折れたドリルの先を取り除く方法

 今週の「水曜教室」ではエスプレッソマシーンとビアサーバーをつくった。(下の写真、手前がエスプレッソマシーン、後ろがビアサーバー)。これらを作るには真鍮製の部品に直径0.5ミリ程度の穴をたくさん開けねばならず、手もみ式のドリルを使ってその仕事をしていると、「ドリルが折れたらどうするの?」と、ある生徒から質問があった。
 そうなんです。
 ドリルで穴を開けているときに、間違ってドリルの先が折れてしまうと、折れた先っぽが穴の中に残ってしまい、絶対に取れないので一大事。そんな失敗を経験した読者も多いと思い、本日は、折れたドリルの先を取り除く方法を説明します。
 以下、方法です。
 まず100ccの水に食塩3gを加えた塩水(しおみず)をつくり、ステンレス製の容器に入れます。その中にドリルが刺さった状態の真鍮パーツを漬けて数日間放置しておくと、いつのまにか刺さったドリルが溶けてなくなってしまいます。
 ①ドリルの太さや穴の深さによって、溶けるまでに要する時間はまちまちです。
 ②塩水を入れる容器は必ずステンレス製でなければなりません。
 ③この方法は超鋼ドリルには適用できません。
 以上、佐野匡司郎氏による説明でした。
 ———佐野さんありがとう!!

皿の左側にあるのが手もみ式ドリルです


2018年9月29日