いま現在、集合的教室を3つやっている。加えて一日教室が3グループ。ということは、サンプルとしての作品が6個要る。そのどれもがややっこしい作品ばっかりなので、これでけっこう忙しい。特に最近は長時間労働が効かなくなってきているので、ますます時間に追われる。
教室用のサンプルをつくるって仕事は不完全燃焼型の仕事だ。ちょっと乗ってきたと思ったら——–あんまり進ませるとまずいので———いやでもストップしなければならない。そしてまた別のサンプルに取り掛かり、すぐにまた強制ストップだ。過去につくった作品の蒸し返しが多く、つくること自体がストレスになる。
むかしこの仕事をはじめたころはヒマだったので、新しい一個の作品にドバッと集中し、そのまま完成するまで脇目も振らず一気に突っ走っていた。そうしてつくるのが一番だし、ずっとそれをやっていたら今よりもっとよい作品ができていただろう。しかしそのあとは強制ストップ型の仕事ばっかりやっていて、一個の作品にゆっくり集中するなんてことは、以後一度もなかったような気がする。
まあしかし
「新作は?」
なんてことを訊かれるので、最近写真(下)のようなものをつくりはじめた。
まったくの新作というよりは、これは旧作「モンパルナスの灯」がどうしても気に入らなくて、そのリメイク版としてつくり始めたものだが、しかし、ぜんぜん別の作品になるのかもしれない。6個のサンプルの合間につくっているので、いつ仕上がるのか、かいもく見当がつかないが——。
2017年11月12日