2003年、ニューヨークで雑誌のエディターからインタビューを受けたときのことを以前ここに書いたことがあった(2010年3月15日付)。
以下はその付け足しみたいなはなし。
このインタビューはその年の春、突然申し込まれた。しかしわざわざそのためだけに渡米するのもなんなので、同年9月にニューヨークで開かれることになっていたミニチュアのショーに、急遽飛び入り参加することとし、インタビューはその前日に受けた。
そして翌日、ショー会場はマンハッタンのど真ん中、タイムススクェアーに聳える高層ホテルの一室である。だからこのときのショーには力が入った。そのような場所に自作を展示するなんてこの先二度とあるまいと考え、小型作品数点に加え大型アートインボックスも4点持参し、イーゼルに乗せて陳列した。それが功を奏したのか、某ミニチュアミュージアムのキュレーターに気に入られ、拙作1点が現地ミュージアムに展示されることとなった。またある中年のご婦人が何回もぼくのブースへやってきて、ことのほか作品をほめてくれた。それがナンシー・フローセスさんだった。彼女とはここで出会い、その数年後、盗っ人リバーの馬具店の制作を依頼されることになったのである。
—–以上まで、本当はこのはなし、馬具店ネタとして作品を納入する前に書くつもりだった。が、ずるずるしているうちに、とうとうきょうになった。
《追記》
いま、大型アートインボックス4点をイーゼルに乗せて展示したと書いた。しかしそれだけの荷を現地まで運ぶのはたいへんなことだった。でっかい箱が12個もあったのだ。だからこのときは8名の仲間を募って成田を発ち、全員で手分けしてそれらの荷を運んだ。
ジャズダンスのイナバちゃん。その友人であるマキちゃん。コミックライターのエリちゃん。ヤングウーマンのかおりちゃん。&ヨーコちゃん。イケメンのトモタロウ。三井ホームの池田婦人、&池田ジュニアの、計8名のみなさんが手伝ってくれた。
それから7年経ったことしの夏。
仲間のひとりに祝儀があり、ひさしぶりに当時のメンバー数人と会った。今月1日池袋で撮られた下の写真には、ぼくを含めて4人のニューヨークメンバーが写っている。
「コングラッチュレーションズ!!!」
2010年8月21日