80分の1トキワ荘が…

 今年はマンガ家石ノ森章太郎の生誕70周年だそうで、メディアがさまざまな特集を組んでいます。このたび東京ビッグサイト開催された東京国際アニメフェア〈3月27日~30日〉にも、「石ノ森章太郎・70周年記念ブース」が設けられ、そこに拙作「80分の1トキワ荘」が展示されました。

2008年3月31日

ニコレットの居酒屋

 おととし制作した「ニコレットの居酒屋」。
 いままでどこにも写真を掲載していなかったが、このたびやっとそれ用のセクションを新設し、数十枚の写真をまとめて掲載することができた。
 なにしろ居酒屋なので、イスやテーブル、タバコや灰皿、雑誌や新聞、食器や調味料といった見なれた物品がいっぱい詰まった作品だ。それらはみんな、おハシの一本にいたるまで、すべて接着してある。したがってどこになにを、どんな位置関係で固定するのかを決めるのがたいへんで、頭がパンパンに脹れるほど考えた。そもそも物の位置なんて現実にはただ無造作に置いてあるだけ。ちょっとでも作為的に見えたら興ざめだ。あくまでも“自然で”なければならない。とりわけイスの配置がむずかしく、試行錯誤のすえにどうにか決定したが、どうもまだ気に入っていない。
 ま、そのへんをポイントに、あとでジックリと写真をご覧いただきたい。
 左のインデックス「作品ギャラリー」をクリックし、表紙ページの右下にあるポッチから入れます。

2008年3月26日

ひさしぶりの真岡駅

先日、宇都宮まで出かける用事があったので、ついでに真岡の駅まで足を伸ばし、ひさしぶりに拙作「昭和初期の真岡駅」と対面してきた。
 「もしかしたら、もうないかもしれない…」
 出かける前には心配していたが、ちゃんと置いてあった。
 展示ケースが汚れていることをあらかじめ想定し、ガラスマイペットやダスキンなど、掃除道具一式を持参。まずはゴシゴシとガラスのケースを磨いた。ひと通りの清掃が終わったころ、電気を点けてもらうと、パッと光の中に模型の駅が浮かび上がった。よく見るとケースの内側、はじっこのほうに多少のクモの巣やちっちゃな昆虫の死骸などがあるものの、それでも作品はなかなかの見ごたえだった。たくさん写真を撮ってきたので、そのうちどこかに掲載したい。

真岡線真岡駅コンコースにて。
見物する場合は是非スポットライトを点けてもらってください。
駅員に言えばスイッチを入れてくれます。


2008年3月16日

みんなでゾロゾロ居酒屋へ…

 3月8日午後、ひさしぶりの顔ぶれがぼくの作業場に集合し、エッチング技法に関する知識、みたいなことのレクチャーがあった。講師は渡辺いたるちゃん(写真中央)、むかしからの生徒氏のひとりである。また名手・佐野匡司郎氏によるフル・スクラッチビルドの驚くべき新作ロコのご披露があったりと、なかなか盛り沢山なコンテンツだった。
 この会合は、ぼくの教室のOB諸氏が、ときどき自主的に開催している勉強会で、ぼくが講師をつとめているわけではない。しかし終了後、大方の参加者はゾロゾロと、必ずどこかの居酒屋へと移動するならわしになっていて、勉強会というよりは、むしろ酒を飲むための集まりといったほうがよさそうだ。
しかしこの日の芳賀は、みんなと一緒に居酒屋へは移動せず、新しい生徒諸氏の待つ巣鴨へと向かった。当日は「初心者クラス・Bグループ」の開催日にあたっていて、一月期・4回目のレッスンがあったからだ。
 巣鴨のみなさんは、初心者とはいえ、総じてレベルが高いので、驚いている。
 ところでこの初心者クラスだが、一月期の最終回終了後には、打ち上げと称して、こっちの生徒諸氏もゾロゾロと居酒屋へと向かう予定。当教室のOB諸氏や、これを読んでいる方の中で、このゾロゾロに参加したいという方々がいらっしゃれば大歓迎。当日の午後8時までに、直接巣鴨教室(㈱プラットフォーム・デザインルーム)までお越し下さい。(教室の場所は、左のインデックスから「工作教室」をクリックすればご覧になれます。)
 ——-㈱プラットフォーム: http://www.platform0.com/#

 Aグループ打ち上げ日: 3月15日/午後8時ごろより
 Bグループ打ち上げ日: 3月29日/午後8時ごろより
 会費:ワリカン
 居酒屋:未定

 なお、Bグループの生徒氏がAグループの打ち上げに参加してもかまいません。その逆も可。また一人の生徒氏が両方の打ち上げに参加してもかまいません。
 どうぞよろしく。

2008年3月10日

さむい日

 ここ数日急にあたたかくなってきたが、2月24日はまだまだ寒かった。
 この日、有明の東京ビッグサイトで開催中のワンダーフェスティバル(通称ワンフェス)を見物するため午前9時ごろ家を出た。何名かの知人がディーラーとして参加しているからだ。
 そこでちょっと下の写真を見てほしい。
 写真中央に特徴ある形状のフジTV本社ビルが見える。
 ビルの手前に行列があるが、この列は画面右方向へと長く伸び、東京ビッグサイトの入り口まで続いている。フジテレビがある「台場」からビッグサイトの「国際展示場」まではゆりかもめで4駅だ。
 ぼくは午前10時ごろ国際展示場駅に到着し、ワンフェス会場のあるビッグサイト東館へ向かって歩きはじめた。すると、並んでくださーい、と数名のスタッフに呼び止められ、別の方向へと進むよう指示された。それからはただひたすら列の後方を目指して歩いたが、どこまで行っても最後尾へはたどり着けなかった。そうやって歩いている人々が写真手前に写っている。このとき強風のため山手線はのろのろ運転、京葉線は完全にストップしていた。ものすごい風である。しかも現場は海っぺりだ。ぼくはバンダナが風で吹っ飛ばされぬよう必死で押さえ、さむさをこらえて歯を食いしばりながらも、なんとかこの惨状を世間に伝えたいとシャッターを切った。
 考えてみたら普通の客としてワンフェスに出かけたのは初めてのことだった。いつもは関係者用パスで並ばずにすんでいたが、毎回こんな行列ができているらしい。
 さいわい列についてからは案外サクサクと進み、11時ごろには入場を果たせ、ほっとひと安心。そして午後の2時、行列の痛手からはなんとか立ち直ったかにみえたころ、こんどは財布を紛失したことに気がつき、まっ青に。仕方なく有名フィギュア作家・矢沢俊吾氏のブースで帰りの電車賃を拝借し、トホホマインドを胸にトボトボと帰宅。
 さむい一日だった。

2008年3月6日

しんぶん赤旗

 ふるいはなしで恐縮だが、去年の8月、しんぶん赤旗の「ひと」というコーナーに、ぼくの活動が紹介された。赤旗の若きイケメン記者・本田祐典(ほんだ・ゆうすけ)氏がぼくのアトリエへ取材に訪れ、ピリッとした記事を書いてくれた。いつかこの欄でも取り上げたいと考えていたが、うまいタイミングがなく、こんなに遅くなってしまった。本日はそのときの記事をお目にかけることにする。

 「模型で芸術活動を行なうおじさん」
 さびついたトタン、木造の小屋が、なつかしさとさみしさをかきたてます。電線を表現する線は髪の毛より細い—。緻密な模型で「昭和」の情景をえがきます。テレビや新聞、海外のメディアも注目する“カリスマ模型師”です。「昭和の日本の情景」(80分の1)や「パリの下町」(12分の1)のシリーズのほか、テレビコマーシャルの背景などを手がけています。
 自称「おじさん」。口癖は「うーん、しぶいっ」。社交的な人柄も、作業台に向かうと無口に。179センチの長身、大きな手で極小のパーツを加工していきます。美意識にかなうまでこだわると「自然とこうなる」。雨ざらしになった板の色、さびついた金属の色、一つひとつの部分が時代を語ります。「オレが見た昭和30年代っていうのは、貧しくて暗くてね。いまの昭和ブームで描かれるような、明るいものじゃなかったんだ」。そんな時代観がこもった作品に、展示会では涙する人の姿も。
 作家歴は12年。前職はアパレル店の社長。バブル崩壊後、ひまにまかせて店にあった服のタグ(値札)の厚紙を利用して模型をつくってみました。「そしたら上手だった。オレ自身が驚いたね」。
 自身が好む“立体画家”という肩書きのわけは「模型ってニセモノみたいな意味に理解されるから」。模型が芸術と評価されにくい現状に「手塚治虫が漫画を文化にまで引き上げたように、模型を文化にしてやりたい」。
 個展は22日から東京・日本橋の高島屋8階で。
 ——-文・写真・本田 祐典

 ややオーバーだが、赤旗の本田さんはうまい文章を書くもんだと感心した。さすが新聞記者である。高島屋展開催中はこの記事を見て、わざわざ愛知県からやってきた人もいた。

しんぶん赤旗・2007年8月17日号より


2008年2月24日

東急ハンズに

 80cm×80cmの棚一枚というちっちゃなスペースながら、銀座東急ハンズの9階に、芳賀いちようの作品コーナーが、このたび初お目見えした。これにともない以前はイエローサブマリンの棚に並べていた「80分の1トキワ荘」や「千駄木慕情」など、いくつかの作品を新コーナーに移動。
銀座にお出かけの節はぜひ一度チェックしてほしい。
 ——銀座ハンズ:http://www.tokyu-hands.co.jp/ginza.htm
 ぼくは職業がら「東急ハンズ漬け」とでもいった生活を送っている。
 こう寒いとさすがに億劫だが、気候がよいときにはハンズで買ったチャリンコにまたがって、ほとんど毎日のように池袋のハンズまで出かけている。ときには日に3回行くこともある。道具や材料の調達はもちろんだが、自分にとってそれが唯一のエクササイズ。そういったハンズへの往復をふくめて去年自転車で計2173キロ走った。また、制作にゆきずまったときなどに素材の棚を眺めていて思わぬヒントを得たり、ヤル気がでないときには気分転換に各階をぶらつくなど、リクリエーションにも利用している。そんな大好きなハンズにぼくのコーナーができたことをとても喜んでいる。
 もしぼくの棚を見に行ったなら、ポストカード1枚(100円)でもかまいません、どうかお買い上げのほど、よろしくお願いいたします。せっかく売り場ができたのに、なんの反応もなかったというのでは、ちょっとさびしいので‥。

2008年2月18日