前回のトークスでは、かなり集中して「むかしの伊東屋」(創業時の店舗)を作っていると書いた。今は、店の内部(100年前の内部)に取り組んでいて、とりあえずは下の写真のようになっている。これは、もちろん途中段階での「絵」だ。このあとも色々なパーツを付加するつもりではあるが、先週デジカメを持った生徒氏が工房に訪れたので、この段階で、パチリとやってもらった。後日プロ・カメラマンに来てもらっての「ファースト・メイキング・シーン・オブ・ザ・ITO-YA」の撮影も予定していて、そちらは将来「works」のコーナーに掲載しようと考えている。前回「芳賀には趣味がない」と書いたが、もちろん写真もやらぬ。従って拙者は一台のカメラも持っていないのだ。だから写真は、すべて他人まかせである。
実は、この店の「inside」(店内)に関しては、まったく何の資料もなかったので、仕方がないので、すべて想像(創造)で作った。ただ金銭登録機(レジ)に関してだけは、昨年末に往年の写真を頂戴していたので、その通りに作ってみた。大きな置時計にはアメリカ製のミニチュアを使ったが、利用したのは外枠のみで、中身は全部入れ換えてある。その他、ガラスケースやキャビネットや、壁にある大きな鏡や、細かい文房具など、ほとんどすべてを自作した。写真右上の壁に掛かっている絵も自分で描いた。(ただしフレームはアメリカ製。)
さいわい私は、以前に洋品店(洋服屋)を経営していたので、店の内部については普通の人よりは若干詳しい。たくさんの店を作ったり壊したりを繰り返してきたからだ。細かいものまでを含めると、その数は、30や50にも及ぶはずである。そしてその都度、店内レイアウトを考えてきたので、今回はそんな経験を生かし、理にかなった店内造作・店内レイアウトを創ったつもりである。
2004年1月13日