「DC-3はNGだった」という記事を、去年の秋に書いた。(11/9日付)。
自信満々で持って行った飛行機(DC-3)を「重量感がない」と却下され、それから3ヶ月が経った。
前回持参したのは縮尺72分の1という比較的小さな機体だった。そのため、重量感が足りない、おもちゃみたいだ、などと批判され、あえなくNGとなってしまった。よって今回はその二倍以上の大きさ(縮尺1/32)の英国製キットを入手して、わたしの友人であるテッシー氏とキッパラ氏が制作にあたっていた。機体のすべてに薄いアルミの板を貼り、表面を無数のリベットでおおうなど、さまざまな超絶加工をほどこした上、エンジン内部にはモーターを組み込み、実際にブロペラが回転する仕組みだ。
それがなかなか完成せず、やっと出来たと連絡があったのは今月初旬だった。さっそく監督に見せたいのでいっしょに来て欲しいと言われ、テッシー、キッパラとわたしの三人が新しいDC-3を携えて監督の事務所へとお邪魔した。
写真は新しいDC-3を眺める才谷監督。こんどはバッチリ重量感が感じられ、ご満悦の様子である。アルミの表面がテラテラと輝いて金属感満点の仕上がりだ。
ここまではよかった。
このあと、この機体をどう着色するのか、どうウェザリングするのかの段になり、さまざまな意見が飛び交い、収集がつかなくなった。やがて監督が「そうだ! マリリンモンローのイラストを機体に描いてしまおう!」などと突然言いだし一同騒然となった。午後5時から始まった議論は7時までつづくも、明確な結論が出ぬままお開きに。
DC-3騒動はだんだんと長期戦の様相を呈してきた。