むかしの横浜駅をあらわした立体作品の制作依頼を受けている。完成の暁には現横浜駅の一角に半永久的に展示されるという作品だ。(このことは8月27日付けの当欄でも一回お伝えしたことがある)。
いいはなしである。
だがどんなものをつくったらよいのか、まだ完全には決まっていない。
設置スペースは幅約1200mm長さ約1600mm高さ約1300mm、この中に依頼されているような大型駅をホームまでを含めて全部つくろうとすると、どうしても縮尺率を高めねばならず、するとぺたっと平べったい作品になってしまう。どこかの鉄道模型レイアウトとあんまりかわらないようなものが出来上がってしまうのだ。
これではどうも迫力がない。
そこで、いろいろと試行錯誤を重ねた結果、アートインボックス型の半立体作品にしたらよかろうという結論にいたった。これならば縮尺率を低く抑えることができるので、ある程度高くそびえた建物(駅本屋)をつくることができる。
ところがだ。本作の設置場所は地下広場のほぼ真ん中である。アートインボックス型にするのはいいが、その場合、作品の裏側をどう見せるのかという問題が発生、仕方なく裏側にももうひとつ、なにか別の作品をつくる方向で現在検討中。
ま、そんなわけで、表の作品についてはだいたい決まり(下のパースのようなもの)、クライアントからOKをいただいたが、裏がまだ決まっていない。
2011年10月15日