「月刊『悠+』(はるかプラス)1月号」

 月刊「はるかプラス」1月号が発売になった。連載中の芳賀コーナー、今月の作品は「角海老楼」(かどえびろう)である。
 以下記事より。
 正月っぽい作品ということで今号では「角海老楼」(縮尺7分の1)をお目にかける。
 むかし江戸吉原には角海老という遊郭があった。何回も火災に遭うがそのつど立ち直り、昭和のはじめまで吉原最大の遊郭として君臨した。
 この作品は2008年秋、その角海老の子孫にあたる方からの依頼で制作を開始し、翌年春完成した。
 制作にあたっては江戸の雅(みやび)を醸すことに腐心し、松の襖(ふすま)や、行灯(あんどん)や、天水桶(てんすいおけ)など、もっぱら江戸ものばかりを追求したため、手を動かしている時間よりも、それらの調査により多くの時間がかかった。
 (以上、1月号より)
 ———4月から「カリスマ模型師・芳賀一洋の世界」として始まったこの連載は、当初一年ぽっきり(12回)の予定だった。しかし先月ひらかれた編集会議で二年(計24回)に延長されることが決まったそうだ。うれしいことである。なかなか好評だという。感謝、感謝である。

「悠+」(はるかプラス)1月号より
発行:㈱ぎょうせい


2010年12月25日

近況①「忘年会のこと」

 12月5日はうちの倶楽部の忘年会だった。
 この日は日曜日だったのでアートインボックスの教室があって、それを片付けたあと、大急ぎで駒込の「磯太郎」へ。若いころは海老蔵みたいに朝まで飲んだ。しかし酒量は年々減る一方。しかも酒席でのことを忘れちまう傾向が最近顕著で、どんな会合だったのか、ほとんど覚えていない。そのあとは調子に乗って二次会へもでかけたのだが、さいわい誰からもなぐられなかった。
 そして翌日はゲーリークーパーに。

渋谷クラフト倶楽部忘年会
写真:わたなべいたる

近況②「生徒展のこと」

 翌朝ぼくがゲリークーパーだったとき、生徒のみなさんは元気に宇都宮へとむかい、現在開催中の「生徒展」の設営を行ったらしい。そのなかのひとり、コピーライターの羽賀さんがクラブ員に宛てて下のような一文を書いた。

 昨日の6日、設営のお手伝いに行ってきた感想です。
 全部みるには1日がかり、皆さまにとっての「ディズニーランド」間違いナシ!
 大量出品の吉田さんや佐野作品を中心に山野事務局長のアートインボックス(パン屋)、山下浩さんの機関庫、山脇ゴジラさんのモンパルナスの灯、1月から芳賀教室で予定されている「あるマンガ家の住居」など、また倶楽部フレンドの方の作品まで、私のような最近の倶楽部会員には初めて目にする精力的かつ見事な作品が約150点。ストラクチャーとアートインボックスだけでなく、ドールハウスあり、ポートレートあり、シャドーボックスあり、怪獣あり、油彩画あり、彫刻画あり、エロあり、これでもかこれでもかと目白押しです。こんなテーマパークは諸条件を考えると恐らくもう2度と無いと思われます。ぜひ皆さんお出かけください。会場は南宇都宮駅ですが電車の中でモバゲーでもしてれば着いちゃいますから。
 芳賀先生の会場は作品を体系的に捉えられ、圧倒的なクオリティで見る者を釘づけ。初期作品「ベランダのムード」なども鑑賞できる貴重な機会です。これで珈琲つき1000円は決して高く有りません。2回は行かなきゃ。
 ◎〆の言葉「上手な人は、ハナからウマい」
 失礼しました(羽賀)

 ———というわけで現在宇都宮で「生徒展」と「芳賀展」を同時開催中!
 (詳細は左のインデックス「展示会情報」で。)

生徒展会場「ギャラリー悠日」にて

近況③「作品のこと」

 10月9日の当欄で「アジェのパリ」の二作目をつくっているとお伝えした。
 その後まったく時間がとれず長いこと中座していたが、宇都宮展の搬入が一段落したいま、やっと少しだけ手を加えることができた。下にその一部分を掲載したが、もしかしたらこれは傑作ではないかと気をよくしている。
 正月までにはなんとか完成させ、年明け早々宇都宮のエキシビション会場に展示する予定。あくまでも予定ではあるが…。


2010年12月11日

メリークリスマス!

 確か10月の初旬だった。「ウェルカムボード」をつくってほしいという方からメールがあった。
 「それって何ですか?」
 って訊いたら、結婚式の受付のテーブルに飾るものらしい。
 10月っていえば月末に有楽町展があり、その上「アジェ作品」の制作中だったので、やろうかやるまいかずいぶん迷った。が結局引き受け、その月の下旬に納品。
 ウェルカムっていうよりはクリスマスって感じだよね。
 ——–メリークリスマス!!!

「ウェルカムボード」


2010年12月18日

教室のこと

 ただいま宇都宮で「はがいちよう展」開催中!
 ぜひお出かけください(詳細は前回の当欄で)。
 それと、新年1月からのクラフト教室メニューのことですが、下の三つを考えています。
 参加希望者はお早めにお申し出ください。
 OBの方々の参加も歓迎です。

 ①「火の見やぐらの情景」制作クラス
http://www.ichiyoh-haga.com/jp/accesory/win12.html
 ——上の作品を約一年かけて制作いたします。
 開催場所:自由が丘グリーンホール
 開催日時:月2回、土曜日の午後6時~8時
 参加料金:一回3675円(材料費込み)

 ②「あるマンガ家の住居」制作クラス
http://www.ichiyoh-haga.com/jp/tokiwasoh/win22.html
 ——上の作品を約一年かけて制作いたします。
 開催場所:芳賀の駒込工房
 開催日時:月2回、土曜日の午後3時~6時
 参加料金:一回4410円(材料費込み)

 ③「ル・ペンギン・バー」制作クラス
http://www.ichiyoh-haga.com/jp/artinbox/win28.html
 ——-上の作品を約6か月かけて制作いたします。
 開催場所:芳賀の駒込工房
 開催日時:月2回、日曜日の午後3時~6時
 参加料金:一回4410円(材料費込み)

 日程の詳細につきましては決まり次第、追って当欄でお知らせいたします。
 なにか質問があれば直接Hagaまでどうぞ。
 ——どうぞよろしく。

写真:たがみたえこ


2010年12月4日

「はがいちよう展」のこと

 このところ毎回お伝えしている宇都宮展ですが、いよいよ12月1日スタートです。

 タイトル:「はがいちよう展」
 会場:ギャラリー悠日(ギャラリーC)
 アクセス:東武鉄道宇都宮線「南宇都宮」駅前
 URL:http://www.yujitsu.com/
 住所:栃木県宇都宮市吉野1丁目7番地10号
 電話:028-633-6285
 日程:2010年12月1日~2011年1月31日
 休館日:毎週火曜日&年末年始(12月28日~1月4日)
 時間:午前11時~午後6時
 入場料:1000円(悠日カフェでのドリンク付)
 ●生徒展:12月8日~1月7日の間、ギャラリー悠日(ギャラリーA・B)にて「芳賀教室の生徒作品展」を併催いたします。

 石積みの倉庫群で構成されるギャラリー悠日。その広々とした会場に、ほぼすべての芳賀作品を展示し、来年1月31日までつづく、ビッグでロングなエキシビションです。
 ちなみに12月8日からは、おなじ施設の別の棟で「生徒展」も併催され、この時期、施設全体がまるで「芳賀祭」のようなことになります。
 ——–ぜひお出かけください。

ギャラリー悠日にて


2010年11月27日

近況①「月刊美術12月号で」

 寒くなると毎朝たいがい朝風呂へ入る。新聞を持って。そしてまずは天声人語に目を通す。それが日課である。読んだあと、なにげなく下段に目を落とし、おったまげた。そこにはなんと自分の名前が太ゴシックで!
 あわてて風呂を飛び出して、パソコンに向かい、思わずツイッターでつぶやいちまった。しかし新聞に名前が載ったぐらいで大騒ぎしているようじゃどうかと思い、あとではシラーッと反省の冷や汗をかく。
 下の写真を見りゃあわかるように、月刊美術12月号で、ぼくの特集が組まれている。どうかみなさん買ってくださいね。ぜんぜん売れなかったって言われると、ちょっと困るのよね。

朝日新聞2010年11月20日朝刊

近況②「月刊『悠+』(はるかプラス)12月号」

 月刊「はるかプラス」12月号が発売になった。今月の作品は「アッジェのパリ/倉庫」である。
 以下記事より。
 11月20日発売の「月刊美術」12月号(実業之日本社刊)で、ぼくの作品の特集が組まれている。この特集のため、わざわざつくったアートインボックス作品が、この「アッジェのパリ/倉庫」(縮尺12分の1)である。
 アジェとは19世紀末から20世紀初頭にかけてパリの街角を撮りつづけた写真家の名前だ。その写真が醸し出すムードを立体化するというテーマでこの夏につくりはじめ、つい最近完成したばかりの作品である。
 ちなみに本作を含めたほぼすべての芳賀作品が「ギャラリー悠日」(栃木県宇都宮市吉野1-7-10/TEL 028-633-6285)で開催される「はがいちよう展」(12月1日~1月31日)に展示される予定。ぜひご来場を!
 以上、冒頭でちゃっかり「月刊美術」を宣伝し、返す刀で「宇都宮展」宣伝するという、まことにダイナミックな構成だった。
 わかったでしょ、みなさん、次は宇都宮ですよ~。
 どうぞよろしくね…。

「悠+」(はるかプラス)12月号より
発行:㈱ぎょうせい

近況③「新橋の催事終了」

 前回お伝えした新橋での催事は無事終了。
このたびは「プリュス」と題されたコンテンポラリーアートのエキシビションへの参加だったが、総じてみなさんレベルが高いのにおどろいた。この道の専門家である月刊美術社長の小川礼子氏が「この種の催事の中では一番好きです」とおっしゃるほどの内容だ。
 うちの倶楽部のみなさんにもぜひ見るよう薦めたところ、アラサーのらるかちゃんがやってきて、外国人作家による一点19万円の写真作品をゲットしたという。
 ———オーマイゴッド!!

プリュス会場/東京美術倶楽部


2010年11月23日

新橋での展示

 有楽町展が終わったばっかりですが、今度は新橋で展示があります。ここでは「アッジェのパリ/倉庫」ほか数点を出品する予定です。

 プリュス-トウキョウ
 コンテンポラリー・アートフェアー
 会期/11月19日(金)16:00~20:00
      20日(土)11:00~20:00
      21日(日)11:00~17:00
 会場/東美アートフォーラム
   (東京美術倶楽部)
    東京都新橋6-19-15
    03(3432)0191(代)
 入場料/一日券1000円(最終日500円)

 —–ぼくの作品は上記会場の「月刊美術ブース」に陳列いたします。Hagaは初日(金)と最終日(日)の午後、会場につめる予定です。ぜひご来場ください。

「アジェのパリ/倉庫」
写真:王丹戈(おうたんか)


2010年11月16日