「トーキングヘッズ叢書」

「トーキングヘッズ叢書」という雑誌(季刊誌)で、もう10年以上にわたって「立体画家・はがいちようの世界」という連載コーナーを担当している。今号で連載45回目になる。そのトーキングヘッズ誌の最新号、第99号「イノセント・サバイバー〜迷える子の生きる道」が、本日(8月8日)発売になりました。
———「最新号のテーマは、迷える子(ストレイ・シープ)。「迷える子」は先の見えない時代、過酷な環境をどのように生き抜こうとしているのか——小説、映画、漫画などを紐解きながら、さまざまな観点から解題を試みました。また特集以外でも、レビュー・エッセイなども豊富に掲載しています。ご高覧いただき、ぜひ諸媒体・SNS等でご紹介いただけると幸いです」
 ——–だそうです。

 もちろんアマゾンでも買えます。
 編集=発行=アトリエサード/発売=書苑新社
 A5版/全192ページ/本体1500円+税

 わたしは今号で「晩秋の情景」という作品を紹介したが、(下段の写真)、わたしのページはほんの刺身のツマに過ぎず、あとはガツンと文字がいっぱい詰まった優良記事のオンパレード。「イノセントじゃいられない ! 子どもたちの地獄めぐり—-『少女ムシェット』『誰も知らない』『異端の島』ほか…」にはじまり、「真夜中の紅茶と眠らない夜」や「〝永遠の少年〟澁澤龍彦の根底にあった詩学」等々、どれも熱の入った記事ばかりで、読み応え十分だ。
 本好きのみなさん、ぜひお求めください。

本作は2012年、カタール在住のあるコレクター氏がご購入されたが、木が非常にデリケートであるため宅急便で送ることができず、わざわざ手持ちで、ドーハまでお届けに上がった。