チーフンさんのこと

 8月5日、はるばるアメリカからひとりの生徒がやって来た。チーフン・スタークさん、アーチスト、33才である。ソウルで生まれ、11歳でアメリカへわたり、アイオワ州で育ち、現地の大学を卒業したあとは、ハワイ、ミュンヘン、そして再びソウルと、世界の各都市を移り住み、いまはニューヨーク・ブルックリンのアパートにひとりで住んでいるという。ブルックリンといえば映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の舞台にもなっている、すばらしいところである。
 そんなところからわざわざミニチュアを習うため、このくそ暑い東京へとやってきたチーフンさん。ただいまは浅草の安宿に連泊し、 そこから毎日ママチャリで、ぼくの工房まで通って来ている。
 9月4日まで滞在の予定。
 His web site: http://jeehoonstark.blogspot.com/

Mr. Jee Hoon Stark


2009年8月13日

千石教室のこと

 現在、「火の見やぐらの情景」という作品に取り組んでいる千石教室。
 すでにやぐら部分は完成しております。
 手押し式の旧式消防ポンプも前回までにつくり終え、次回からは最後の難関、消防分団の本部建造物に着手する予定です。そこでですが、これを期に、従来まで昼・夜ふたつのクラスに分けていた教室を、8月8日から、思い切って夜だけのひとクラスにまとめたいと思い、本日切にご理解を乞う次第です。
 いままではクラスがふたつでしたので、わたしは常にふたつの作品サンプルをつくってまいりました。しかしこれからつくる本部建造物はかなり複雑な形状をしており、なんとかひとつだけのサンプルでお許しをいただきたいと考え、わがままを承知で、このようなお願いをすることになりました。生徒のみなさまには多大なご不便をおかけすることと存じますが、どうかお許しください。
 下が現在の教室日程です。今後千石教室は夜だけになりますが、開始時間は従来よりも若干早くすることにいたします。
 どうぞよろしく。

 開催日程:8月8日、8月22日、9月12日、9月26日
 開催時間:午後5時30分~7時30分

手押し式の消防ポンプ


2009年8月7日

ワンフェスへ行ってきた

 7月27日の日曜日、オタクたちの祭典「ワンダーフェスティバル(通称ワンフェス)2009年/夏」が開催された。自分は決してワンフェス大好き人間ではないが、視察のため、近年は毎回足を運んでいる。
 このイベントでは去年の冬、東京ビッグサイトにおいて、ディーラーダッシュによるエスカレーター事故が発生。そのせいか今回から会場が幕張メッセへと移った。しかし、やっぱりなあ、幕張はちょっと遠いぜよ。それと、こっちの会場はメロメロに暑く、ほとほとまいった。というのは、今回幕張でのホールは四つ。それらをわたり歩くには一回外に出なければならず、その出入り口があまりにも大きいため、外の空気がジャンジヤン流れ込み、ほとんどエアコンが効かないのだ。もとより熱気ムンムンのオタク集団である。そこに真夏の外気温35度が加わるのだからたまらない。彼らが発散する汗と湯気が全体に充満し、われら中高年にとってはかなりキビシイ環境となっていた。
 下は、ブース「A-43」で、創作ゴジラを展示中の山脇隆氏とのツーショット。
 山脇氏はぼくの教室の生徒のひとりで同時にゴジラ作家でもある。以前は海外で、ホテルのマネージャーをやっていたそうだが、5年前にゴジラ作家へと転身。以後ワンフェスには毎回参加しているという。本日はそんな彼がつくる極めて凶暴なゴジラたちを、とくとご覧いただきたい。
 山脇ゴジラ:http://www.tsfacto.ne.jp

ぼくの肩のところに青いゴジラが見えるでしょ…


2009年7月31日

盗っ人リバーの馬具店/④

 何度もお伝えしているように、表題の馬具店を、年末までに完成させなければならない。それなのにである。満足のいく完成形状をいまだに描き切れず、着手にはいたっていなかった。本当にこれで大丈夫なのか、今度こそ失敗するのではないかという不安にさいなまされ、いまいち自信が持てなかったからだ。間違ってヘンなものができあがってしまえば、トラブルになる可能性だってある。ましてや今回の依頼主はアメリカ人。どんなものを求めているのかが、どうもよくわからない。よって万人が絶対気に入るであろう完成形を、考えて考えて、考え続けてきたわけだが、いつまでたっても決定的な完成イメージを見いだすことができなかった。
 そんな状況をなんとか払拭せんと、先日意を決し、かんたんな数枚の絵を描いてみた。全体のかたちがわからないので、とりあえずは建物の正面図だけを描いた。
 そしたらである。
 突然もりもりヤル気がわいてきた。まるでマイケル・ジャクソンにでもなったかのようにスイスイ体が動くようになり、メシを食ったあとでもそんなに眠くはならず、長時間集中することができたおかげで、ふと気づいてみたら、下の絵のようなファサードが、もうだいたいできあがってしまったのである。
 しかも、わりとよい出来ばえだ。
 不思議なものでファサードができあがってしまうと、今度はそれに見合う室内を求めて、自分の頭が勝手にうごめいている。これっぱかりの絵をきっかけにして、遅ればせながら、やっと歯車が回り始めた。

盗っ人リバーの馬具店


2009年7月23日

お知らせ

 東急ハンズ銀座店9階、芳賀コーナーのことですが、最近場所が移動になりました。
 以前は自転車売場のすぐ横の位置にあったのですが、現在は同じ9階でも反対側のフロアーへと移っております。新しい場所は、下りのエスカレーターを降りて左へ進んだところ、ゾーン「C」の壁ぎわです。
 どうぞよろしく。

東急ハンズ銀座店9階
芳賀作品のコーナーは★印にあります


2009年7月16日

鉄道マニアの雑念が消えた部屋

 お知らせした通り6月28日の午後5時、以下の面々が伊藤誠一邸へとお邪魔いたしました。

 横須賀から来たシゲザネさん
 下落合の山ちゃん
 TMSの順ちゃん
 イラストレーターのイギシさん
 コピーライターの羽賀さん
 塗装だったらフクイさん
 ロードスターだったら加藤さん
 メガネがかわいい奈月ちゃん
 メガネがかわいい由理さん
 しあわせ者のひろこさん
 イケメンのユウちゃん
 ゴジラ作家の山脇さん
 犬猫ミニチュアの智子さん
 ユザワヤ講師の山口さん
 時計屋のイケブチさん
 田園調布の都築さん
 一眼レフのなぎさちゃん
 おヒゲがしぶいいちようちゃん

 その日は激しい雨だった。
 われわれは色とりどりの雨傘を手に、誠一氏を含めた総勢19名は、JR大森駅から歩10分の伊藤邸へむかって、アリの行列のように、連なって進んだ。やがてズボンの裾がシッポリ濡れるころ、たどりついたその家の土間は履物であふれ、あとから来た者は、前の者がぬぎすてた靴を渡りながら、次から次へと家の中へ入った。すると内部は大変だ。入り口右奥のプライベートギャラリーはたちまち人間イモ洗いと化し、二階の誠一ルームも、台所も、人、人、人である。
 こうして約一時間、ボロさ満点の伊藤ワールドを堪能したわれわれは、ふたたび雨の中を駅まで戻り、今度は居酒屋の二階へとなだれ込んだ。勝ち組のシンちゃんや、アラサーのラルカちゃんも、いつのまにかその場に合流。
 そしてその日の深夜、日付が変わったころ、伊藤氏から下のようなメールが届いた。
 「本日はおつかれさまでした。人がいっぱい写っている写真は、どれも構図がイマイチでした。代わりに、事前に撮ったわたしの部屋の写真を送ります。よかったら使ってください。高塚君からは鉄道マニアの雑念が消えた部屋といわれました。ところで工房というと、わたしの職場も工房を名乗っていますので、できれば普通に“伊藤誠一ちゃんの部屋”と表記していただければと思います。」
 ——というわけで、下がその写真である。
 な~るほど、これなら雑念が消えるわな…。

“伊藤誠一ちゃんの部屋”
写真:伊藤誠一


2009年7月4日

ご来場ありがとう!

 浜松町のショーは無事終了いたしました。
 初日が梅雨の晴れ間にあたったため出足は上々、2日目はあいにくの雨だったが期間中少なくとも1000名以上の入場者があったとおもう。教室のみんなが大勢来てくれた。はるばる萬画館から担当者が来てくれた。ジオラマの金子辰也さんや、あの「よしだともひこ」さんや、エコーモデルの阿部さんや、わざわざニュージーランドからやってきたという白人のおばちゃんも。
 ——–ご来場いただいたみなさんに御礼を申し上げます。
 これでショーが終わり、次のイベントは週末に開催予定の「伊藤誠一工房見学会」(6月28日)です。それはいいのですが、工房見学のあとは飲み会の予定で、そのため、この前日(6月27日)に予定されていた千石教室の「打ち上げ」を今回急遽取りやめることにいたします。2日つづけて「宴会」というのもいかがかと考え、そう判断いたしました。よろしくご理解ください。

伊藤誠一作品の一部
写真:木津文哉


2009年6月25日