「目のこと」

 白内障の治療のため先週左目の手術をした。といっても日帰り手術だったので、朝9時に病院へ行って、11時にはもう家へ戻っていた。帰りはもちろん眼帯で。
 手術時間は全体で約30分。まずは特殊な椅子に座らされ、短い説明があり、そのあと目の部分だけに穴の空いた白い布を顔に被せられ、麻酔の液をぶっかけられ、等々の準備時間を差し引くと、正味、実際のオペは15分ぐらいだった。まったく痛くはなかったが、赤い玉や緑の玉がうごめく様が眼中に見えて、薄気味悪かった。
 以前から人間ドックの折などに、たびたび目のことは指摘されていたので、いつかやらなきゃならんことはわかっていた。もともと人間は70や80まで生きられるように設計されておらず、この年になれば、自然に、目や、歯や、耳がイカれてくる。
 術後約一週間が経ったが、経過が良好かどうかと問われれば、まだよくわからない。加えて近々右目もやらねばならぬ。そのあとは、しばらくの回復期間をみなければならぬだろう。
 そんなわけで、この月はほとんど仕事を入れていない。
 東家教室やその他の教室の皆さんにとっては迷惑なことでしょうが、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。(自習に来て部屋を使うことはぜんぜん構いません。ですがお相手はできないかもしれません。)

写真は手術した部屋ではないが、待ち時間にパチリと撮った眼科の処置室。これをFacebookに投稿したところ、想像をはるかに超えるリアクションがあった。こんな地味な写真に354件のいいねと、なんと120件以上もの励ましのメッセージが、世界中から届いたのには驚いた。癒されました。