9/20日に台湾からヤンさんが来日し、27日に帰国した。はるばる外国からマイスタジオまで習いにくる熱心な生徒、ヤンさん。飛行機でのスタジオ通いは今回で4度目。
(ヤンさんに関しては3/14日付け当欄にも記事があります)
日本滞在中はたいがい朝9時にはスタジオへ顔を出し、ときには夜の9時まで、その間ずっとぼくが相手をしているわけではないが、彼女は丸一日脇目も振らず熱心に作業し、終了後はどこかの安ホテルへと消える。それが一週間つづくのだからたいへんだ。そうして今回はけっこう複雑な「水場エレジー/給水塔のある風景」という作品を、ほぼ完璧なレベルで仕上げた。
現地大企業の経理部に所属しているというヤンさん。勤続15年になる社員だそうだ。従って収入も良いのだろう。どこか言動に余裕が見てとれる。それにしてもである。見ず知らずの外国人(ボク)のところへへたくそな英語で〝習いたい〟とメールで頼み込み、言葉がまったく通じない国の、知らない人のスタジオに、たったひとりで飛び込んで行くという度胸・積極性にはほとほと感心する。ぼくにはとてもできない。
いま〝言葉が通じない〟と書いたが、今年の3月、最初に習いに来たとき、確かにヤンさんは日本語がまったく喋れなかった。しかしそのあと彼女は台北の日本語学校へ通うようになり、猛然と練習したのだろう、いまでは日本語もだいぶん上達し、だんだんと言葉が通じるようになってきた。
すごいパワーである。
今度は11月に来るという。
2017年10月3日