模型雑誌の編集者ウタダトシアキ氏にはむかし随分とお世話になった。そのころ彼は神田の出版社に勤めていて、はるばる八王子の自宅から通っていた。しかし数年前に親の介護のために会社を辞め、いまは介護のかたわら自宅で小説を書いている。
そのウタダ氏から8月にメールがあった。
『以前小説を書いているとお話ししましたが、最近書いた小説がこのたび宝島社の「このミステリーがすごい=大賞」の一次選考を通過しました。「模型の家、紙の城」というタイトルの、ジオラマやミニチュアハウスがモチーフの推理小説です。登場人物のひとりは勝手に芳賀さんをモデルにさせていただきましたm(_ _)m——後略———。』
「なに!? 俺がモデルなの‥」と内心ズッコケたが、そのことには触れず、ごく普通に激励の返事を書いた。
それから約2ヶ月経った今月の2日
『こんにちはウタダです。お陰様で「大賞」受賞いたしました。応援をありがとうございました。これでやっと小説家デビューが果たせます。』
えええ———— っ!!!である。
すぐさま検索してみると、大賞の賞金は、な、なんと1千200万円!!!!!!!!
当人の受賞コメントや、小説のあらすじなども載っていて、それらを読むと愚生をモデルにしたと思われる模型作家なる人物が結構重要な役割で登場するらしい。だが本は来年2月発売なので、それまでは読めない。
はやく読みたーい!
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2019年10月6日