シカゴのこと

 4 月25 日(火)の夕刻、米シカゴのミニチュアショウ(Chicago International 2017)から戻ってまいりました。

 ① 今回、会場全体が少し広くなり、2015 年には260 だったディーラー数が今年は280 に膨らんでいた。この数は過去展中最多だろう。元生徒のふるはしいさこさんと正影智子さんがディーラーとして出場していたが、正影グッズ(ミニチュアの犬と猫)は初日の夕方に完売してしまい、当人が大喜びしていた。
 ② 客入りに関して言えば、大混雑するでもなく、かといって低調でもなく、ちょうど良い賑わいだった。残念ながらカタールの王子(アフマドアルタニ)は来場せず、お会いすることはできなかった。
 ③ 今回の目的のひとつ、以前制作した拙作(カール・フローセス・ストアー)との再会を果たし、作品のオーナーであるナンシー・フローセスさんと夕食を共にするという約束を、市内の高級レストランにおいて果たすことができた。
 ④ はじめてダウンタウンへと足を運び、シカゴ美術館「The Art Institute Chicago」を訪れ、以前から「見ろ!見ろ!」と言われつづけてきた、壁に埋め込まれたミニチュア作品の数々を目にすることができた。
 ⑤ 映画「アンタッチャブル」で銃撃戦の舞台となった「シカゴ・ユニオン駅」とその大階段をこの目で見ることができ、かねてよりの念願が叶った。

 等々、等々、3 泊5 日のシカゴ旅だったが、連日さわやかな晴天に恵まれ、大して腰も痛くならず、無事に成田に帰ってまいりました。
 やっぱり日本食は旨いなあ~と実感しているところです。

ナンシー・フローセスさんと


2017年4月27日

シカゴへ出かけます

 2月に当欄で同行者を募った米シカゴでのミニチュアショウ「Chicago International 2017」が、いよいよ今月の21日から始まります。(21日~23日まで)。今回わたしはこのショウにビジターとして出かけることになりました。
 同行者は
 *元生徒アンドウ ヤスヨさん
 *現生徒ヤマダ ユミコさん
 *バンビーニのハスザワ チセさん
 *ミシールのワタナベ トモコさん
 上の4名ですが、このほかに元生徒フルハシ イサコさん、元生徒マサカゲ トモコさんがそれぞれディーラーとして会場入りする予定です。以上の方々は全員女性ですので、仲間外れにならないか、いじめられないかなど、少し心配しているところです。
 4/21日成田発、4/25日帰国予定です。
 そういう訳ですので、その間「はがいちようギャラリー」はいったんお休みとさせていただきます。
 どうぞよろしく。

Chicago International


2017年4月16日

ひさしぶりの「WC物語り」

 むかし非常にぼろいトイレの作品をつくった。
評判がよかったので、そのあと教室の課題作として同じものをもう一個つくり、それらに「WC物語り」というタイトルをつけてイエサブの棚に並べた。
 するとスグに売れしまい、慌てて追加で3個つくったが、それもやがて売れてしまった。
 2003年か4年ごろの話だ。
 その後しばらくのあいだ、「アレ、またつくりませんか…」的なメールが、ときどき届いていたが、それも途切れて10年数年——-。トイレ作品のことはすっかり忘れていた今年の2月、大阪から来たというファンの方がどうしてもぼくのギャラリーを見たいとおっしゃるので、閉館中ではあったが特別にお見せし、あとで食事に出かけた。ぼくにとっては初対面の方だったが、彼はむかしからぼくのことをよく知っていると言った。
 カンパーイのあと
 「これ自分がつくりました!」
 と、いきなり彼はカバンの中から作品の写真を取り出し
 「東京に来るたびにラジオ会館へ寄り、いつもイエサブの棚ではがさんの『WC物語り』を眺め、真似してつくったトイレの作品です」と説明してくれた。スケールこそ違うが確かにそっくりな、とてもよくできたWCだった。ぼくに見せるためにわざわざ大阪から写真を持ってきたのだという。
 ——–いい、はなしだなぁ~。
 というわけで、このとき急にむかしの作品を思い出し、ひさしぶりにぼくもつくりたくなって、彼が帰ったあと、13年ぶりに3個の「WC物語り」をつくった。
 それらは既にイエサブの棚に並べてあります。
 是非ごらんになって下さい。
 (イエサブの棚とは、秋葉原ラジオ会館6階「イエローサブマリン秋葉原本店★ミント」の店内に設置されたショーケース「はがいちようのミニチュアコレクション」のことです)

「WC物語り」(1/80)


2017年4月9日

春の部オープン!

 しばらく閉めていた「はがいちようギャラリー」ですが、だいぶんいい陽気になってまいりましたので、4月4日より、春の部として再びオープンいたします。辺鄙な立地ではありますが、よかったらお出かけください。

≪はがいちよう作品展開催中≫
 会場:はがいちようギャラリー(東京都北区中里3-23-22)
 日程:2017年4月4日からしばらくのあいだ。
 時間:午前10時~午後6時
 入場料:大人100円(子供10円)

 まったくの私設ギャラリーですので、私が留守のときにはお見せすることが出来ません。従いまして、ご来場いただく場合は、あらかじめメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か、電話(080-5497-3497)でのご予約をお願いいたします。
 どうぞよろしく。

Gallery ICHIYOH


2017年4月2日

東京新聞の記事

 3/22日付け東京新聞朝刊に拙作「トキワ荘」(1/50)の写真を発見!
 見つけたとたん一瞬ドッキリし、ついでに記事も読んでみた。

「トキワ荘 リアルに復元」

 故手塚治虫さんら昭和を代表する漫画家が青年時代に暮らしたアパート「トキワ荘」の復元に向け、東京都豊島区は整備基本計画の素案をまとめた。跡地に近い公園に外観がそっくりの建物を設け、手塚さんらが過ごした四畳半の居室やトイレなども、当時の様子を忠実に再現する。
 トキワ荘は木造2階建てアパートで、1950年代から60年代にかけて手塚さんや故赤塚不二夫さんらが入居。老朽化のために82年に取り壊され、跡地に出版社が立っているが、今も周辺を訪れるファンが絶えない。素案によると、仮称は「マンガの聖地としまミュージアム」。「トキワ荘で生まれたマンガ・アニメ文化の未来への継承」をテーマに、跡地から西約300メートルの区立南長崎花咲公園に2階建て施設を建設。玄関や階段、廊下、居室のほか、共同の炊事場などもリアルに再現する。一部の居室には、来館者が机の前に座って、漫画家気分になって記念撮影できるコーナーも検討する。一階にはトキワ荘や区ゆかりの漫画、アニメを年間2~3回入れ替えて紹介する企画展示室、店舗や休憩スペースを設ける…等々、以下略。

 文中「トイレも忠実に再現」とあるが、本当だろうか。そうならば往年の汲み取り式便所をそのままの姿で忠実に再現し、来場者に実際に使っていただくことである。トキワ荘にウォッシュレットじゃ興ざめだ。ぜひ昭和の香りただよう「臭い便所」の設置を望みたい。

2017/3/22
東京新聞朝刊より


2017年3月26日

スタジオ見学会

 撮影中のテレビドラマ「やすらぎの郷」に、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)とわたしが、ドラマに登場するいくつかの作品を貸し出しているというはなしを、昨年9月24日付けの小欄に書いたことがある。撮影はその後もえんえんと続いていて、クランクアップは今年の6月だそうだ。従って作品はまだ戻ってきていない。
 ならば、ということで撮影の様子を見学したい旨を申し出たところ快諾を得、わたしとクラブ員16名が3月18日の午後3時、世田谷区砧にある「東京メディアシティ」の第一スタジオを訪れた。
 その日は葬式のシーンを撮影中だったため、あいにくわれわれの作品が登場することはなかった。しかし代わりに多くの参列者たちでステージがにぎわい、私が確認しただけでも浅丘ルリ子、石坂浩二、常盤貴子、ミッキーカーチス、五月みどり、加賀まりこ、草刈民代、八千草薫らの有名人を目の前で見ることができた。残念ながらスタジオの内部は撮影禁止だったので、それら俳優さんたちの姿を撮ることはできなかったが、一同大満足のいっときを過ごした。
 ちなみにドラマの脚本は倉本聰。シニア世代に向けた全く新しい番組だそうだ。オンエアーは2017年4月3日から。毎週月曜~金曜日の昼12時30分~12時50分。テレビ朝日系列です。

渋谷クラフト倶楽部のメンバー
第一スタジオの前で


2017年3月19日

楊(ヤン)さんがやってきた

 台湾のヤンさんから最初のメールがあったのは去年の春だった。
 台北の自宅から飛行機に乗って東京まで習いに来たいという。
 年に1~2度そういったメールが舞い込むが、たいがい「遠すぎる」と答えれば、もうそれ以上なにも言ってこない。だが彼女はそれでもメールを寄越しつづけ、そしてとうとう先週、本当に飛行機に乗ってやってきた。一週間ほど続けて習いたいと言われたが、さすがにそれは勘弁してもらい、二日間だけお相手することにした。とりあえずは「小屋」をつくってもらったが、二日で出来るものといったら小屋ぐらいだ。
 それまでに受け取ったメールがぜんぶ英語だったので、意思疎通は英語で行けると考えていたところ、それがぜんぜんダメで、どうしたらよいかわからなくなった。もちろん小生中国語はてんで理解できない。しょーがないから半分はジェスチャーで済ませ、あとの半分は漢字での筆談となった。そのせいか、結局小屋は最後までは仕上がらず、未完部分は次回への持ち越しとなってしまった。
 次は5月に来るという。
 お客さんが来るということは嬉しいことである。しかし外国から、わざわざ習いに来られるってのは結構プレッシャーだ。

台湾の楊(ヤン)さん


2017年3月14日