考えるところがあって彫刻家の山田康雄さんに会いに行った。
山田さんは現在82才。
自分の作品を展示する「木の美術館」を那須高原に建てて30年。自分でそれを運営し、365日ひとりでそこに住み、館に併設された工房で今も毎日作品をつくっている。それどころか自分のメシを自分でつくり、掃除や洗濯も自分でやって、来場者への切符売りから接客まで、ぜ~んぶひとりでやっている。
行った日の晩、われわれは彼に案内されて近所の民宿へ。川のせせらぎを聞きながら、宿で出された晩メシを一緒に食べたが、山田さんは夕方6時からノンアルコールビールを片手に夜9時まで、ひとりでガンガンしゃべり、あとは車で風のように去った。
まあとにかくすごいパワーである。
この美術館、以前は春夏のみに営業し、秋冬のあいだ彼は東京に住んでいた。その東京大田区の山田工房へ、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)のみんなでお邪魔したことがあった。(2012/11/17日付け当欄に記載あり)。一通りの見学が終わったあと、近所の居酒屋で、このときも山田さんはひとりでビシバシしゃべった。その日のことを彼は鮮明に覚えていて、しきりに懐かしがった。
というわけで、みんなも一度那須へ遊びに行ったらどうか。
感銘を受けること確実である。
★木の美術館:http://stylestore.jp/blog/user/T01361/110520151746/
2015年5月30日