孤独の世界 制作教室のこと

 わたしの駒込スタジオで開催中だった「水場エレジー制作教室」がこのたび終了いたしました。このあと新年からは「孤独の世界」と題する作品の制作に取り掛かる予定です。

 制作課題:孤独の世界(縮尺80分の1)
 場所:はがいちようの駒込スタジオ(東京都北区中里3-23-22)
 教室日程:1/22、2/12、2/26、3/5、3/26、4/9……
 開催時間:午後6時~8時
 参加料:4536円(一回/材料費こみ)

 こちらの教室への参加を希望される方はお申し出ください。
 質問があれば遠慮なくどうぞ。

孤独の世界(1/80)


2016年12月18日

忘年会

 渋谷クラフト倶楽部主催の忘年会が12月10日の午後6時半より駒込の和風割烹「源気丸」で開催されました。冒頭坂田真一会長より、今年限りで会長職を辞任したいという意向が述べられ、後任には山野順一郎(現事務局長)が指名されました。そして相談役として佐野匡司郎氏に加わっていただくことになり、今後クラブは山野、佐野の新体制で臨むことになりました。
 坂田さん、長いあいだお疲れさまでした。
 山野新会長、佐野さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 なお当日の参加者は以下の39名。
 相澤さん、秋山さん、穴熊さん、井岸さん、池淵さん、順子さん、イナバちゃん、シゲちゃん、岡さん、岸本さん、坂田前会長、佐野さん、嶋本さん、白石さん、鈴木さん、Hagaちゃん、羽賀さん、マキノちゃん、矢沢ちゃん、山ちゃん、山野新会長、山脇ちゃん、らるかちゃん、ナベちゃん、大内さん、筒井さん、ミキちゃん、木津先生、木村さん、ひろみさん、手柴さん、宮下さん、クリス、松浦さん、橋本さん、生川さん、高谷さん、多田さん、フジシタさん、でした。


2016年12月13日

ひろみさんの作品

 元生徒の藤井ひろみさんから写真が届いた(下)。
 ギョ、ギョ、ギョ、ギョ、ギョエーッ! むちゃくちゃよくできているーっ!!!
 これは、以前自由が丘教室のコースメニューとして取り上げた作品のひろみバージョンである。彼女はこのコースに参加し、2014年の春、コース終了とともに卒業した。しかしその後も忍耐強くつくりつづけ、いまだに未完成ながら、やっとここまで出来上がったとのことである。ご覧のように非常にボロい工場を表わした作品だが、な、なんと彼女は、この作品を「倉庫カフェ」として仕上げるつもりらしい。
 以下藤井文。
 この倉庫カフェのシチュエーションは 人里から少し山の中に入った、小さな工場跡をカフェに改装し、気持ちが疲れた人々が集う場所。廃墟的な、でもすぐ前まで人々が集っていたような、何とも言えない感じを表現できたらと思っています~!
 ——だそうだ。
 なんだか、すごい発想だ。
 がんばって、くださーい!

藤井作品(1/80)


2016年12月6日

やっぱりK氏はスゴかった!

 来年放送予定のTVドラマ「やすらぎの郷」について9/24日付けの当欄に書いたことがあった。このドラマに対して数点の作品を貸し出しているというはなしだったが、実はこのとき同時に作品の制作も依頼された。
 なんでも「やすらぎの郷」は、千葉県にある丘陵地帯がモデルだそうで、そこにいくつかの西洋風コテージが建っているという設定だ。その実際の丘陵地をドローンで空撮し、撮った映像に模型のコテージを組み込みたいという、なんともアナログチックなはなし。したがって模型の大きさは適当でよく、地面と内部は不要とのこと。コテージの外側のみ2棟を11月末日までに制作してほしいという依頼だった。
 それが8月中旬のことで、図面を渡されたのが9月の12日である。すると制作日数は二か月とちょっとしかない。しかも10、11月はやることがいっぱいあって、自分にはとてもつくれそうもなかった。
 非常に困り、いろいろと考えた末に、日ごろから敬愛している群馬のK氏に打診したところ、ぜひそれをつくりたいとおっしゃったのだ。ならば、ということでお願いすると、たちまち素晴らしい作品が出来上がった。
 下の写真は、K氏が制作したやすらぎの郷「コテージ②」(縮尺1/24)である。ちなみに「コテージ①」も既にできているので、来週群馬まで作品を受け取りに出かけて、持ち帰り、ちょっとウェザリングしてから、納入する予定だ。
 それにしてもである、やっぱりK氏の腕前はスゴかった!

K氏が制作した「コテージ②」(1/24)


2016年11月29日

トキワ荘

 トキワ荘に始まりトキワ荘に終わる年になりそうです。本年最後の教室もトキワ荘です。多分年末はトキワ荘を作りながら過ごすことでしょう。そんな中、グミちゃんプロジェクトのよしみつさんが、わざわざこのブログのために、トキワ荘にまつわる記事を書いてくれましたので、少し長いのですが、下に掲載いたします。
 以下よしみつ文です。

 トキワ荘。何の変哲もない、昭和27年に建てられた安普請のアパートである。
 まだ当時は住宅事情が悪く、建材も廃材が使われたともっぱらの噂で、新築当時から廊下を歩くだけでギシギシと音が鳴ったらしい。
 しかも、とっくの昔に取り壊され、今では影も形もない。
 そんな、ほんの30年ばかししか存在しなかったアパートが、幻の梁山泊扱いされているには訳がある。
 アパートが建立されて一年も経たない時に、編集者の世話で若手漫画家が入居する。後の漫画の神様こと手塚治虫である。
 手塚治虫に続いたわけでもないだろうが、その後も寺田ヒロオ、藤子不二雄(後の藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろう、といった若手漫画家のホープが続々入居し、さながら若手漫画家の巣窟の如くになる。
 彼らは若かった。しかし若さだけが取り柄であった。今でこそ伝説となっている面々だが、当時は「明日をも知れぬ」存在でしかなかったのである。
 漫画家になる、これは漫画業界が確立された現今とはまったく意味が異なる。結果的にだが、彼らはパイオニアであり、フロンティアとなった。
 そうなる土壌は、もちろんトキワ荘という空間だからこそ生まれた。お互い切磋琢磨したのは当然として、毎夜のように酒を飲み、馬鹿騒ぎを繰り広げていた。
 それは彼らの若さと「明日をも知れぬ」という境遇抜きには説明できない。
 トキワ荘に居住した漫画家が巨匠になって以降、藤子不二雄Aが描いた「まんが道」などを通じて、トキワ荘は伝説的な存在にまでなりおおせた。しかしその頃にはトキワ荘は取り壊されており、現物を見る夢が叶わないまま時が過ぎた。
 ところが時代の空気感を含めて、まるごと再現したミニチュアが現れた。作者ははがいちよう。彼自身は特別トキワ荘への思い入れはなかったというが、東京出身者として「その昔、どこにでもあった」アパートに自身の思いを託した。
 取材も徹底的にやった。成し遂げたいことが「細部の復元」ではなく「空気感の再現」なのだから当然なのだが、当時の関係者や元居住漫画家の水野英子氏に直接話をうかがうなどして、綿密に「空気感」を煮詰めていった。
 その再現度合いに、多くの「トキワ荘を神聖視する」漫画ファンが狂喜したのは当然で、漫画ファンのみならずジオラマ、ミニチュア関係者をも虜にした。
 2020年に向けて、トキワ荘を実物大で再現する、というプロジェクトが進行中である。もちろんその一翼をはがいちようが担っているといっても過言ではないのだ。

 ———以上、原文のまま。
 ちょっと褒められすぎですが、そのまま掲載いたしました。
 よしみつさんありがとう!

トキワ荘制作中(2007年ごろ)


2016年11月22日

Gallery ICHIYOH Open!

 再々お知らせしておりました中世音楽のコンサートは無事終了いたしました。ご来場いただいたみなさまに御礼を申し上げます。
 実はこのコンサートは、しばらく休んでいた自宅ギャラリーを再開するにあたっての、コケラ落とし的な意味合いもあって企画されたもので、チラシの上段には「はがいちようギャラリー秋季オープンイベント」とうたわれています。したがいまして、私のプライベートギャラリー「ICHIYOH」は、コンサートの日(11/13日)を以って再オープンし、今のところの予定では、来年の1月14日まで続けるつもりです。この機会にぜひ一度お出かけください。なお、気まぐれ営業につき、あらかじめメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か、電話(080-5497-3497)でお問い合わせの上、ご来場をお願い申し上げます。
 ≪はが いちようギャラリーへのアクセス≫
 JR駒込駅、東口を出て、山手線の外側を線路に沿って上野方向へ約10分歩くと広い通りに突き当たります。通りの向こう側に小沢宝石というテントが見えます。テントの左方向に自販機が4台並んでいます。はがいちようギャラリーはその自販機の裏側です。(東京都北区中里3-23-22)。

ギャラリーICHIYOHにおける音楽コンサート
昼の部の様子


2016年11月16日

上野展終了・次は音楽です

 上野展は無事終了いたしました。
 ご来場いただいたみなさん御礼を申し上げます。
 今回は非常に広い会場でしたので、ゆったりとご鑑賞いただけたことと存じます。
 下の写真をご覧ください。全体で68坪。過去展中もっとも広いスペースでのはが展でしたが、そんなに間延びせずに、割とピッタリに作品が収まっています。てーことは、あと5~6点増やせば(つくれば)ギリギリ百坪の催事が成立するかもしれません。ずっと以前から百坪がひとつの目標でしたが、あと少しで手が届きそうです。
 さて、上野展が終わりますと、今度は拙宅ギャラリーにおける中世音楽コンサート「時空を超えてもなお」の開催日(11/13)が眼前に迫ってまいりました。したがって当面は上野から戻ってきた大量の作品のあと片付けに汗を流し、大至急ふたたびそれを今度は自宅ギャラリーに陳列し直し、優雅なコンサート会場(ギャラリー会場)をつくりあげねばなりません。
 ああ忙しい!
 音楽コンサートに関する詳細及びチケット情報は、左のインデックス「展示会情報」をクリックし、ご覧ください。チケットはまだあります。
 (なお音楽情報に関しては10/8日付け当欄にも記事があります)

はがいちようの4次元世界


2016年11月9日