デザフェスのこと

 週末デザフェス(デザインフェスタ)に参加します。

 タイトル:デザインフェスタ Vol.30
 会場:東京ビッグサイト・西館
 日程:2009年10月24日(土)~25日(日)
 時間:午前11時~午後7時
 当日券:\1,000(1日)/\1,800(両日)
 前売券:\800(1日)/\1,500(両日)
 URL:http://www.designfesta.com

 今回は明るいエリア、ブースNo.はC-0959~C-0962です。ぼくはだいたい会場におりますので、よかったら是非お出かけ下さい。
 帰りに新橋あたりで芳賀と一杯やりたいという向きは24日の夕刻に、そして搬出作業を手伝いたいという方は25日の、終了間際にでもお越しいただければ歓迎いたします。そのあと宇都宮の倉庫まで、ロングドライブを楽しむこともできます。
 どうぞよろしく。


2009年10月21日

アートインボックス制作教室のこと

 以前より、工作教室のセクションには「アートインボックス制作クラス(縮尺12分の1)は参加者が集まり次第開始いたします」と書いてありました。これを来年からはじめることにします。

 ①開始:2010年1月よりしばらくの間
 ②開催日程:月2回、週末に開催(1回2~3時間)
 ③開催時間:未定(午後から夕方にかけての時間帯)
 ③制作課題:縮尺12分の1の小さな作品
 ④開催場所:芳賀いちようの駒込工房
 ⑤参加料金:一回数千円(現行の教室と同程度の値段で)

 ストラクチャー教室とは違い、こちらは各自が実際に教室で作業をせねばならぬことがありますので、ひとクラスせいぜい5~6人が限度です。ですから希望者が多かった場合は複数のクラスを設定せねばなりません。例えば参加者10名だった場合は、土曜の昼夜2クラス、そして20名の場合は別の週末を含めた4クラスが必要となります。場合によっては日曜開催もあり得ます。ですから、だいたいの参加人数がわかってからでないと、正確な日程を決めることができません。
 希望者は、どうかおはやめにお申し出ください。またこの件に関しての質問や、ご意見ご希望等がございましたらお気軽にご連絡をください。
 なお、制作課題につきましては、年末までにサンプルをひとつ制作し、改めてまたご覧に入れるつもりです。
 ——どうぞよろしく。

縮尺12分の1の小さな作品
上の写真はイメージです。今回これをつくるわけではありません。
写真:わたなべいたる


2009年10月15日

港が見えてきた

 最近表紙をチェンジした。
 当サイト、表紙ページの写真をいま制作中の馬具店へ差し替えることによって、この仕事の依頼主に対して、ちゃんとやってまっせ、というメッセージを伝えられると考えた。そしたらである。チェンジしてから一週間がたったころ、とつぜんドヒャッとドルが振り込まれた。これ本当のはなし。
 それはいいんだが、依頼主は、表紙の写真を見ただけでは、どんな作品なのか、いまいちハッキリわからなかったのではないか、わざとそんな写真を使ってあるからだ。あんまりわかりすぎると、ここをもうちょっとこうしてほしい、などと、つい言いたくなるものである。そういうことを言われるのは大っきらいだ。なので途中段階での写真は、客にはできるだけ見せないようにしている。
 しかし今回の依頼主はアメリカ人、日本語ページまではまず見ないだろうと考えて、全体がわかるような写真を下 に一枚掲載することにした。
 これなら一目瞭然だと思う。
 —-現在馬具店はこんなふうになっている。
 思えばこの仕事、最初はわからないことだらけ。お先真っ暗な船出だった。それがいま、明るい海原をゆうゆうと、終着港の岸壁もいつの間にか見えてきた。

盗っ人リバーの馬具店


2009年10月9日

ホーカー・シドレー・P-1127

 東京ソリッドモデルクラブ(以下ソリッド)に突如きびしく踏み込まれたことを、先月小欄に書いた。そのソリッドさんたちの定例会があると聞き、今度はこちらから踏み込むことにした。会場は船の科学館、羊蹄丸の一室だという。
 9月27日午後4時、行ってみると、すでに20名ほどのソリッド諸氏が集まっていた。オールハンドメイドで模型の飛行機をつくる方々だ。うち数名の方が実際にその場で飛行機をつくっていた。そのひとり手柴有邦さん(59歳)に話をうかがった。
 本業は不動産屋だそうだ。ソリッドに加わって10年、アルミ貼りという技法で、もっぱら縮尺24分の1のジェット機をつくっている。当日制作中だったのは、英国製のホーカー・シドレー・P-1127という戦闘機。ざっと以下のような手順でつくるという。
 まず朴(ほう)の木のブロックを買ってきてカッターナイフで機体のかたちに荒削りする。あとは紙ヤスリで完璧なかたちに仕上げ、表面にアルミ板(0.3t)を貼り、耐水ペーパーでピカピカに磨く。それから無数のリベットを打ち、必要に応じて着色し、自家製のインレタを貼る。コックピットの風防は透明アクリル板(0.5t)を熱して丸く整形し、操縦シートや操縦棹や、周辺の機器類もすべて適当な方法で自作する。車輪をどうやってつくるのかは聞き忘れたが、足自体は真鍮素材でのハンダ組み、等々、いろいろと説明してくれた。しかしジェット機の表面はすべて曲面だ。木を削るったって、アルミを貼るったって、尋常な技術ではないはず。
 そういうわけで、今度はそういった角度から、彼らの飛行機をもう一度見てほしい。
 Their web site: http://www.ne.jp/asahi/tsmc/net/
 上の「作品集」というセクションには手柴氏作による機体も載っている。また定例会というセクションにはこの日の様子が、そしてコーヒーブレイクには千石教室に関するレポートなど、小生に対するヨイショ感に満ちた写真と記事もふたたび掲載されている。
 —-よかったら是非ご覧いただきたい。

ホーカー・シドレー・P-1127
Photography:Takezou Yamageta


2009年10月3日

てっちゃんの聖地へ

 先週の土曜日、自他共に認めるてっちゃんである勝ち組のしんちゃんと、われわれ渋谷クラフト倶楽部のめんめん19名が、なにやら神聖な磁力に引っ張られるようにして、てっちゃんたちの聖地、大宮の鉄道博物館を訪れた。
 この日しんちゃんは、われわれのために鉄道と機関車についてのウンチクを熱く語ってくれた。ところがうちの倶楽部にはごらんのように女性も多く(下の写真)彼女らの場合は、鉄分が発散する磁力みたいなものには、もとよりそんなに強くは引っぱられない。むしろこのときは、このあと向かう予定だった赤羽の、アルコール性飲食店が発散する磁力のほうに、はやくも心が引っぱられていた状態ではなかったのか。
 それでも——
 「ここにはなにが入っているの?」
 蒸気機関車のテンダーを指さしながら、そういった真面目な質問が飛びだしたり、「おお、茶色だ!」などと旧型国電に声をあげたりしながらも、午後4時まで、鉄道と機関車について学び、同時にしんちゃんや、その他たくさんのてっちゃんたちの情熱の一端をも垣間見ることができた、まことに貴重なひとときであった。
 しんちゃん、ありがとう!

しんちゃん(中央)
彼の左側には女性が6人固まっている
撮影:やましたひろし


2009年9月25日

お知らせ

 最近、石の家セクションをリニューアルいたしました。ページ数を減らし、文字を減らし、写真をチェンジし、おかげでだいぶんスッキリしたと自画自賛しております。あとで是非チェックしてください。
 それとチーフンさんですが、下に掲載した写真が、東京滞在中につくった彼の作品です。小津映画のオタクを自称し、地味でうらびれた日本の情景が大好きというチーフンさん。まさにピッタリな作品です。今はもうニューヨークへ帰ってしまいましたが、先日「東京物語」と題する礼メールがとどき、そっくりそのまま当サイト、英文Talksに掲載してありますので、よかったらお読みになってください。
 それと千石教室のことですが、9月26日の土曜日に「打ち上げ」と称する恒例の飲み会があります。参加希望者は、当日の午後6時ごろ、直接教室までお越しください。当教室のOB、あるいは単なるファンの方も参加OKです。
 以上、お知らせでした。

“A Water Tower with Abandoned Cabin”
Scale: 1/80
制作: チーフン・スターク


2009年9月19日

東京ソリッドモデルクラブのこと

 「もうそろそろ酒が飲める時刻であるよのう、ふっふっふ…」
 などと、のんきにチーフンさんのお相手をしていた8月17日、午後5時過ぎのことだった。そこえ突如山桁丈三(やまげたたけぞう)さんら一行6名が一気になだれ込んできた。
 —–いずれはやってくるだろうと予測はしていたが、まさかこの日だったとは。
 不意を突かれたわたしは、民主党議員に踏み込まれた霞ヶ関のごとく取り乱し、うろたえた。ところがである、いただいた名刺を見ると彼らは民主党などではなく「東京ソリッドモデルクラブ」(TSMC)という、いたって純朴な会派に所属する一般市民だとわかり、ほっと一安心。趣味で模型の飛行機をつくっているお仲間だそうだ。
 どうりでね。みんなやさしい目をしていた。
 そして彼らは、このときの捜査(調査?)状況の一部始終を、後日彼らのホームページに情報公開してくれたのである。
 Their web site: http://www.ne.jp/asahi/tsmc/net/
 上のサイト、「コーヒーブレイク」というセクションの8月21日号、「芳賀一洋さんの驚愕のストラクチャーの世界」という、ヨイショ感あふれる報告書とともに、踏み込まれたときの模様を克明に示した証拠写真29枚もあわせて一般公開されている。彼らがつくった模型の飛行機とあわせて、よかったら、あとで是非チェックしていただきたい。
 それにしても立派なクラブ、そしてホームページであるよのう。
 ふっふっふ…。

きびしく詰め寄られる霞ヶ関のように…
写真:山桁丈三


2009年9月12日