石の家の展示場所のこと

 以前はフジテレビ本社の24階に置いてあった拙作「石の家」だが、最近展示場所が変更になりました。下が新しい展示場所です。

 新・展示場所:㈱フジテレビの「湾岸スタジオ」
 住所:東京都江東区青海2-36
 営業時間:午前10時~午後6時
 定休:火曜日
 入場:無料
 アクセス:臨海新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」から歩5分。

 湾岸スタジオは、スタジオというよりは六本木あたりの豪華ビルといったたたずまい。2007年9月にグランドオープンした。一階がざっと300坪ほどの展示スペースになっていて、「踊る大走査線」で使った青島俊作のよれよれコートや、キャリア官僚・室井慎次のビカッとまっ黒なカバン、映画「ローレライ」で活躍した潜水艦や、「交渉人・真下正義」で暴れまくった地下鉄車両などと一緒に我輩の「石の家」も、いたっておごそかに陳列展示されている。それらすべてが常設展示。まだご覧になっていない方は一度行ってみたらいかがか。
 それと、正月2日にお知らせした吉祥寺「ジュリアン」での小規模な拙展のことだが、きのう行って写真を撮ってきた。(下の写真)。こちらもまだしばらくやっているので、お近くにお住まいの方は是非お出かけのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 (ジュリアン展詳細は前々回の「近況報告」に‥。)

吉祥寺「ジュリアン」にて


2008年1月11日

黒屋根バージョン完成!

 かねてより新聞や雑誌紙上で制作途中の状態が伝えられていた80分の1トキワ荘だったが、先日やっと完成した。(下の写真)。実はこのサイズのトキワ荘は以前にも一度つくったことがあって、そっちの作品は当サイト「作品ギャラリー」に、既に掲載されている。
 以前のものと今回のものは非常によく似ている。が、いくつかの違いもある。まず屋根だが、前回のものは藤子不二雄A氏の証言にもとづき赤とした。だが今回は普通の黒屋根だ。また以前の作品では石ノ森章太郎氏の部屋以外の内部造作は極めて大雑把にすませてしまった。しかし今回は二階のマンガ家諸氏すべての室内を丹念につくりこんだ。すなわち赤塚不二夫、藤子不二雄(A)、藤子・F・不二雄、水野英子、鈴木伸一、森安直哉、寺田ヒロオに、石ノ森章太郎を加えた各氏各様の室内造作物を、鈴木伸一氏描くところの図の通りに制作した。それら室内や廊下の天井には計7個(以前は4個だった)のLED球を組み込み、薄暗い部屋で眺めると効果絶大だ。等々、いろいろとバージョンアップしてある。
 本日ここに紹介した「1/80トキワ荘(黒屋根)」の現物は、秋葉原のホビーショップ・イエローサブマリンで見ることができます。(イエローサブマリンに関する情報は画面左側のタスクから「お知らせ」をクリックしご覧ください。)

2008年1月6日

あけましておめでとうございます

 昨年は実にエキシビションの多い年でした。あちこちの展示会場を飛び回っているうちに年が暮れ、結局ろくな作品もつくれぬうちに過ぎ去ってしまいました。なので今年は、ひさしぶりにいくつかの新作を仕上げたいと決意しているところです。
 と、新年のご挨拶をした舌の根も乾かぬうちにまたひとつ展示のお知らせがあります。
 新年1月7日から2月4日まで、吉祥寺駅前にあるジュリアンという画材屋で、拙作「あづまや」他の作品を展示いたします。
 お近くにお住まいの方は是非お出かけください。

 タイトル:立体絵画セレクション芳賀一洋の世界展
 場所:クラフトショップジュリアン1階 ギャラリーエメトリスにて
 住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-8-4コスモス吉祥寺ビル1F
 電話:0422-20-7775代表
 展示期間:2008年1月7日~2月4日
 時間:午前10時~午後6時
 休業:毎週日曜、祭日

 —–本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

2008年、元旦


2008年1月2日

「昭和タイムカプセル」のこと

 ネコ・パブリッシングという会社の、「昭和タイムカプセル」(モデルカーズ2月号増刊)という雑誌が、最近発売された。いまはやりの昭和アイテムを、もっぱらオモチャや模型にマトをしぼって紹介しているところが、いかにもネコ・パブリッシングらしい。
 トキワ荘の記事もある。
 そのファーストページには見開きで、ズズズーッとぼくの作品が特大アップで掲載されている。この写真は先々月編集者と一緒にわざわざ石巻(萬画館)まで出かけ、撮影したもの。他にもトキワ荘関連の話題は計10ページにわたる扱いで、なかなかの充実。
 値段は手ごろな1200円。
 これは、やっぱ、買わなきゃマズイだろう。
 立ち読みはダメよ。
 Have a Merry Christmass!!!

「昭和タイムカプセル」誌より


2007年12月24日

渋谷クラフト倶楽部のこと

 年末恒例である「渋谷クラフト倶楽部」の忘年会が、去る12月8日の夜、駒込の大衆割烹料理屋「磯太郎」において開催された。
 (下の写真)
 以前、ぼくの教室は渋谷のPARCOにあった。「渋谷クラフト倶楽部」は当時の生徒諸氏によって結成されたクラブなので、いまもアタマに「渋谷」がついている。そのころ教室に通っていた生徒のひとりである、あるご婦人が、自分たちの作品を発表する場がほしいと要望し、そのことが発端になって、やがて自分たちで積み金をして会場を借りたらどうかというはなしにまで進展した。さっそく生徒のリーダー氏が中心となって集金を開始。これがこのクラブのはじまりだ。そしてめでたく第一回の生徒展を開催するにあたって、看板に掲げるタイトルが必要ということになり、渋谷クラフト倶楽部と命名された。はや結成後8年になるが、会の運営はずっと生徒諸氏が自主的にやっていて、ぼくは直接タッチしていない。過去クラブ展は7回開催され、旅行や、単なる飲み会などを通じて、いまもみんな楽しくやっている。

会の冒頭で芳賀が挨拶に立ち上がったところ。
このときはみなさんジェントルなご様子だが、このあと崩れる。
写真:Itaru Watanabe


2007年12月19日

ニコレットの居酒屋

 禁煙グッズ「ニコレット」のテレビCMを見たことがありますか? 不気味な顔をしたタバコのお化けがいっぱい登場するあのCMだ。最新バージョンでは背景に居酒屋が使われているが、なんとこれがミニチュアなので、CM制作会社からの依頼でぼくが制作を担当した。実は11月にも一回その話題をここに掲載したことがあった。ところがCMが放送されるまでは他言無用とのクレームがあって急遽削除したことがある。しかしやっと最近、CMのオンエアーが開始され、話題解禁となったので、本日あらためて掲載することにした。
 居酒屋ではあるが昼はサラリーマンを相手に昼食サービスもやっているという設定の、庶民的・大衆的・飲食店の内部造作をつくってほしいというのが今回の依頼だった。特にスケールをいわれたわけではないが縮尺を12分の1とし、10月20日ごろ、つくりはじめた。だがCMの撮影が11月9日と決まっていたため、スペシャル超特急での仕事を余儀なくされた。
 下がその居酒屋だ。
 これは完成一歩手前の写真で、店の玄関方向から裏口方向を見たもの。この写真を撮ったのは11月8日の午後8時ごろだったが、作品は翌朝5時にやっと完成。その後ただちにCM制作会社によって引き取られ、ぼくのところでは完成写真を撮る間がなかった。作品はそのまま二子玉川のCM制作スタジオへと運ばれ、そこでプロによる完璧な完成写真を撮った。そのときの写真が現在流れているCM映像の背景に使われている。ただCMでは下の写真の逆方向、つまり裏口方向から玄関方向を見た絵柄を中心に編集されているため、少し雰囲気がちがうかもしれない。

撮影:伊藤誠一
壁に貼ってある品書きビラや食器などの小物類はよしだともひこ氏が制作した。

二コレットのCM

2006年12月18日

工作教室のこと

 前回「初心者クラス・生徒募集中!」と呼びかけたところ数本の参加メールをいただきました。同時に、なぜまだ日程が決まらないのか、どうして開催場所が未定なのか、あるいは都合でレッスンを休んだ場合はどうなるのか、等々についての問い合わせがありましたので、お答えいたします。
 もし参加者が10人ならば、例えば第2、第4土曜日の開催という具合に単純に日程を決めることができます。しかし実際は20人以上になるかも知れません。その場合は複数のグループに分けねばならず、すると複数の日程を組む必要がありますので多少複雑になります。したがって正確な人数を把握してからでないと正確な日程が決められません。また、ぼくの作業場(駒込)が狭いため、人数によっては広い会場を借りねばならず、場所についても巣鴨か駒込というあいまいな表現になりました。あと少し待ってください。遅くとも12月20日ごろまでには決定し、追って必ずお知らせいたします。
 そして参加者が何らかの都合でレッスンを休まねばならなくなった場合のことですが、原則的には次回開催日に少し早めにおいでいただき、前回にやったことの説明をするつもりです。また、もし初心者クラスが複数存在するケースでは、別グループの同一レッスンの開催日に、補習として飛び入り参加することも可と考えています。最後になりますが、「未経験の自分にもつくれるのか?」と、みなさんたいへんな心配をされているようです。しかしそれは大丈夫です。心配ご無用。少なくとも初回の制作課題である「秋の小屋」に関しては、誰でもかんたんにつくることができます。
 以上、参加希望者はご連絡をください
 ——どうぞよろしく。
 (料金等については前回のトークスを参照のこと。)

工作教室のみなさんと
手前が芳賀


2007年12月9日