近況①「ドアーのこと」

 先週ドアノブの写真を見せた。そして今週は、それらを使ってたくさんのドアーをつくった。来年4月にシカゴのミニチュアショーで売るためのドアーだ。
 下の写真がそれだが、これをぼくのフェイスブックページに投稿したところ、世界中の人たちから一日に200件以上の「いいね!」がついた。以前靴の写真を掲載したとき(9月16日の当欄参照)以来の高評価である。
 つまりこれらのドアーは売れるってことだと理解し、もっとデンジャラス(?)な、もっとゴージャスなドアーを求めて、更にまたつくっているところである。
 ——–乞うご期待!

シカゴで売るためのドアー

近況②「題名が決まりました」

 前々回、最新作の題名に苦慮していると書いた。
その新作がガラクタ屋にも骨董品屋にも洋服屋にも見えることから、何と題名をつけたらよいかわからないというはなしだった。
 このはなしを当サイトの英文版近況報告にもほぼ同様の内容で掲載したところ、それを読んだというあるアメリカ人から、われわれはこういう店を「セコハン屋」(second hand hop)と呼んでいます、というメールが届いた。
 なるほどセコハン屋か!
 セコハンってことは中古ってことだから古着屋にも通じるし、骨董品でも、ガラクタでもよいってことになり作品のイメージにピッタリだ。加えて看板の文字(VEYSSERE/ブェイセイル)が人名だということが、すでにわかっている。となると、このたびの店の題名は「中古屋ブェイセイル」あたりが妥当ということになり、知人のフランス語通にも相談した結果、これに決定した。(なお仏題名は「Brocante Veyssere」。)
 これでやっと題名が決まり、晴れてアートインボックスセクションに、たくさんの写真を掲載することができた。
 あとで是非ご覧になってください。
アートインボックス中古屋ブェイセイルのページ
 自分で言っちゃぁいけないが、この作品も、その前につくったギャラリーの作品(「ルイブラン通り5番地」)も、むかしつくったものよりも明らかに進歩していると思う。いまこの時点に至ってもなお、自分でそう思えるってことは幸せなことである。

1/12「中古屋ブェイセイル」

2012年10月7日