歓迎していない様子でした。ひとには知らせてほしくないとつぶやいていました。
 それから約一か月がたち、体のほうは相変わらずですが、表情はぐっと明るくなりました。ときどき笑顔も見られるようになりました。直近に見舞った折には「みんなの顔を見ると嬉しい。元気が出る。」という言葉を聞くことが出来ましたので、このタイミングで、彼の状況を、みなさんにお知らせした次第です。
 その日もそうであったように、彼はしょっちゅう私のスタジオにいましたし、私のエキシビションの折にはよく手伝ってくれましたので、彼のことを知っている読者は多いと思います。一度見舞いたいという方がいらっしゃれば連絡をください。今は東十条の「明理会中央病院」に居ますが、近々病院を移ると聞いていますので。

白石さん(左)と


2017年2月5日

石の家 展示のこと

 フジテレビから以下のメールがありました。

 はが様
 お世話になっております。
 北の国からを担当しております、腰蔵と申します。
 1月28日から3月5日まで、球体展望室にて北の国から35周年を記念し「北の国から・・・伝えたいこと」というイベントを実施致します。
 北の国から資料館にあった、写真、小道具、倉本聰氏の書を始めとした展示、および石の家のセットを再現したフォトスポットも展示しており、以前はが様にご制作いただいた石の家も一緒に展示させていただきます。

 ——とのことです。
 球体展望室とは、お台場にあるフジテレビ本社の25階、展望室「はちたま」のこと。
 そこで久しぶりに拙作「石の家」が見られるそうです。
 よかったらお出かけください。

石の家(1/12)


2017年1月29日

魅惑のドールハウス展

 日本ドールハウス協会会長の相澤和子さんからピンク色のチラシがドサッと届いた。(下の写真)。

 タイトル:魅惑のドールハウス展
 会場:そごう美術館(そごう横浜店6F)
 日程:2017年1月20日~31日
 時間:午前10時~午後8時
 主催:そごう美術館 協力:日本ドールハウス協会
 入館料:大人1,000円

 箱根ドールハウス美術館の所蔵品である英国のドールハウスや、関連のミニチュアグッズなど、計約50点を展示し、その魅力を余すところなく伝える催しで、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の遠藤大樹くんの新作も見られるそうです。
 ドールハウス好きのみなさん、是非お出かけください。
 無料招待券があります。希望者はお申し出を。


2017年1月21日