「石ノ森章太郎の机」(1/12)という作品がある。2008 年に石巻の萬画館よりの依頼で制作し、同館で展示後、作品はずっと東京の石森プロが保管していた。しかし石森プロはその後数回引っ越しし、人員も入れ替わり、作品のことを知らない人間も増えた。そんな誰かが、知らずに手荒く扱ったんだろう、いつのまにか壊れてしまったらしい。
ある日、萬画館の担当者がそれを知り、びっくりした。
すぐに僕のところに電話があり
「修理できますか?」
と、尋ねられたが、電話では破損の程度がわからない。
やがて担当者が作品の箱を抱えて僕のスタジオへやってきた。箱ははじめっからガラガラとなにやら不気味な音がしていて、悪い予感はあったが、まさかこんなにぶっ壊れているとは! アッと驚くタロゴロウ.♪♪♪である。
Z ライトは断線し、ぐにゃっと曲がり、机の脚はもげている。
この作品、7 月の中旬から漫画館で展示の予定があるらしく、6 月の下旬までには直してほしいと言う。
うひゃ!こりゃたいへんだ~!!
2017年5月1日