「さえない日」

 22日の土曜日をもって「渋谷クラフト倶楽部展」は無事終了いたしました。ご来場いただいたみなさん、および出品者のみなさん、そしてクラブの山野順一朗会長に熱く御礼を申しあげます。
 わたしは期間中は毎日午後の4時ごろに会場入りしていましたが、なれない電車通勤にもやっとなれたころ、予定通りの閉幕となり、今週はややエキシビジョンロス的気分ただよう毎日を過ごしています。
 そんな中きのうの朝は、鮫洲の運転免許センターまで出かけて、まことにくだらない「認知機能検査」なるものを受けてきた。もちろんわたしが高齢者ゆえ、こんなものを受けなきゃならんわけで、当日そこに集まった人々は全員高齢者。したがって場のふんいきは超最低。
 その場でわれわれ高齢者は、机の上にズラッとタブレットがならんだ部屋へ通され、それらタブレットが発するいくつかの問いに答えるというカンタンな試験を受けた。それ自体はたったの15分ほどで済んだが、はじめる前の説明がいろいろあって、それに待ち時間が加わり、全体ではしっかり半日もかかってしまった。
 結局わたしは「認知症のおそれがある基準には該当しません」という表題のペーパーを一枚渡され「帰ってよい」と言われたが、半分ぐらいのクラスメート(?)たちは帰ろうとせず、午後は「高齢者用の運転技能検査」を受けるという。
「なんでわたしはそれを受けられないのか?」
 と、教官に問うと「予約していないから」と言われて万事休す。
 とぼとぼと帰路についた。
 なので、また別の日に、今度は王子の自動車学校へ出かけて技能試験を受けなきゃならんし、もしかしたらまた別の日にどこかの会場で今度は目の検査があるかもしれない。
 ああ、めんどくさい!!
 ———まことにサエないエキシビションロスの一日でした。