土曜ちゃっかり亭のこと

 毎土曜日の午後、CRT栃木放送からオンエアーされている「土曜ちゃっかり亭」という人気ラジオプログラムの8月23日(土)の回に、HAGAが生出演いたします。多分午後2時からの「今日のお客様」というコーナーに登場し、現在宇都宮で開催中の拙展を宣伝することになるのでしょうが、約一時間のロングインタビューだそうだ。自慢じゃないが、おしゃべりは大のニガ手。一体どうしたらいいんだろう。いまから心臓バクバクである。ご興味のある方はぜひダイヤルを合わせてください。

栃木放送 http://www.crt-radio.co.jp


2008年8月20日

宇都宮展のこと

 ひさしぶりに下記要項で、エキシビションを開催いたします。
 今回は規模が大きく、過去展の中でももっとも充実した内容を目指して、ただいま猛準備中。とつぜん熱湯のような忙しさにおちいってしまい、狭い家の中を駆け出して歩いている。

 タイトル: -Paris- 芳賀一洋展
 URL : http://www.yujitsu.com/
 会場: ギャラリー悠日
 住所: 栃木県宇都宮市吉野1丁目7番10号
 電話: 028-633-6285
 日程: 2008年8月17日(日)~9月17日(水)
 時間: 午前11時~午後6時(火曜休み)
 入場料:500円 ドリンク・お菓子付

 宇都宮は大谷石の産地として知られるが、ここで採掘された石を貯蔵するための古い倉庫が、東武宇都宮線・南宇都宮駅前に5~6棟並んで建っている。昭和初期に建てられたというそれらの蔵はまことにレトロ。現在はロフト風ギャラリーとして改装され、申し分のない展示環境となっている。
 少し遠方ですが、お時間があれば是非お出かけください。

2008年8月17日

シスコのビショップショー

 いやあ~東京は暑い。
 サンフランシスコの、あの、さわやかな気候が熱烈に恋しい。
 あっちでは午前中みんな真冬のいでたちで街を歩いていた。そして午後、グングン気温が上昇するが、あくまでもさわやか。蒸し暑いなんてことはまるでなかった。もう北京ではオリンピックがはじまったというのに、いまだにウェストコースト気分を引きずっている、あわれなおじさんである。
 —–以下、前々回の記事のつづき。
 さて、ゴーストタウンを後にして3日後のこと。7月19日午前9時、散々道を間違えた末に、どうにかサンフランシスコ・ベイブリッジをわたり切り、車はシスコのダウンタウンへと入った。ものすごい霧である。更に道を何回も間違えて、ちょうどこの日に開催中の、トム・ビショップ・ミニチュアショー会場へと辿り着いたのは、お昼のちょっと前だった。会場はダウンタウンから南へ30キロ、バーリンゲームという町の海辺のホテル。いつのまにか霧はすっかり晴れて、あたり一面に燦燦と日がふりそそいでいる。重厚な扉を開けてホテルの中庭へ進むと、ほどなくビショップ氏の姿を発見。彼は熱帯性植物に囲まれたテーブルの前で、のんびり新聞を広げ、ブルーのアロハ姿でくつろいでいた。
 「きょうは客としてここへ来ました…」
 恐る恐る告げると、彼は「ICHIYOH…」とだけひとこと発し、メガネを外し、まるでゴーストでも見たかのようにまじまじとぼくの顔を見つめた。入場料6ドルを払って中へ。
 さっそくウェスタンブーツや馬の鞍など、なんだかんだで10万円ほどのミニチュアパーツを調達。それらはしばらく使わないので(売れてしまわぬことを祈りながら)すでにイエローサブマリンの棚にならべてしまった。また、テキサスから来たというディーラー氏に、いくつかの馬具ミニチュアをスペシャルオーダーするなど、会場ではそれなりの収穫があった。
 まあミニチュアのはなしはそのぐらいにして、きょうはサンフランシスコの坂について少しだけのべたい。
 シスコが坂の街であることはもちろん知っていた。が、まさか、あんなにスゴイとは。例えば神戸のように、一方向の斜面のうえに街があるのならば理解ができる。ところがこの街はバッコンバッコン上ったり下ったりと、まるでラクダの背中のようなのだ。そんな地形のうえにビッシリ建物が建っている。なれない者はまず平衡感覚がやられ、やがて軽い船酔いを患ったような気分になってくる。その不思議な感覚をなんとか写真で伝えたいといろいろ撮った。が、写真にするとどうもうまく伝わらない。それでも下の一枚だけは、見ていると、いまだにヘンな気分が、多少はよみがえってくる。
 —–次回は、この坂道を行く「ケーブルカー」について。

2008年8月9日

ワンフェスのこと

 夏のワンフェスに、うちの倶楽部の相澤和子さんが出場するそうだ。相澤さんのほかにも矢沢俊吾さん(アートインボックス「イザベラ」を一緒に作った人)や、千石クラスに在籍しているゴジラ作家の山脇隆さん、ミニチュアパークの木内一夫さん、ショベルヘッドの宇田川誉仁さん、絶対少年の佐藤眞人さん等々。顔なじみの方々が多数出場いたしますので、ぼくも顔を出すつもりです。 みなさんも是非お出かけ下さい。
 ——-ワンフェス(ワンダーフェスティバル・2008/夏)は8月3日、有明の東京ビッグサイトで開催されます。
 と、ここまで書いて、なにか写真がないかと探したら、いいのが一枚あった。
 下は去年の冬、ぼくが出たときのもの。
 オレンジ色のダウンベストはワンフェスの主催者、㈱海洋堂社長、宮脇修一氏である。氏が手にしているのはトキワ荘の作りかけ。たいそう褒めてくれた。そして、こういうものをレジンで複製できないか、みたいなことをおっしゃった。ところがこのときぼくは宮脇さんのことを知らなくて、ヘンなオヤジがめちゃくちゃなことを言うもんだと、ろくな対応をしなかった。
 氏が帰ったあと、わきにいた山ちゃん(山下浩氏)から
 「あの人は、海洋堂の社長ですよ…」
 と、名刺を見せられ、ドッと冷や汗が出た。
 宮脇氏の左、ワインレッドのジャケットは岡田斗司夫さん。当時は岡田さんのことも知らなかった。今では「レコーディングダイエット」の著者として有名だが、このときはまだそんなにスリムではなかった。岡田さんの後ろがイラストレーターのモリナガ・ヨウ氏。そして宮脇社長の右隣がデザイナーの横山宏氏である。
 有名人4人が固まっているのを見て、誰かが「四暗刻(スーアンコー)みたい!」と言ったのが聞こえたが、不覚にもこのときは誰も知らなかった。

2008年8月2日

ゴーストタウンのこと

 先週、米カリフォルニア州のゴーストタウンへ行ってきた。
 再々お伝えしている盗っ人リバーの馬具店制作の研究のためであるが、つい数ヶ月前までは、米国におけるウェスタン村的観光施設でも視察してお茶をにごすつもりでいた。ところが、あるネイティブ氏から、「そんなところを見てもなんの参考にもならぬ。あなたはゴーストタウンこそ見るべき」と言われ、遠路はるばる訪れることにした。
 しかし、本当に、遠路はるばる、である。
 ロサンゼルスからブ~ンと蠅のような小型機に乗り換えて、ネバダ州はレノ(Reno)という田舎町におり立ったのが7月16日。この地一帯でゴールドラッシュが発祥したといわれている。空港からは車を借りてシェラ・ネバダ山脈に沿って国道395号線を150キロほど南下し、カリフォルニア州へと入り、さらに山奥へと分け入った。そしてゴーストタウンがあるとされるデコボコ道を、今度は東へ約20キロ走る。すると突然視界が開け、その町は、そこにあった。ボディ・ゴールド・タウンの成れの果てである。
 小高い丘の上から町全体を見渡すと、大小あわせて50や100ほどの建物がボロボロの状態で建っていた。もちろん誰も住んでいない。東京ドームの10倍ぐらいの広さだろうか、1870年代には数千人規模の人々暮らしていたと思われる。町の入り口には木造の教会があって、メインストリートには雑貨屋があり、衣料品店があり、酒場があり、馬具店らしき建物も、ちゃんとそこにあった。そして町を見下ろす丘の上には広大な墓地があった。ここで生まれ、ここに育ち、一度もここを出ることなく、ここに眠っている人々も多いと思う。
 どうせ、誰もいないだろう…。
 行く道々、半分おびえながら考えていたが、あにはからんや20人ほどの観光客が訪れていた。それにしてもパラパラといった感じである。町の中心に一軒だけ、50坪ほどのみやげもの屋兼ミュージアムのような建物があって、ヒゲの老人がひとりで店番をしていた。ミュージアムとはいっても、風化した薄暗いぼろ屋の中に、往時の人々が使っていた品物を無造作に並べているだけ。そんな中にアニー・クレイトンという女性の持ち物だったという、ビクトリア調の靴や帽子や手袋といった調度品が、かさかさに乾燥した状態で置いてあった。一緒にアニーの写真も並んでいた。楕円形の額縁の中のアニーは、ピカピカに美しく、嬉しくてたまらないとでもいった風にこちらを見て笑っている。その奥には、ここの展示品の目玉ともいえる葬儀馬車がデーンと据えてあった。シンデレラ姫に出てくるカボチャの馬車をペタンとひらたくしたようなかたちで、いたるところに彫刻が施され、一級の芸術品といった風格だ。
 ま、そんなこんなをシッカリ見て、ちょっと安心した。全体的に、ぼくの考えていたイメージと、さほど違いがなかったからだ。もちろん写真もパシャパシャいっぱい撮って、予定オーバーの約3時間、ボディ・ゴーストタウンを視察したあと、今度は西へ進路を取り、シェラ・ネバダ山脈を越えて約500キロ走り、結局は、サンフランシスコへと辿り着くのだが、そのへんのはなしは、そのうち又…。

2008年7月27日

デビッド・スカルファーさんのこと

 本日は英国人デビッド・スカルファーという人のサイトを紹介したい。
http://www.davidsculpher.com
 上がそれだが、かなりのもんだと思う。
 実はこれらの作品の現物数点が、先月浜松町で開催された「ドールハウスショー」に出品されていて、デビッドさんのご子息、ダンカン・スカルファー氏が会場に立っていた。いやぁ、素晴らしい作品ですねと声をかけると、「あなたはICHIYOHさんか?」と逆質問され、非常に驚いた。なんとダンカンさん親子は、ぼくのサイトのファンで、しょっちゅうチェックしていると言うのだ。特に「ITO-YA」が好きだと言って褒めてくれた。ついうれしくなって、今度はぼくのサイトで、必ずデビッドさんの作品を宣伝すると約束した。
 というわけで、本日はデビッド・スカルファーさんのウェブサイトを、是非ご覧ください。

デビッド・スカルファーさんの作品


2008年7月22日

佐野工房訪問のこと

 7月12日(土)、渋谷クラフト倶楽部の面々十数名が、茅ヶ崎市中海岸にある佐野匡司郎さんのお宅へとお邪魔した。氏の名前は模型界ではよく知られていて、作品の一部は当サイト、ストラクチャーセクションでも見ることができる。小津映画を彷彿とさせる純日本風家屋にお住まいで、家のはじっこに小さな工作室がある。大手ゼネコンを定年退職されたあと、ひょんなことからぼくの工作教室に参加することになり、現在は日々自宅の工作室にこもり、悠々自適のクラフトマンライフを送っている。氏の作業台からは庭の木立がながめられ、窓を開ければ湘南の潮の香りがはいってくる。そんな夢のような工作環境を一度見てみたいと誰かが言いだし、企画された今回のもよおし。見学後、近所の海岸を散策するというはなしもあったが、暑すぎて、それはやらなかった。

工房の佐野さん
写真:ふるはし・いさこ


2008年7月19日